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「心療中-in the Room-」 第十一話

あと一回でどうやって終わるんでしょうか(笑)? そう聞きたくなるほど、ラスト前の回でぎっしり内容が詰まっていた「心療中-in the Room-」でした。天間了という一人のスクールカウンセラーを見事に演じている吾郎。それが、あと一回の放送で終わるというのも悲しいですが、ストーリー的にもここでまたひとつ盛り上がりが出てきて終わるのはもったいないという気持ちでいっぱいです。もっと見たい!と思わせてくれた。

毎回、冒頭でメインストーリーからは少し切り離されたような内容が入るのですが、今回は了の父親の施設から「容態が急に悪くなったので会いに来てほしい」という連絡を了が受けるところから。妻の香苗が心配してやってくるのですが・・・なぜに、この妻はいつもここぞというときにいるんでしょうね(笑) 二階の寝室ではなくて診察室で寝ている了に二階に行って話し合おうと提案する香苗。素直に聞く了。弱っているときの了は、妻の言葉を受け入れるんですね。

久しぶりにカウンセリングに来た。(放送する順番と実際にカウンセリングしている時系列はわかりませんが) 親友の冬馬の彼女である瑠衣と関係を持ったことを後悔する瞬。自分が「ゲイだったら、シンプルだったのに・・・」という言葉は、後にやってくる瑠衣の言葉でわかりました。実際は、冬馬がゲイで瞬のことが好きなのに瑠衣とつきあっていた。瑠衣は瞬が好き。だから、仲の良いこの三人組は三角関係になっていたんですね。あぁ・・・切ない。

以前、天間が「箱庭」を通して瞬の深層を見たときに、瞬はキャンプファイヤーのことを出してきた。小学5年生のときに行ったキャンプファイヤーで、何をして、何を考えていたか詰めるように質問する天間。なんとか記憶を思い出させることで救ってあげられることがあると思ったんでしょうね。でも・・・出てきたのは、天間が衝撃的な話で、瞬はその頃性的虐待を受けていた。母親が棘が刺さったときに、針を火であぶって消毒して取り出してくれたことを思い出して、自分が汚いものになった気がしてキャンプファイヤーの中に飛び込んで火傷を負ってしまったのだと。立ち去る前に瞬が瑠衣から聞いたという言葉、「大人になるっていうのは、妥協してどんどん汚れていくこと。綺麗なままでいられるのは、死んだ人だけ」。「先生も、そう思う?」と聞かれて、顔をそむけて何も応えられない天間は、そう思ったからでしょうか・・・ここは、何か言っておかなければいけなかったんじゃないのかな。最近、了自身が生徒たちの言葉に揺れてますよね。

出かける前に訪問者があり、予定表を見ると自分の娘「友香」の名前が。彼女が勝手に了のスケジュール帳に書いたみたいですが、こんな大事なもの机の上に置いておかないで(笑) 患者として話を聞いてほしいという友香は、母親が最近仕事を見つけてきたのは、父親が離婚しようとしているから。父親は家族を見捨てようとしていると訴える。初めて聞いような驚いた様子の了に、抱きついてくる友香。その腕を、前回同様にそっと無表情ではずす。なぜに、娘の縋ってくる愛情を受け止められないんだろう。父親との関係が、自分の家族にも影響しているんだろうか。

瑠衣が天間のもとを喪服で訪れたのは、瞬から連絡がないので探している・・・冬馬が自殺したから。冬馬が自殺した理由は、三人の関係を苦にしてでは?と聞く天間に、そんな簡単なことじゃないと反論する瑠衣。身近に自殺した人がいないからと言われて、母親が自殺したことを話し、人は「精神の寿命」があるのではないかと考えるのだと。「瞬を死なせないでください!」と瑠衣から訴えられて驚く天間は、そこまで考えてなかった? ここ、ぞっとしました(汗)

深山先生から父親のところに会いに行きなさいと言われ戸惑いを見せる了は、父親には捨てられたとずっと思っていたんですね。了の記憶から、クリスマスのときに母親が初めて自殺未遂したとき、父親が救ってくれたであろう事実を突きつける深山先生。人の記憶は、思い出すたびに少しずつ変わってしまう。「今ある問題を解決したいのなら、細かいところまで思い出すこと」と伝える深山先生に、さらに戸惑う了。帰り際、深山先生からご主人に施設にいる父親のことを伝えておいてくれるよう頼む了に、「主人は、先月亡くなった」と涙を堪えて話す深山先生。家族だけの静かな密葬・・・自殺だったのでしょうか?


