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「心療中-in the Room-」 第十話

生徒たちのカウンセリングから、少しずつ解決に向かうものもあれば、さらに闇に入り込むものもあったり。「心療中-in the Room-」は、悩みは人それぞれで、そしてけっして全てが解決するわけではないことをリアルに描写しているドラマだと本当に思う。


悩みを相談しに来る生徒の中では明るくて素直で、最初はちょっとした家族の愚痴を聞いてあげるだけでいいと思っていた生徒、。彼が持っていたものは、天間に会うたびに少しずつ見えてきて、そして最後とても怖くなった。もしかしたら、実は一番天間に自分が救ってあげられないことを自覚させたケースだったかもしれない。ずっと怯えた様子で話していた光だけど、本当は兄に虐待を受け、そしてそれはDVがひどい兄のために母親が見て見ぬ振りをしていたこと。そして、家族全員がそんな兄の存在が疎ましく、「死んでくれたら・・・」と思っていたことが今回で浮き彫りになった。兄の運転席にペットボトルを転がしていたのも、「もしかしたら事故になるかも」ではなく、強い意志で「死んでくれ」と光や家族が願っていたことを知り、愕然となる天間。

光がカウンセリングを受けに来たのは、罪の意識からだと思っていた。でも・・・光は、誰かに言っておきたかっただけ。本当はとんでもないことをしているのに、それを全部自分の中で持っておくには荷が重過ぎる。だから、守秘義務がある分析医である天間先生に話しておけば楽だからという理由だったんですね。実際は、まったく罪の意識がなかったのかはわからない。潜在意識の中ではあるのかもしれないけど、母親も含めての計画的犯罪は成立する意義があり、家庭内暴力を振るった兄が悪いと強く思っているから出てこないだけなのかも。光は言ってスッキリしたかもしれないけど、天間には影を落としただけという後味が悪いケースです。光くん、可愛いから余計に怖かったですね。

一度、診察室で天間とやりあった朔也が再び天間のもとを訪れます。周りの人間は、朔也があまりにも知能指数が高い人間なので、人間扱いしてくれないという悩みを彼は深く持っていたんですね。そんな朔也に、唯一と言っていいほど人間的感情をぶつけてきてくれたのが天間先生だった。そうか・・・天間から水をぶっかけられたあと笑っていたのは、本当に嬉しかったんだ。

ちょっとした自分が判断してやったことが、その後、妹や友だちにとんでもないことが降りかかったことがトラウマになっていたんですね。自分はとても頭がいいのに、それを予想できなかったのか、実は計算していたからなのかもわからなくてずっと苦しんでいた。天間が、彼の荷をおろしてあげたことで明るい表情を見せた朔也。付き合い出した美波との関係も彼を良い方向に導いているとは思うものの、心の底から最後に天間先生に感謝を述べる朔也を見て安心しました。この子は、きっと今後大丈夫だと思える。光が実はとんでもないものを抱えていたのとは逆に、とんでもない子だと思っていた朔也は天間先生によって救われた。それが、天間自身がとっても嬉しそうだったのが印象深い。そして、朔也も天間のことをすごく理解していたよね。最後のひと言は天間の心に残ったと思う。

深山先生のところで、考えに耽る了。患者のことを分析するのではなくて幸せにしてあげたいという気持ちは、分析医はできないと深山先生に言われた了は、朔也に言われたひと言を思い出す。「たまには、外に出てみたいと思いませんか?」 それが、了にとって救いになるのか、全部放棄して駄目になっていくのか・・・。遠い目をする了に、またきゅ~んheartとなって今回も終了。

ドラマのDVDとBlu-rayの発売が7月17日に決定shineしました。詳細は公式HPを見に行ってください。もう、初回生産豪華版購入は決定ですけどね(笑) 特典もつくようですが、是非、公式フォトブックも出してほしいですよねぇ。ここは、欲張りになってもいいと思います。日テレさんに要望を忘れずに(笑)

