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「心療中-in the Room-」 第八話

もう、ストーリーは佳境に入っているし、ある程度なんとなく見えてきたこともあります。でも、なんだろうなぁ・・・どうして、こうわからないんだろう(苦笑) 非常に感想をあげるのが難しいドラマですよね。何かを掴もうと見直すと、どうにも吾郎の美しいヴィジュアルが今度は目に入ってきて邪心が入ってしまい余計にわからなくなったり(笑) そして、何度もリピートしてしまい夜が更けていく(爆)

 

心療中-in the Room-」は、もうあと残すところ4話のみです。なのに、それぞれの生徒たちの悩みも天間了の悩みも解決するのかさっぱりわからない。誰もが救われてほしいのに、解決するために紐ほどいたことがさらに誰をも傷つけていくようで見ていて心が痛くなる。

先週、車の事故で不随になってしまった兄のために運転免許証を取って温泉に連れて行ってあげたいと言っていた。カウンセリングのあと、天間が光の家に電話を入れて事件のことを聞いたために、親の監視の目が厳しくなったと不満をもらす。天間が思わず電話してしまったのは、昔、自分を巻き添えにして車で自殺しようとした母親のことを思い出したから。10歳のときに両親が離婚して、母親が育ててくれたこと、その母が病んでいて鎮静剤を飲んで運転することがあったことが、天間の口から語られる。そう、淡々と・・・。

天間自身は、母親が自分を道連れにして自殺したいんだとわかっていた。そのときの母親の様子が、光が兄を車で温泉旅行に連れて行きたいというのと被ったから不安だったんですね。でも、光が天間先生がそこまでわかっていてなぜ止めなかったと詰め寄ると動揺してしまう。そのとき、たった10歳だったから罪にはならないと答えてしまい、光は自分は18歳だから自首しないといけないから警察に一緒に言ってくれと。あぁ・・・この子はとても悩んでいるんですね。兄が死にたいと言ったことをそのまま受けいれなければいけないほどに。光が兄の車を掃除したときに、運転席に転がしておいたペットボトルがブレーキの下に引っかかって効かなくなり起こったと話したとき、すごく驚いたような天間の表情。親はそこは天間に伝えなかったんでしょうか? 事故が起こるとは「まったく」思っていなかったと涙する光。先週、予想していたことが当たってしまって悲しくなった(涙)

了と香苗の夫婦二人で深山先生のところでのカップルセラピーの間、娘の友香と連絡が取れなくて気になっている二人。深山先生の前で、なにかと嫌味な夫になる了。このドラマは、ずっと顔のUPで繋がるシーンが多いのですが、今回は目のUPだけというすごくインパクトのあるカットがあった。香苗が娘の友香に連絡が取れたときに自分たちは今、大学の山岳部の先輩と会っていると話したときの深山先生から了への視線の流れと意味ありげな緊迫した見つめ合い。これは、いったい??? この二人には、何か過去、妻には言えない過去があるんでしょうか。ものすごく気になる。

娘がわざとこのタイミングでこのようなことをしたと考える了。それに対して、13歳の女の子がそんな計算するはずがないと反論する妻の香苗。深山先生の質問を、何を自分たちに聞きたいか香苗にいちいち説明する了の嫌な感じ・・・患者としてカウンセリングに来ている人には見えません(苦笑) だいたい、この二人は家で自分たち夫婦のことのみならず、子供のこともちゃんと話し合ったことがないのかと思うぐらい、お互い何を考えていたかさっぱり理解していない。夫婦とは形ばかりのものだったような印象さえ受ける、なんともちぐはぐな感じを受ける二人です。

娘がわざと起こしたタイミングに心当たりがある了に、「何なの?」と心配そうに聞く香苗。離婚届?と聞かれて大げさなほどにわかりやすく動揺を見せる了は、生徒たちに冷静に向き合って分析をしている様子はこれっぽちも見当たらない。挙句には、こうやって誘導尋問するのが深山先生のやり方だと、自分が生徒たちから言われたのと同じようなことを子供のように反論する了。

そんなに自分のスキルを僕に見せつけたいんですか?香苗の心に土足で入ってかき回すのはやめてくださいよ!それは、僕の心だけで充分満足したんじゃないんですか?そんなことされて・・・立ち直るのにどれだけ時間がかかったのか

