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幸せになろうよ ~not alone~

先週とはうって変わって、なんともまた考えさせられるテーマの「ゴロウ・デラックス」。同じ番組とは思えないほどの内容ですが、課題図書をもとにゲストをお呼びしてトークをするというだけでなんでも成立してしまう番組。今回は、もう映像を見るのも厳しい人も多いと思います(汗) でも、目で見えるものだけでなくいろいろ考えさせられたことも多いので、できれば多くの人に見てほしいですね。やはり、切実に全国放送になってほしい番組だと思いました。

第二十五回課題図書 『事件現場清掃人が行く』 高江洲敦著

Photo_14 「事件現場清掃」とは、自殺や孤独死、事故死などで突然主がいなくなった部屋を整理し、再び住める状況に戻す仕事。著者が、1000件以上の現場を経験し、その壮絶な体験が描かれた一冊。

吾郎 「最初、抵抗あったんだけど、読めて知れて良かった」

番組を見終わったあと、同じように感じた人が多かったのではないでしょうか。朗読のあと、実際の現場の写真が数枚テレビ画面に映し出されます。どの写真にも強烈にも残っているのは、黒ずんだ痕。これは、身体の穴から全部出る体液だそう。死後、数日経つとお腹が勝手に割れ(体内のガスによる)、そして人の身体の脂で痕が残るという、聞いているだけで身の毛もよだつ思いです。吾郎も、思わず目を見張って固まってました。

写真は、死後2年間発見されなかった30代の男性、アルコール依存症だった70代の男性、ゴミ屋敷に埋もれた30代の男性、硫化水素で自殺した20代の男性・・・どの現場も、本当に何とも言えなくなります。今回、男性の事件だけがピックアップされていたのですが、基本的に女性より男性の死体現場のほうがお仕事を依頼されることが多いのでしょうか。つまり、外部とのコンタクトをまったく絶ってしまう状況になる人が多いのかと。

最後の現場写真では、自殺の前の遺書も見つかっています。この方自身が家庭内暴力を振るっていた若い男性だったらしく、事件を知った家族が心なしか少し安堵された表情をしたのが印象的だったと語る高江洲さん。かなり酷いDVだったのなら、家族の気持ちもわかるのですが本当に言葉がありません。このとき、吾郎の横顔のUPが映し出されたのですが、眉を顰めて考え込む彼の表情に泣けてきました。

このあと、50代の孤独死をした男性の事故現場に番組のスタッフが高江洲さんとご一緒して実際に映してきたVTRが流れます。映像になると、実際にすごい数のハエが飛び回る様子も見えてかなり見ているのが厳しいです。高江洲さんは、お仕事を始める前に必ずお塩とお酒を部屋に撒かれるそうです。清掃の前に、部屋の中のもので残しておくものを選び、清掃したあとに実際に自分の鼻で死体があったところに死臭が残っていないか確認。最後は、死者に対して「お疲れさまでした」という意味のお礼をして辞される。このVTRの孤独死をされた男性が、清掃会社の事業を閉じ仕事を探していたが病気で亡くなったというのを履歴書を見つけて知り、高江洲さんご自身が同業者の立場から思わず涙ぐんでしまって何もいえなくなる吾郎と小島さん。

今回のテーマに関しては、やはり一番覚えておきたいのはここでしょうか。

小島 「本にして出して、読んでもらおうと思われたのは何でなんですか?」
高江洲 「事件現場清掃ということを知ってもらうことで、「ちょっと、親に一本電話してみようか」とか、「あいつ、どうしているかな?ちょっと連絡してみようか」と思うきっかけになってもらえれば良いかなと思って書きました」

人間は、やっぱり一人でなんて生きていけないと思います。東京都の一人暮らしで孤独死をされる方は年間5000人を超えるという統計も紹介されました。一人暮らしの人は、ちゃんと家族や友人にマメに連絡してください。そして、一人暮らしをされている知人がいる方は、コンスタントに連絡を取ってほしいと思いました。私も、もっと家族に連絡しよう。海外で孤独死なんてしたら、最大の親不孝だわ。まぁ、一人住まいではないですけどね(笑)

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コメント

朝から、この番組を見てとにかく、神聖な気持ちになりました。
お名前や、顔つきから察するに、作者の方は、多分
同郷だと思いますので、余計に思い入れが深くなります。
いつのまにか、どんなテーマでも扱えるすごい番組になりましたね。
最近、少しめげていたんですが、また地元放送局へのメール頑張りたいと思います。
沖縄県人が、紹介されてるんだぞ!親太朗もでてるんだぞ!RBC!