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コメント

5話に続いて、心に棘のささった10話でした。光くんのカウンセリングで、話が進んでいくうちに表情が愕然としたものに変わってゆく吾郎さんがとても美しかったですね。

最終回に向けて、いろんな話が畳まれていってますね。温人くんは歩くんとの会話(歩くんとのカウンセリング?)が最後なんでしょうか。予告であって本編で無かった「親とはなんとか折り合いをつけていくしかないよ」という言葉と、箱庭を自作する姿、図らずもお父さんの歩んだ道を歩んでいくのかしら。お母さん、病んできてますもんね。

朔也くんの妹さんのこと、以前朔也くんが「レイプされた女の子がいたとき、そこにあるのはどう感じたかではなく善か悪かでしょう」と話していたことなんですね。やっぱりこの話は妹さんのことだった。この時の「どう計算すればいいっていうんだ!」と搾り出しながら叫んだ天間先生のシーンがとても好きです。話はとても辛いんですけど…。
ところで、朔也くんは「保護すべき対象」を愛しているだけでなければいいなと思いました。だから、妹さんが施設に行く、自分が保護できないならば殺さねばならない、なのかなと。美波ちゃんも保護してあげるべき理由があったし、香苗さんに対しては不気味な思惑があったのかと思いましたが、病んでいる姿に保護心が出たのでしょうか。
朔也くんは、ひょっとしたらまだ話が完結しないかもしれないなと思いました。

診察室は天間先生の心なのだとしたら、香苗さんははじめは入室を避けていた。先生も入室を拒否していた。不倫旅行から帰ってきてからは先生が(おそらく)同意のもと香苗さんが入室、そのうち勝手に入ってくるようになって、診療室の入り口で病んでいる姿を見せはじめ、最後は私には無理と出て行ってしまった…。

先生が部屋から出て行くっていうのは、どういうことになるのか、最終回が楽しみです。(本音は、終わってほしくない!ですけど…)

投稿: susu | 2013/03/17 19:44

chairsusuさん
光に関しては、ある程度どういう状況なのかわかっていたと思うんですね。ご両親にも電話したみたいだし。ただ、そこまで兄への恨みが強く、殺意まで持っていたこと。そして、そこに罪悪感は微塵も感じられず、先生聞いてくれてありがとう!的な無理に明るくしている様子に心痛めたんでしょうね。朔也のとりとめのない作り話は実際に彼が関与して起こったことだったんですね。もう、最初から朔也は天間先生に何気にSOSを出していたんだ。ずっと「構ってちゃん」ラベルを貼っていたんですけど、本当に朔也は天間先生に救ってほしかったんですね。ちゃんと、自分の周りの中で一番信用していたんだ。ものすごく賢い選択だったのは、さすが頭のいい子だったというところでしょうか。結局、あと残っているのは、瞬だけなんですかね? あとは、ちょっとどうなるのかな?と思うもののとりあえずカウンセリング終了でしょうか。あぁ・・・了の家族問題は最後の最後まで残って、ここが最終回ですかね。うわぁ・・・最後、どうなるんだろう。結局、一番、了にとって面倒なのは家族のことですよね。ちゃんと解決しないといけないし、今後どうやってつきあっていかなければいけないかも考えないといけない。でも、了には過去の両親とのことが影を引きずっているんですよね。ここをしっかり見つめなおさないと、了は何事も上手くいかない気がします。深山先生とのカウンセリングで答えを見つけることができるのか、もしくは自問自答して見つけられるのか・・・はたまた、そのまま闇に落ちていってしまうのか。美しい了にもう会えなくなるのは、本当に寂しいですよね。やはり、セカンドシーズンに繋げてほしい。今度は、生徒ではなくて大人に心療する天間先生も見てみたいかな。

