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「生きる」とは?

なんともふり幅の広い番組だと認識させられた、今週の「ゴロウ・デラックス」。馬鹿らしくて笑ってしまうときもあれば、思わず真剣に自分自身を振り返らせてくれたりする。どちらも、人間にとってとても大事なことのように思う。

大切な人を亡くしたことはありますか?

第百九回課題図書 『』 姜尚中著

Photo 著書の政治学者、姜尚中(カン サンジュン)さんは、東京大学の名誉教授のかたわら、報道番組での出演も多数。この小説を書かれたきっかけは、2009年6月の最愛の息子、25歳の尚大さんの死。小説は、息子さんと同じ読み方の「直広」という青年が主人公。親友を亡くし、生きる意味に悩む直広が姜先生に相談するという形で書かれています。

人間は生きている間に、何か印を残しておきたいもの。長く神経症を患っていた息子さんは残せる時間がなかったので、それを引き継いで小説にしておこうと思われたそうです。息子に経験にしてもらいたかった女性との恋愛。その箇所を、吾郎が朗読。そして、もうひとつ小説に託した想いは、東日本大震災で二万人もの人が亡くなったことで、自分と同じ想いをしている人たちへ。主人公、直広がボランティアで海の中の遺体を引き上げる描写を小島さんが朗読します。

ライフ・セービングではなくて、デス・セービング

遺体を見て、初めてその人の死を認識する、一種の供養という意味で「デス・セービング」という言葉を使われたそうです。「ライフ」よりも重く感じる「デス」がついた「セービング」。大切な人が亡くなったときに、その人の死を認識するまでが大事なことなんだと改めて思いました。吾郎も、この小説を読んで、「自分の生きてきた過去と、これから生きていく未来。あまり生命というものに対して向き合ってこなかったのかなぁと考えさせられた」と言っていました。大切な人の死は辛く悲しい。そして、自分がいつか死に直面するときのために何をしておけばいいのか・・・私も、番組を見て考えてしまいました。

小説の中で、恋愛や悩みを通して成長した直広に姜さんが送ったメールのメッセージは、実際に息子さんが最後に残された言葉が引用さています。

生きとし生けるもの、末永く元気で

思わず、読み終わったあとに涙ぐんで言葉が少し詰まってしまう小島さん。それでも、姜さんにお聞きしたいことをしっかり質問されていて素晴らしいなぁと思いました。私なら、そのまま泣いてしまっている(苦笑) 姜さんご自身は、ずっと穏やかな笑顔で落ち着いたトーンで話され、けっして吾郎や小島さんを泣かせようとされていないところに、とても強くそして優しい方なんだと感じました。

最後は、いつものように親太朗くんの消しゴムはんこのご披露。今回も変わらず、これで締めてくれるのも「ゴロデラ」という番組の優しさを感じた。視聴者に、強要させるような押し付けを感じさせないとても良質な番組だと思う。是非、たくさんの方に見てほしいですね。

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コメント

Kazuyoさま

本当に振り幅の広い番組ですね。その都度見事に対応する吾郎、小島さんには感服いたします。

今回のゲスト姜先生は政治討論会の番組等でよくお見かけしていましたが、何時も冷静、淡々とした語り口の中にも鋭さがあるのがとても印象的でした。その先生がお子さんを亡くされていたのが先ず驚きです。

この「心」を読んだ吾郎の感想が良かったですね。確かに毎日を慌しく過していると自身の過去や未来に向き合うことってなかなか無いですから・・・身近な人の死、まして子供に先立たれる悲しみはいかばかりかと思われます。「桜、ふたたびの加奈子」でもあったようにある日突然愛する人が目の前から居なくなる。3・11の震災でも多くの方達がその悲しみと向き合わなければならなかった。幾多の悲しみを乗り越えて小説を書かれた先生のお気持が強く伝わってきました。

息子さんが最後に残された言葉は、自分が先立った後に残される親しい人への精一杯の優しさだったんだろうと胸が痛くなりました。

話ができて良かったとおっしゃる姜先生の優しい眼差しと、それを受けていろいろお話が聞けて勉強になりましたと応える吾郎と小島さん。ケシゴムハンコがさらに進化した山田君の作品を前に暖かい空気が流れたような気がしました。

いろいろな事を否定せず先ずは自分の中に一旦受け入れてのコメントや、ゲストに対して礼を尽くし自然に居心地の良い雰囲気を作るのは吾郎だから成せる業ですよね。その吾郎に合わせるのが抜群に上手い小島さん、おっとりしていて癒し系の山田君の存在も貴重です。そして忘れてはならないのが毎週魅力的な本とゲストを紹介してくれる優秀なスタッフ!

ある時は心から笑い、考え、本と著者の話によって自分を見つめなおせる・・・こんな番組は他に無いと思います。感謝の気持も込めて毎回感想は送っていますが一日も早く全国放送が実現することを願うばかりです。

投稿: さやか | 2014/01/24 14:15

kazuyoさん、こんばんは。
私も報道番組は見るんですが、不勉強で姜尚中さんのことは存じ上げませんでした。でも、この本は表紙のインパクトが強いので、書店で見たのを覚えています。
子供が親より先に逝くのは、例えようもないほどの辛さだと思います。
小島さんが声を詰まらせたのは、お子さんのことなどが一瞬頭をよぎったのかななんて思ってしまいましたが。珍しいですよね、いつもしっかり進行する方なので。
姜尚中さんは、素敵な声と話し方ですよね。聞いてるだけで癒されるようで、そのあたりは吾郎ちゃんと似た感じがしました。
今度、ぜひ読んでみたいと思いました。