投稿: kae | 2011/11/11 09:52

Kazuyoさま

以前にもニュース番組でこの問題を採り上げていたことがありましたが、今回は実体験を本にされた方のお話と映像でより深く受け留めました。人間は生まれてくる時も、死ぬ時も一人だとよく言われますが、生まれて来る時は殆どの人が歓迎され、期待されてこの世に出てくることを思うと、あの終末は余りにも寂しすぎます。

私が一番衝撃を受けたのは、現場での作者の「亡くなった方の生きてきた証、痕跡を消すのが仕事」という言葉でした。親族や親しい友人の死に直面した時、少しでも亡くなった人の生きてきた証は残しておきたいと願い、想い出に浸りたいというのが一般的な感情と思っていたので、現実の厳しさを突きつけられてショックでした。

現実に目を逸らさずこの本を読み、番組を進めた吾郎と小島さん、ともすれば忙しさの中で目に触れることも無かったかもしれない本の存在と孤独死の現状を敢えて採り上げ問題提起をしてくれたスタッフに感謝です。見終わって、色々な事に挑戦する画期的な凄い番組だなぁと感心しました。これは若い方には是非見ていただきたいですね!そしてもう一度、社会との繋がりや家族とは何かについて考えたいと思いました。

こいう番組こそ全国放送をするべきです!!

投稿: さやか | 2011/11/11 11:20

今回もなかなか厳しいテーマでしたね。たしか先週の月イチで紹介されていた「アントキノイノチ」も「遺品整理業」の映画だったですよね?現代社会ならではのお仕事なのかなぁと思わずにはいられません。もちろん、都会での孤独死が圧倒的に多いとは思いますが、田舎でも起きうる事ですし(田舎は老人の一人暮らしは多いですよ)、見ていてほんとに胸が締め付けられる感じでした。吾郎ちゃんの「寂しかっただろうねぇ」が耳に残ります。 誰かがしないといけない仕事なのでしょうが、高江洲さんのお仕事としてだけではない真摯な態度に頭が下がる思いです。「死」を身近に感じ過ぎる仕事って心を強く持たないと引きずられたりしますから。吾郎ちゃんや小島さんにとっては知らなくてもいい、むしろ知りたくない世界だと思いますが、「知れて良かったです」という言葉に頼もしさを感じました。  あ、でもkazuyoさんは大丈夫ですよ。ちょっとブログの更新がなかったら、みんな大騒ぎしますから(笑)

投稿: さっぴぃ | 2011/11/11 15:51

「ゴロウ・デラックス」って本当に今までの深夜バラエティ番組とは違ってきてますね。スタッフさんが真摯にテーマを選ばれてますね。吾郎ちゃんと小島さんだからお客さまをお招きして話を進めていけると思います。頭が良いお二人だから冷静にお話を進められコメントも的確ではっとするお言葉も聴けるような気がします。私は結構知らない事が多いので勉強にもなります。戦後自由でやりたい事や言いたい事が言える世の中ですが何かを捨ててきた感がします。吾郎ちゃんや小島さんのお言葉や表情を拝見したらまた感じ方が変わるかなぁ~。もっと多くの地域で放送して頂きたいですね。なんか「忘文」の時も思ったのですがどうして日本は良い番組が全国放送ではないんでしょうか。残念ですよね。どうぞ「ゴロウ・デラックス」が長く長く続きますようにhappy01

投稿: ピカチュウ | 2011/11/12 00:29

tvkaeさん
著者の高江洲さんは、沖縄の方なのではないかということですね。沖縄でも、番組を放送して頂けるといいのですが・・・なんとか、口コミで広がっていくといいですね。関東ローカルのみとういのが厳しいですね。くじけず頑張りますけど(笑) 深夜だからこそ取り上げられたというのもあると思いますが、その取り上げ方がゴールデンだともう少しWS的になったと思うんですね。吾郎と小島さんがMCで、ゲストに著者の方をお招きして真摯に真っ向から受け止めてくれたのが良かったと思いました。是非、いろんな方に見てほしい番組だと思います。


tvさやかさん
本当に今回のテーマは、いろいろと考えさせられました。人がこの世に生を受けて生まれてくること、そして死ぬときの人それぞれの結末・・・誰にも知れずひっそりと死んでいくことの寂しさ。そういう死に方をするときに、なんとかその痕跡を残さず消し去ってほしいと思うものでしょうか。そうであるのなら、高江洲さんのお仕事は本当にそういう方たちにとってはありがたいことであり、とても大事なことなんですね。鳴り物入りで偶然視聴した人たちも、放送後にいろんなことを思わず考えてしまったと思います。吾郎と小島さんが、深夜のバラエティ番組と言えども真剣にコメントをしていたのもその理由ですよね。最後に複雑な感情を抱くだけで終わったのなら後味が悪かったと思いますが、高江洲さんの言葉とMC二人のコメントにいろんな面で救われた思いです。