投稿: kazuyo | 2013/03/18 03:38

こんにちわ
みなさんがSMAPさんの小旅行に盛り上がっている中、「心療中」にそっとコメントを置きに来ました。
本当に、よく練られた脚本で、リアルさとドラマらしさのバランスもとても良くて、もしこれが吾郎さん以外の方が天間先生を演じてたらきっと、吾郎さんに演じて欲しかったなあ~なんて思ってただろうと改めて考えたりしてます。それぐらい、嵌まってるんでしょうか?
結局、何か光明が感じられる結果につながるのは、自ら心を開いて天間先生と向かうことができた者たちであったり、天間先生もセッションを繰り返すことで、クライアントが何を話に来ているのか問題点をある程度理解できてくると、心療のやり方が変わって来たり、と中々リアルですよね。
朔也君の例も、空っぽで自分がいない光君も、見ごたえがありました。ある意味、高校生に絞っているところが、すごく生かされている脚本だなあとも思いました。彼らは良きにしろ悪しきにしろ何かしらの答えを(天間先生との会話の助けもありますが)自分で見つけて診療室を卒業していきますが、天間先生はそこに残るので。
ドラマ最初のころは、大人に対する心療も見たいなあ、と思いましたが、ドラマも終盤になってみると、天間先生が子供のころの自分に向かいあってからの方がいいかもしれないな、と思ってます。クライアントが大人だと、なんかちょっと純粋さに欠けて未来が感じられないような気もしたり。
あと2話ですが、終わるのがほんとに残念です。やっぱりセカンドシーズンに期待したいです。

投稿: カルニ=マグイッチ | 2013/03/20 16:04

こんばんは。
心療中の記事には初めてコメントしますね。私の地域では残念ながら放送されておらず、オンデマンドで視聴しております。スマホにして本当に良かった・・・
心療中、本当に凄いドラマですね。感想や語りたいことはたくさんありましたが、皆さんが言うように、思うように言葉が出てこないのです。なので、Kazuyoさんや皆さんのコメントを拝見しているだけでした。
初回から今回の第10話まで観てきて、途中様々な予想や憶測が出てきましたが、どれも外れているようであり、当たっているようであり・・・最後の最後まで読めないドラマです。
実は私、天間先生はもちろんですが、カウンセリングに来る生徒たちの中では、朔也が一番気になる子でした。
頭がずば抜けて良く、天間先生をあれこれ振り回していましたが、最後は天間先生とのセッションで自分自身で自分なりの答えを見つけだしました。天間先生が一番言って欲しかった言葉を言ってくれた瞬間の、あの泣き笑いの表情にこちらもちょっともらい泣きしてしまいました。
朔也はとても頭がいいので、もしかしたら天間先生の抱えている過去も知っているのではないかと思います。知っていて、そして今天間先生がどんな状況にいるのかを知っているから、最後のあの言葉をいったのではないでしょうか。自分は顔を上げ前を向いて診療室を出ていく、だから先生も暗い診療室から出て、生きてみてほしい。そんな思いだったのではないでしょうか。朔也は天間先生好きそうですし(笑)まったくの憶測ですが(笑)
こうして感想をあげるだけでかなりの時間を要しました。いかに難しいドラマかよくわかりますね。Kazuyoさん尊敬します・・・。
もちろん、天間先生のビジュには毎回萌えています♪綺麗すぎます先生・・・(感嘆)
どんな最後を迎えるのか、全く予想がつきません。是非とも続編、シリーズ化の希望を出していきましょう!
長々とすみませんでした。

投稿: 飛鳥 | 2013/03/20 22:45

chairカルニ=マグイッチさん
コメントありがとうございます。脚本がブレなくて気持ちがいいですね(笑) 内容はとても重く考えさせられるけど、最終話に向けてひとつずつ今後の生徒たちの進むべき道が見えるようで、それがたとえ明るいものではなくてもドラマとして上手くできていると思います。ここで、全部のケースがハッピーエンドになるのが普通のドラマなんでしょうけど、それをせずにリアリティを追求しているところがこのドラマの優れているところなんだと思います。生徒たちの悩みを聞くことによって、全部受け入れアドバイスを入れながらそれぞれの生徒自身の思うように導いてあげる天間先生。確かに、吾郎以外の俳優さんが演じていたら、「あぁ、これを吾郎だったらどう演じてくれただろうなぁ」と思いを馳せるところでしたね(笑) 一種独特な会話の流れも、今回の患者たちが全て高校生で、心療をするのがスクールカウンセラーというのが良かったんでしょうね。なるほど、高校生ゆえに天間の診療室から「卒業」していくんですね。生徒たちが何かしら自分でカウンセリングを終了していくのは、天間にとって送り出す嬉しさもあり、もう会えない寂しさもあり・・・まさしく卒業でこの時期に放送された理由がわかりました。セカンドシーズンがあるのなら、スクールカウンセラーを続けていく天間も見たいけど、個人的にはひと筋縄ではいかないさらに複雑迷路に迷い込む天間が見たいような(笑) いえ、ぜひともシリーズ化してほしいですね。