ここの台詞も意味深ですよね。過去、深山先生にカウンセリングを受けたときに、思わずいろいろ自分の過去を話してしまったことがトラウマになっているのかな。催眠療法とかそれとも誘導的に? この言葉で、何か二人にあったことがわかってしまう香苗。妻が立ち去ったあとに、いきなり脱力して素直になってしまう了。光の分析を、「あの子は虐待にあっているんでしょうね・・・」と語りだす。震える声で怯えて、まるで自分のことを話しているよう・・・そう、きっと光との対話で自分の過去をまた思い出してしまったんですね。耐えていたものが零れ落ちて、綺麗な瞳からひと筋の涙を流す了。深山先生がこのとき質問した「(本気で殺そうとしていたのか)どちらなの?」と鋭い声で聞いたのは、きっと光のことではなくて了自身のことなんだと思う。

光のことで話し出したことは、おそらく自分が母親に対して殺意があったのではないかということではないかと。つまり、光と同じように母親が亡くなった車の事故は10歳の了がわかってて何かしでかしてしまったのではないかと思いました。そこまでではないにしても、おそらく母親が死に向かっていることを止めようとしなかった罪悪感を引きずっているんですね。それを思い出して怖くなった。誰にも言えず、ずっとずっと自分の中にだけ隠し持っていた真実。天間了が闇に落ちていくのはここなのではないか。

 

毎回、とりあえず萌えツボも拾おうと思うのですが、あまりにも重い作品で両方の視線で語れないんですね。どちらかにしないと(苦笑) 明記しておきたいことは、吾郎の演技が今回も最後神がかっていたこと。生徒を分析していて、自分の過去を思い出してしまった恐怖、悲しみ、罪悪感・・・そんなものを震える声で「そんな風に苦しんでいる自分も・・・滑稽に思えて」と泣き笑いになり、静かに涙する吾郎の演技にもう何も言えなくなってしまった。あぁ・・・吾郎の役者の力量がまたひとつ大きくなっていたんだなぁと感じた。天間了の悩みにシンクロして泣き、そんな吾郎の役者としての力に嬉し涙です。

最後に伏せた睫の美しさに震えました。あと4話で天間了に会えなくなるのは耐えられない。セカンドシーズン、激しく希望したいと思います。是非、日テレさんには感想と共にそんな声も届けてください。

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コメント

Kazuyoさま

今まで見てきた中でこの8話が一番衝撃的でした。了と父親との確執は相当深いだろうと想像できていたのですが母親もとなると救いようが無いですね。10歳(小学校4~5年生)しっかりした子なら将来の自分の進む方向を決められる年齢です。そこに起こった両親の離婚!それだけでも心を痛めていたはずなのに、本来自分を守ってくれるはずの母親が自分を道連れにして死のうとしている・・・これを知った時の少年の気持ちを考えると暗澹たるものがあります。母の死の後父親に引き取られたのでしょうか。

ここに出てくる高校生のDV問題、親との確執、自分がこうなったのは全て了のせいとばかりに子供を置いて浮気相手と旅行に出る妻のエゴなど、どれもが了の育つ間に経験しトラウマになっている事例ではないかと思うようになりました。了の抱えている闇が一番深くそれをどうやって乗り越えていくのだろうと考えると胸が痛みます。親の役割の大切さをこんなに突きつけられるドラマは初めてです。

吾郎の演技は神がかりですね。あまりの演技の上手さにどっぷりはまり込み、今のままでは他のドラマを見る気にならないので、4月期の吾郎のドラマが始まる前には気持ちの整理をしておかねばと思っています。勿論、感想と共にシリーズ化のお願いは毎回出していますが、今後も出し続けますね。

投稿: さやか | 2013/03/05 13:52

kazuyoさま、こんばんは。
kazuyoさんのレポを読み、その細かい感想にまた映像を確認し、の繰り返しであっという間に1週間がたちました。
今回の心療中、ひときわ心に突き刺さりました。
フラッシュバックの映像からお母さんが関係あるだろうとは思っていましたが、こんなこととは・・・。
kazuyo大先輩の目から見ても、今回の吾郎の演技は神がかっていたんですね。新参者の私が衝撃を受けるのも無理ないですね。
それにしても、深山先生と向き合うシーンの吾郎は、いつも格別美しいですね。アングルなのか照明のせいか、それともこれも吾郎の演技力なのか。
香苗が帰った後、手で顔を覆って目を伏せるシーン、そのまま切り取って額縁に入れてしまいたいほどです。