tvさっぴぃさん
私も今回のお仕事の話を聞いたときに、「月イチゴロー」で紹介された「アントキノイノチ」を思い出しました。おそらく、吾郎は今回の「ゴロデラ」のほうの収録が先だったと思うので、もしかしたら彼も思い出して作品を観たのかもしれないと思いました。どう考えても、大事なお仕事とは言え誰もがやろうとは思わないと思います。さらに、紹介された費用のほうもそう高いわけではないことを考えると、本当にこのお仕事を続けておられることに感心しますよね。私の学生時代の友人で警察官をしていた男性がいるのですが、現場に赴いていた彼が「どんな死に方もきれいなものはない。テレビドラマとは違う」と言っていたのを思い出しました。現実に起こることで残酷なことには目を背けがちですが、知ることも大事なことなんですね。あっ、ブログ更新がなくなったら心配してくれますか? じゃあ、皆さんに心配させないようにこれからも精進して頑張らせて頂きます(笑)


tvピカチュウさん
吾郎と小島さんが素晴らしいのは番組を拝見しているとわかるのですが、スタッフの方たちもすごいですよね。毎回、どの本をピックアップするかだけでも大変だと思いますが、今回は現場にも直接行かれて撮影をしてきているのが吾郎も驚いていました。さすがに、親太朗くんに行かせるのは気が退けたでしょうか(苦笑) 吾郎の番組を観て、いろんなことを知るという意味でもこの番組には感謝ですね。そして、吾郎自身がまたこの番組で取り上げられた本、テーマをもとに役者としても人間としても大きくなっていってくれることが私の望みです。彼なら、きっとしっかり受け止めて考えていってくれると思うので。「忘文」もとてもいい番組だったので、また特番という形でいいので放送してほしいですね。

投稿: Kazuyo | 2011/11/13 01:10

kazuyoさん、こんばんは。本当に、重い内容でしたね。今、社会問題になっている「孤独死」、写真を見ても、衝撃的で、目をそらしてしまうような、写真でした。見ていて、辛い以上の感情が芽生えました。「幸せ」って、皆なる権利が絶対あるんです!でも、「幸せ」って、不平等だなと思ってしまいます。でも、これは人ごとではないんですよね。いつか皆一人になってしまうかもしれない。私には、両親、兄弟、従兄妹、友人、身内がたくさんいる。それが一人ぼっちになると思うと怖いし、寂しいです。でも、亡くなった方達にだって、その人の事を想ってるだけで、幸せになれるような人が必ず、一時でもいたと思うし、その方の事を想ってくれてた方もいたと思いたいです。いや、絶対いた。そうおもわなければ、悲しすぎます。自殺した方も、自分さえいなければ、家族が幸せに暮らせる、それが彼の償いだったんじゃないかと思いました。確かに、DVは、酷い事です。でも、彼は彼なりに、罪悪感をもっていたのが伝わってきました。「自殺」の形というのが、どう言葉に表していいのか分かりませんが、命と引き換えだったと思うと言葉になりません。ご遺族の安堵した姿もまた、分かるきがして、複雑でした。この記事のタイトルどおり皆が「幸せになろうよ」な世の中になっていってほしいです。また、私は仕事のことで、文句ばかり言ってたけど止めようと思いました。文句なんか言ってる場合ではないですよね。駄文で申し訳ありませんが、本当に、ショックでした。あまりにも、生々しかったです。命や、人と人のつながり、孤独の怖さ、寂しさ、「幸せ」とはなんなのか、社会の厳しさを知った回でした。

投稿: さおり | 2011/11/13 05:09

tvさおりさん
今回の「ゴロデラ」は、視聴された方は本当にいろいろ考えたと思います。深夜の「バラエティ」番組なのにいいの?!と思う反面、こういう番組は大事だと深く思いました。そして、こういった番組の進行をしっかり吾郎がやっていることに嬉しくも感じます。自分の先のことも、もちろん考えたのですが・・・考えたくないけど吾郎のことも考えてしまいました(汗) 彼が、もしこのまま独身で通したら、もちろん一人住まいだなぁと。今は、お仕事で忙しいから、それこそ一日でも連絡が取れなくなったらマネージャーが飛んでくるだろうけど・・・もっと、先のことでのんびりやるようになったときはどうなんだろうと。家族や多くの友人と近い距離にいる彼なので、誰かが気づいてくれるとは思うけどそう頻繁に連絡するわけでもないかもしれない。もし、こんな風に孤独死になったら・・・と思うと悲しくなってしまいました。これは、かなり痛い想像だなぁと自分で思いましたけどね(苦笑) やっぱり、吾郎も結婚してほしいかもしれない。一生を共にできる人をみつけて子供をもってほしい。そんなことを考えさせられた番組でもありました。一生、独身でもいいんだよ~とは思っているんですけどね(笑)

投稿: Kazuyo | 2011/11/14 03:58

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