chair飛鳥さん
オンデマンドで見られていたんですね。見たあとになんとも重くなりますが、嵌りますよねぇ、このドラマ。ありがたいことに、すでにDVDとBlu-rayの発売が決まりましたので、是非購入して(できればBOX豪華版で(笑))テレビのスクリーンで美しい天間了をUPで拝んでください(笑) しかし、本当に感想の書きにくいドラマで・・・今まで、吾郎が出演したドラマの中で群を抜いて大変だった(苦笑) 違う意味で、「この作品で何を語れと?」という作品もありましたが(笑)、そういうときは素直に吾郎のヴィジュアル萌えを書いておけばよかったのですが、なかなかこの作品はそこを持ってくるのも難しかった。もちろん、吾郎のUPの美しさは毎回素晴らしかったのですが、とにかくドラマのインパクトがすごすぎて。そして、未見の方には申し訳ないのですが、何か語ろうとするとストーリーをある程度ネタばれしないとまったく感想が書けないという作品だった。いまさらですが、あとでDVDなりでまとめて視聴しようと思っている方がおられるのであれば、できることならまっさらの状態でドラマ感想を巡回せずに見ることをお勧めします。これは、まとめて見るとさらにすごい作品だと思うので。朔也は、私もどうなるのか気になる生徒でした。なんせ、あの天間先生を診療室で怒らせた唯一の生徒ですからね(笑) あれで、お互い何か歩み寄ることができたのかもしれませんね。朔也がリサーチしている段階で、天間先生の両親とのことは何か見つけてしまった可能性はおおいにありますね。だから、最後のあのひと言を天間に贈ったのかな。

お仕事BBSにて書き込みして頂きましたが、日刊スポーツドラマグランプリの投票が「3月21日の正午」締め切りとなっています。吾郎がものすごく集中して演じたであろうこの作品。本当に素晴らしかった。(最終回は月末ですが) 深夜枠の関東ローカル放送ということで項目ができていませんが、「その他」で投票できます。ここは、ひとつ是非一票投じてください。セカンドシーズンに繋げるためにも、皆様のご協力をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。

投稿: kazuyo | 2013/03/21 07:27

kazuyoさんへ

こんばんは~
10話も凄くショックだったし、なんか考えさせますね。
あの光君が罪悪感のない冷酷な子だったんですよね。
本当に頭を両手で抱えて観ました。
「じゃ~!」と言って彼は去ったですが、残ったテンマ先生の気持ちはどうでしょうね。心配になります。
そして、
テンマ先生とサクヤ君がお互いに悲しい目をして笑うところが心に残ってて・・・。
何度も、繰り返してみました。
彼にもこれから幸せになってほしいですheart02
kazuyoさんの感想を読むことも一週間の楽しみです。
次もよろしくお願いしま~す!


投稿: 知恵 | 2013/03/22 20:38

night知恵さん
今回は、とにかく最初の光の真相がすごく怖かったですね(汗) ときたま、吐き出すように激しく発する言葉は、そんな重いものを心に抱えていたからなんですね。本当は、天間先生に「間違っている」と言ってほしかったのかもしれない。でも、言ったところですでに起こしてしまったことは元に戻らない。それなら、罪悪感を背負って今後生きていくよりは、自分で兄のために「本当に」何かしてあげたいと光が思うようになってくれれば・・・天間は、そう考えたんじゃないのかなぁ。このあとに、「あの」朔也かぁ(汗)と不安になったのですが、二人が分かり合えて笑顔で送り出せて良かったですよね。天間先生の嬉しそうなはにかんだような笑顔が印象に残りました。あとは、瞬と天間自身ですね。どう展開されるのやら・・・

投稿: kazuyo | 2013/03/23 05:17

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