本当に、あらゆる人が大きな闇を抱えていて胸が押しつぶされそうです。でも、息もできぬほど30分間見入ってしまう。今回も、ここでその事実?!というものが多くて、最後一回の放送でどういう結末になるのかさっぱり読めないです。今回も、「萌え」は落ちています。話をする前に診察料をおこづかいから払おうとする友香。「お父さんって・・・いくら?」 これは、私も知りたい(笑) いろんな意味で。そして、やっぱり深山先生と対話するときの了は、生徒たちの話を聞いている顔とはまったく違って、感情を全部さらけ出していく吾郎の良い表情が毎回出てきます。今回は、母親の自殺の話で思わず子供のようにしゃくりあげそうになるのを抑えて綺麗な瞳に涙をいっぱい溜めている吾郎・・・いえ、了にきゅっと胸が苦しくなりました。

来週、最終回・・・信じられないぐらい密度が濃いです。どう、終わるのか見届けたいと思う反面、やはり次に続けていってほしいですね。

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コメント

Kazuyoさま

11話を見終わって、出るのは深いため息ばかり。吾郎の演技を見ていると、どっぷりと嵌ってしまい気がつくとストーリイが疎かに(苦笑)今回は特に瞬の闇も、天間先生の幼少期の出来事も重く圧し掛かってきて切なく悲しい思いに潰されそうになりました。美姫子先生の指摘のように幼児期の思い出は断片的で、その出来事が正しいとは言えないことも多々あると思います。了が父親に対して誤解をしたままずっと過して来たとしたらこんなに悲しいことはないですね。掛け違えたボタンを元に戻すのには時間がない・・・あと1話では了の闇も美姫子先生の抱えているご主人の事、了の家族(父親、母親)との関係等々、全ての謎が解き明かされるのは難しい気がします。最終話では、了や瞬の暗い闇に一筋でも光が差し込んでくれることを願わずにはいられません。

生徒と接する時の表情、家族との顔、美姫子先生の前で自分をさらけ出す表情を吾郎が見事に演じ分けていますね。ずっと見ていたい吾郎の素晴らしい演技!色々な意味でシリーズ化と全国放送はお願いしたいです。

投稿: さやか | 2013/03/25 21:16

chairさやかさん
集中して見ているつもりなのに、了と生徒の会話で「えっ?!」と思うときが多々あるんですよね。ちょっと待って!どういうこと?!みたいな。今後放送される地域が広がりましたが、ファンの方は当然とは言え(笑)必ず録画して見たほうがいいです。吾郎を堪能するのもそうですが、とにかく何度もリピしてやっと理解できるような箇所もあるので。公式HPのギャラリーのページで、フラッシュバックのことについて書かれていましたね。あれは、「了の過去と患者の台詞が重なった時に現れる、了の心象風景を表現しています。」と・・・つまり、生徒と話している了が無意識に脳内で自分の記憶を蘇らせているようになっているんですねぇ。本当に隅々まで計算されたような緻密な演出だと思います。綺麗な瞳に涙をいっぱい溜めて母親の自殺未遂のときを話す了。父親に対する憎悪で、なんとか折り合いをつけていた部分もあるのでしょうか。現在の状況に都合よく過去を塗り替えてしまっているのだとしたら、了が真実を知ることはいいことなのかどうかわからない。最後に辿り着いた了の過去の真実が、たとえ了自身にとって嬉しくないことでもどこか先行きが明るくなるようであってほしい。ラスト、驚愕の事実が待っているかもしれませんね。

本当に吾郎が忙しい時期で、慎吾が雑誌「ポポロ」で言っていたSMAP全員が揃えば、とにかく吾郎ちゃんのスケジュールを皆で「昨日は何していた?」「明日は?」と話し合っていたぐらいですから(笑) そんな中で、しっかり演じている吾郎の役者魂を見させてもらった作品でした。日テレさんが「稲垣さんの代表作になってほしい」と言ってくれたぐらい力を入れてくれたんですよね。来週、しっかりと見させてもらおうと思います。

投稿: kazuyo | 2013/03/26 03:52

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