投稿: keiko2号 | 2013/03/05 22:41

chairさやかさん
悲しい作品を観て涙がとめどもなく溢れるというのではなく、胸がきゅ~と締め付けられて涙が滲んでくる感じ。観ていて、とても心が苦しくなってしまいます。父親との何かしら確執があって、両親から厳しく育てられたのかな?と思っていたのですが・・・どうやら、両親からの愛がものすごく天間は希薄なんですね。だから、きっと自分の家族は幸せな家庭をと望んだと思うのです。でも、いつからか妻は自分の気持ちを推し量ることなく浮気に走り、子供たちはどこか冷めて親を見る子供になってしまった。仕事では、深く悩んだ生徒たちがやってきて親身に聞いているも傷つけられたり。どれだけ、毎日ストレスが溜まっていくのだろうと。誰もが、天間のせいにする。家族だけは愛情を与えてくれる存在でなければならないはずなのに、誰からも距離を置かれた感じの天間の「形だけの家族」。悲しくて深山先生の前で涙する了を抱きしめてあげたくなりました(涙) 最後の吾郎の泣く演技は鳥肌ものでしたね。よく、ドラマや映画などで大声をあげて感情を出して男性が泣くシーンがありますが・・・実際に、高尚な職業についていてそれなりにプライドのある男性はこうやって泣くものですよね。声も出せず、震える声で涙する姿にとてもリアリティを感じました。了にも悪いところはあるだろう。でも、全力で守ってあげたくなるような吾郎の演技。脚本と演出に恵まれ、共演者のレベルも高く、その中で自分のできる最高の演技を見せてくれる吾郎。こういう作品にはなかなか出会えないと思います。シリーズ化に繋がってほしいですね。


chairkeiko2号さん
「心療中」を観てしまうと、今期どのドラマも観れなくなってしまいました(苦笑) 私、大泉洋さんがすごく好きなんで(笑)、「シェアハウスの恋人」は初回を見て「宇宙人かよ!」と突っ込みつつもSTOP。「とんび」も初回感動したけど離脱。観てみたいと思っていた「最高の離婚」や「夜行観覧車」「まほろ駅前多田便利軒」は初回も観ることができなくなりました(苦笑) とにかく、いっぱいいっぱいというのもありますが、「心療中」で思い切り気持ちが引っ張られてしまい、そして週末が来てまた闇に引きずられ出てこれなくなるという「魔のループ」に入ってしまったからなんですね(笑) 「信長のシェフ」だけは吾郎出演回だけ見ました。これは、最終回は押さえます(爆) とにかく、すごいドラマなのは確かです。フラッシュバックは、やはり生徒たちの会話から天間の記憶との繋がりなんでしょうね。これが、最後に全部明らかにされるとき、天間がどうなるのか・・・。深山先生とのシーンは、了が生徒たちに向かい合っているときとまったく別の表情なんですよね。ものすごく演じ分けをしていると思います。自分が心療を受けているときのほうが感情が溢れてくるので、断然、吾郎がこっち側にいるときが美しいですね。そして、演技にも見入ってしまう。悩めば悩むほど美しい天間了。酷だとは思いつつ、心痛めながら「もっと闇に・・・」と思う自分がいたりして怖くなる(笑)

投稿: kazuyo | 2013/03/06 06:08

kazuyoさん こんにちは ご無沙汰しております。実は、50にして20年以上ぶりに、看護師として仕事復帰しまして。嫁いでから、ほぼずっと祖母・姑・舅の介護に追われて、ドップリ専業主婦だったのでね、すっかり忘れてたり、変わってしまった事が多すぎて、「浦島太郎」状態ですsweat01それでも入社したからには、必死で覚えようと毎日毎日、帰宅してから一から勉強し直してます。本当に毎日が一杯一杯で、夕食食べて入浴すると睡魔がsweat01そんな訳で、吾郎ちゃんの仕事がめちゃくちゃ充実していて、『心療中』にも、すっごく嵌まってるんだけど、コメント書く余力がまだ有りませんでした。今日は、やっと休みが取れたので、久々にお邪魔しました。ラジオも、ずっと聞けなかったので、kazuyoさんのレポに癒されました。ありがとうございます感謝してます

投稿: ルナ | 2013/03/06 09:38

chairルナさん
お久しぶりです。お仕事に復帰されたんですね。今まで、ご家族の介護をされていたということもきっと看護師としてのお仕事に役立つでのはないでしょうか。口では「大変ですねぇ」とは簡単に言えるけど、本当に毎日があっという間に過ぎていくんでしょうねぇ。お時間のあるときに吾郎の番組を見られて癒されるのであれば何よりです。私も、「忙しい、忙しい」なんて言ってる場合じゃないなぁと(笑) こちらには、ゆっくりする時間があるときに読みに来てくださるだけで充分です。そんなお忙しいルナさんには、SMAPの「freebird」を私から。めげそうになるとき、私はこの曲を聴いていつも奮起するので。20年以上もお仕事から離れていて、仕事に就けるということだけで尊敬です。私なんて、きっと前線から一度引っ込んだらどこも雇ってくれないだろうなぁ(苦笑) 毎日大変なこともあると思いますが、お仕事がんばってください。応援しています。

投稿: kazuyo | 2013/03/07 05:39

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