投稿: けいこ | 2014/01/24 21:16

kazuyoさん、こんばんは。今回の「ゴロウ・デラックス」とても感動しました。「命」とは、「生きる」とは、ということを改めて考えさせられた時間でした。息子さんをいきなり亡くされた姜尚中さんの胸中は想像を絶することだったと思います。愛する人が、今までその人が、側にいることが当たり前の幸せだったのが、いきなり闇の底に突き落とされたようなそんな感覚だったと思います。親としてこんな残酷なことはないと思います。息子さん、とても感受性の強い優しい方だったんですね。ご本人も「辛い」と簡単に言葉では言い表せないくらい、苦しみを抱えていたと思います。今、天国で苦しみから解き放たれ、安らかにお父様やご家族みんなを見守ってくれていると思います。自分たちは、ただ生きてるんじゃない、亡くなった方からの思いをもらって生かされてるんだということをまた、新たに実感しました。確かに、辛く悲しいことは、胸にしまって、誰にも言いたくない、話せないという気持ちも痛いくらいにわかる、でも忘れちゃいけないことなんですよね。姜尚中さんから、それを学びました。ホント、こういう良識な番組こそ全国で放送されるべきですsign03沖縄にも「命どぅ宝」という言葉があるんだから、是非放送するように、いまいちど問い合わせしてみようと思います。そして「ゴロウ・デラックス」にお礼の感想を書こうと思います。

投稿: さおり | 2014/01/24 21:51

cloverさやかさん
今回の「ゴロデラ」見終わったあとにすごく感動してしまって、即効で公式サイトに感想を送りました。細々と深夜で放送されている番組ですが、業界ではかなり人気があるようで続いている番組です。でも、やはり視聴者からのリアクションはすごく大事だと思うので、是非、多くの人に感想を送ってほしいですね。それが、ひいては全国放送にも繋がると思うので。深夜枠だからのゲストと番組の流れだとは思うものの、もう少しだけ早い時間帯に放送されれば、地方局でも入れ込んでもらえるのに・・・と残念です。今回の放送で、改めて人の命の大切さを学びました。人が亡くなるということは、その人自身だけでなく残された人の想いもとても大切なものなんですよね。それを自分の中でどう折り合いをつけていくのか。そんなことを考えさせられました。番組の主旨は保ちつつ、いろんな題材を投げかけてくる番組だと思います。どんなテーマでも、見た後に何かしら考えてしまう。こういう番組は大事ですよね。出演者の3人はもちろんのこと、番組スタッフの優秀さも感じ取れる非常に良質な深夜番組だなぁと感じました。なんとか、全国放送になってほしいです。


cloverけいこさん
私も、姜尚中さんのことはまったく存じ上げていませんでした。海外にいるからというだけでは言い訳に聞こえるほど、報道番組でご活躍されているんですね。バラエティ番組は初出演だということで不安もあったとは思うのですが、番組終わりに「出演させて頂いてよかった」と言われたことが印象深いです。これが、ゴールデンの番組なら、おそらく視聴者を「泣き」に持っていかせたと確実に思います。そうではなくて、あくまで本をメインに姜さんが書かれた理由をお聞きするといういたってシンプルな流れだったのが好印象ですよね。「ゴロデラ」じゃないとできないことだったんじゃないかなぁ。トーンが落ち着いて人を安心させる声をお持ちなんですよね。確かに、吾郎と少し似ているものを持った人だと思いました。


cloverさおりさん
息子さんを亡くされたときに、心と体が遊離して涙が出てこなかったというのがものすごく「喪失感」を感じられたのだろうと。息子さんを理解するのに、自分も至らないところがあったのではないかと感じたと吐露されているのを聞いて心が痛くなりました。それを乗り越えられて、大震災での悲劇を見つめておられたんですね。大切な人を亡くす痛みをわかっているからこそ、この小説を書かれたんだと思いました。誰かに言うことで、確かに乗り越えられることもあると思います。ほんの些細な悩みでも、言ってしまえば楽になるときもある。それが、たとえアドバイスをもらえなくても人は聞いてもらえるだけで癒されるもんなんですよね。そういうことを言える相手がいることが大事なのではないかと思いました。「ゴロデラ」は、とてもいい番組だと思います。こういったテーマだけではなくて、馬鹿らしいことも「へぇ~」と必ず思わせるところがある。吾郎と小島さんのMCの力に改めて感心しました。

投稿: kazuyo | 2014/01/25 22:59

Kazuyoさん、今回姜先生が御出演されると知ってビックリと同時にゴロデラも幅広く政治分野にも幅を広げたのかと思っていました。姜先生は政治の番組や日曜美術館の司会と幅広く活躍されておいででしたが一時期ぱったりTVに御出演されてはいなかったのでお仕事がお忙しいと思っておりましたが本当にお辛い事があったのですね。本当に子供が親より先に突然亡くなるのは想像を絶する事でしょう。身近な人を亡くす事はやはりいつまでも引きづるものなのです。姜先生と吾郎ちゃん小島さんのトークと朗読拝見するのを待って私も考えたいと思います。ゴロデラって本当に素晴らしい番組ですね。出演して下さった姜先生にも感謝したいです。

投稿: ピカチュウ | 2014/01/26 16:31

cloverピカチュウさん
息子さんを亡くされ、彼が言いたかった、そして自分が息子に伝えたかったことを本に詰め込んだと言われていました。それと同時に、きっと自分の中でも息子さんの死を改めて認識しておきたかったのかなぁとも感じました。息子さんと同じ名前の主人公が自分に悩みを打ち明けるという設定で進行する小説。もしかしたら、書いているうちに辛くなるのではないかと思いましたが、姜さんの穏やかな笑顔を見ていると小説を書かれて正解だったんでしょうね。「ゴロデラ」は、本当に良い番組ですよねぇ。なんとか、放送地域が広がってほしいです。

投稿: kazuyo | 2014/01/27 05:41

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