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ずるをしないこだわり

今週の「ゴロウ・デラックス」のゲストは、今、話題の映画の原作者。吾郎は、今回は映画を先に観て(雑誌「anan」のレビューで観たほうが早かったんですね)、課題図書に挑んだそうで、原作と映画の違いもよくわかっていたように感じました。

第百四十三回課題図書 『紙の月』 角田光代著

Photo_2 本作品は、2012年に第25回「柴田錬三郎賞」受賞。平凡な主婦である梨花が、年下の大学生、光太と恋に落ち、勤め先の銀行で巨額の横領事件に手を染めていく衝撃のストーリー。著者は、2005年に『対岸の彼女』で第132回直木賞を受賞。日本アカデミー賞を総なめにした『八日目の蝉』を始め、数々の作品が映像化されている大人気ベストセラー作家。(只今発売中の本作品にはオリジナルカバーに、映画で主役を演じている宮沢りえさんのポスターカバーが二重装丁)

映画化にあたって、製作側から脚本が送られてきたけど目を通さずに承諾されたそう。理由は、映画がどんな風になっているか「まっさら」の状態で観たかったからというとても寛大な人(笑) 吾郎も言っていましたが、普通気になるものだと思うのですが、映画化されるにあたって自分のものとは離れたものでも楽しみたいという気持ちのほうが勝っていたよう(笑)

角田さんが映画の中で印象に残っているシーンは、梨花と光太の最初の電車のホームでの出会いなんだとか。小説とはまったく違う映像ならではの出会いのシーンに感動されたそうです。

梨花の夫は、原作ではすごく嫌な風に描写されているが、映画では田辺誠一さんが演じていて価値観が違うだけのようにとれるのも面白いと角田さんは話しています。吾郎は、この夫のようなキャラクターを演じてみたいと。さすが、吾郎さん(笑) ちょっと、癖のあるキャラクターは演じたくなるのね。ここで、吾郎がそんな夫のちょっとした嫌味な台詞がある箇所を朗読。(その朗読ですが・・・やっぱり、もう少し朗読箇所は読みこんでほしい。句読点でないところできったり、読み間違いが何箇所かあるのは毎回気になるので。厳しいようですが、もっとうまく読める人だと思うのでもったいなくて(苦笑))

紙の月』を書くにあたって、普通の恋愛小説を書くつもりだったのが、女性の横領事件は必ず男性が主導権を握っているというのを読み、実際は女性が主導権を握っていて男性は貢いでもらいたいわけではないというのもあったのではないかと思ったのがきっかけで書き始めたそうです。

ここで、親太朗くんが角田さんのプロフィールのフリップを持って登場。少し太ったという親太朗くん(笑)
吾郎 「貢いでもらっているの?」
親太朗 「はい、いるんですよ、家に一人」
吾郎 「えっ?!誰?誰?」
親太朗 「山田優です」

(笑)(笑)(笑) まさか、ご結婚されたお姉さまと同居じゃないですよね(笑)? 
角田さんは、すでに小学生のときに小説家になりたかったらしく、国語以外はどうしようもない成績だったのに早稲田大学に入学。当時、(小説)創作学科がある大学が東京に二校しかなくて、英語と古典をものすごく勉強したのだとか。目標があって、必要科目だけものにするって一番無駄なく勉強してきた良い例ですよね。なかなか、それで早稲田には合格できないとは思うのですが(笑)

今までに13作品も受賞されている角田さんですが、ご本人が一番嬉しかったのが『ロックの母』で受賞した川端康成文学賞。短編に与えられる賞で、短編をすごく上手く書きたいと思っていたときなのでものすごく嬉しかったのだとか。そして、一番驚いたのが課題図書にもなっている『紙の月』。この柴田錬三郎賞はノミネートされていることを作家は知らされていないので、受賞したときは後楽園でボクシングの試合を観ている最中で、わざわざ担当の方がチケットを買って報告に来てくれたというエピソードが面白かったです(爆)

ちなみに、角田さんの執筆時間は毎日平日9時から5時と決めていて、出勤するように自宅以外で書かれてけじめをつけている感じがすごくいい(笑) 時間を気にせず書くのではなくて、普通の会社員のような時間帯に活動してアフターファイブは飲みに行くという執筆活動は私もやってみたい(笑) 普通、会社勤務でなければ、逆になかなかできないですよね。朝4時とか5時頃まで飲んでいることもあるという角田さんに同意する外山さん。その女性二人の飲みっぷりに驚く吾郎。

吾郎 「僕、深夜12時から1時ぐらいで満足しますよ」
角田 「一年、ずっと通してですか?」
吾郎 「うん」 可愛い(笑)
角田 「偉い!
吾郎 「普通の方は、皆、終電で帰るんだよ。4時まで飲む人いないよ!?」

芸能人なのに、吾郎もちゃんとしている(爆)

そんな角田さんの小説を書くときのこだわりは、「ずるをしない」。出会いにしても、ドラマティックにしたいところを現実の自分と照らし合わせみて実際に起こりそうなことを考えるそうで、読者に共感を得てもらうために必要なことですよね。『紙の月』で「ずるをしなかった」定期預金証書の偽造に関しては、しっかりリサーチしてストーリーにしたそう。偽造シーンを外山さんが朗読。実際は現在の銀行では作品の中にある偽造方法はすでに不可能。(そのために、若干時代を古い設定にされたそうです)

簡潔にレポをしようと思ったのですが、とても楽しい話ばかりでどこも省けなかった。今回も原作が読みたくなる素晴らしい編集でした(笑)

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コメント

Kazuyoさま

今週も見応え、聞き応えある30分でした。吾郎の前に出ると流行作家さんも大作家さんも表情が可愛らしくなるのが素敵です。特に女流作家さんは(笑)

次々と問題作、話題作を発表される角田さんですが、お話を聞いていてその才能と「ずるをしない」姿勢に納得しました。読者は分かるんですよね、きめ細かい取材であるかどうか、読み終わっての満足感が違いますよね。

吾郎が映画評で褒めていた宮沢さんの演技は、放送中に流してくれた駅のシーン、駅の階段を降りホームに立つ宮沢さんの動き、表情だけでも上手いと感じました。内面の心理描写の上手い吾郎にもこういう映画に出演して欲しいです。嫌な夫役もいいけれど、貢がれる男性も似合うと思うので(笑)

朗読はやはりもっと読み込んで放送に臨んで欲しいですよね。特に作者が同席していられるのでマナーとしてもお願いしたいと思っています。時々、はらはらしながら聞いていますが、朗読の良し悪しで内容の受け取り方が変わることがありますから。

今まで数多くの魅力ある作家さんと作品の紹介がありましたが、もうそろそろこの中から吾郎主演映画の作品が出てもいいのではと思い番組に要望を出してきました。このままでは余りにも勿体ないと感じました。

投稿: さやか | 2014/11/29 11:20

kazuyoさん、こんにちは。今回の「ゴロデラ」角田光代さん、「八日目の蝉」も大ヒットして、話題になりましたよね。私は、まだ「紙の月」は映画も予告で見て、宮沢さんの演技に魅力を感じて見たいなぁとは思ってるんですが、まだ見れてません。でも、社会派な映画は、どの作品でも、そうですが、実際あることだし、やってはいけないことだけど、どうして罪を犯さなければいけなかったのかという主人公の心を考えることができるのが、私にとって凄く考えさせられます。原作の朗読の時、梨花の夫の最低さが伝わってくるんですが、それを演じてるのが田辺誠一さんなんですよね。映像でちょこっと流れたのをみても、なんか田辺さんって優しいイメージがあって「最低の夫」な感じがしないんですよね(笑)でも外山さんが言うように、原作では、ホントムカツキますよね。また、原作と映画の違いについてもわかりましたし、ますます興味が湧いてきました(笑)まだ公開されてるので、映画館に行こうと思ってます。原作も買おうかな(笑)あと、角田さんの会社員みたいな徹底した働き方にも憧れます(笑)時間をきにしないってホントにいいですよねぇ。また飲みっぷりも凄いんですね(笑)朝までっていうのが凄い(笑)また、吾郎ちゃんの「僕は深夜12時~1時くらいまで」って言うのも吾郎ちゃんらしくていいなって思いました。あの「うんsign01」の言い方可愛かったですよねぇlovelyなんであんなに可愛いんだろう(笑)角田さんにしろ吾郎ちゃんにしろちゃんと生活のリズムをちゃんと守ってるっていうのが、ホント素敵だなって思いました。仕事は仕事としてきちんとこなし、遊ぶ時は遊ぶそういうのが一番ストレスもたまらないしイイですよね。今回の課題図書も、色んな意味で考えさせられ、とても興味の湧く作品でした。早速映画館に行こう(笑)

投稿: さおり | 2014/11/29 14:59

dollarさやかさん
吾郎は、あまりテレビに出られない作家の方たちの良いところを引き出すマジシャンですよね(笑) どのゲストの方も、とても素敵に見えるのはもちろんその人なりが素晴らしいのだとは思いますが、MCである吾郎さんの自然体の対応によるところは大きいと思います。角田さんの作品は、すでに映像化されたものが多く、それだけ非常にストーリー性が高い作品なんだろうと。私は、映画はまだ未見なんですが、NHKさんで放送されたドラマ『紙の月』は観ていました。こちらは、主演は原田知世さんが演じておられて繊細な女性を非常にうまく演じられていた。夫は、吾郎も映画『十三人の刺客』で共演した光石研さんでした。このドラマがとても良かったので、映画はどうなっているのか興味があります。吾郎には、この夫の役もいいですが20代なら間違いなく貢がれる役のほうができますね(爆) 悪役って一度演じると本当に楽しいんだろうなぁと、吾郎が敵対する役のほうに興味を示すのを見てそう感じました(笑) 朗読の件ですが、残念ですよねぇ。以前、フジテレビで毎朝朗読していた「忘文」では本当にうまく朗読していたのでなぜなんだろうと(苦笑) うまく読む必要はないと思いますが、作家の方がいらっしゃる前なので文章の読み間違いだけは避けてほしいなぁと。ファンだからこそ、直してほしいところはちゃんと言っておきたいです。とりあえず、吾郎には演じるほうになってほしいので今後の発表が楽しみですね。


dollarさおりさん
いけないことだと頭の隅では思っていても、「あとで返すんだから・・・」と積み重ねていく罪。目の前の幸せに見えない現実は怖いなぁと思いました。夫の優しさがもっとしっかり伝わっていたら、きっとこんな悲劇にはならなかったんだろうなぁとドラマを見たときには思いました。原作と映画では、夫婦の描写はどうなっているのかわからないのですが。やっぱり、原作読まないとダメな感じですね(笑) しかし、角田さんからは作家さん独特の大変さが滲み出ていない。もちろん、ひとつの作品を書くにあたってものすごくリサーチされて、丁寧に「ずるをしない」ポリシーで時間をかけて書かれていると思うのですが、9時5時で執筆をして普通の会社員のように毎日を満喫できるのはすごいなぁと。書き出したら止まらないとかなく、5時前になったら帰る準備をするって(笑) 普通の生活から生まれるサスペンスを書かれるからこそ、その中に身を置いておくのは大事なのかもしれませんね。しかし、吾郎のシンデレラドリンキング(真夜中をすぎると飲まない)は素晴らしい。美容にも気をつけている吾郎さんならではですよね(笑)!

投稿: kazuyo | 2014/11/29 21:47

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