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絵画から読む歴史

今週の「ゴロウ・デラックス」は、とても楽しめました。TBSさんの番宣絡みだったとしても(爆)

第百四十五回課題図書 『名画は嘘をつく』 木村泰司著

Photo 『モナリザ』やムンクの『叫び』、偉人の肖像画など誰もが一度は見たことがある有名な絵画。しかし、私たちがその絵について知っていることは嘘ばかりと書かれた本。著書である木村さんは、西洋美術史家で西洋美術の歴史を徹底的に研究し、数々の専門書や新書を出版している。

西洋美術史家というのは、美術を評論するのではなく美術の歴史を研究したり語るお仕事。絵に描かれている歴史とか様々な背景を学ぶのが美術史。そんな木村先生が、「絵画の嘘」とはどういうことなのか書かれた箇所を吾郎と外山さんが朗読。絵画は「見る」だけでなく、「読む」ことが大事。絵画鑑賞は恋愛と似ていてその人物(絵画)を知れば知るほど色々なものが見えてくるという。絵画は、見て綺麗だと感想を言ってもらうためのものではなくて、ある一定のメッセージを伝えるための手段だったらしい。

ということで、スタジオに「稲垣画廊」と称して、15~16世紀のルネサンスから17~18世紀のバロック、ロココ、新古典主義。さらに、19世紀の印象派にそののちのポスト印象派まで幅広い500年以上の歴史を木村先生の解説を交えて一気に見てしまおうという企画。これは、確かに贅沢だ(笑)

名画ファイル その①
モナリザ『微笑み』 - 「世界一の美女」と言われているモナリザだが、美術史では「美人」だとは言われたことがなく、スフマートという「ぼかし」のグラデーションのテクニックで人々を魅了することから「微笑み」がモナリザの代名詞とされた。

名画ファイル その②
ミケランジェロ『最後の審判』 - ミケランジェロの死後、反宗教改革の時代の厳しさの折に、助手によって陰部に腰布が付け加えて描かれた。大蛇が体に巻きついている「地獄の王様」は、当時ミケランジェロの絵画に難癖をつけてきたローマの儀典長そっくりの顔に描いてある。

バロックの時代になり、ヨーロッパ最大の画家ルーベンスが登場。木村先生曰く、「今で言うSMAPのような存在で、誰もが知っている大スター」だったらしい。たくさんの助手に囲まれ、各国の王侯貴族が顧客につきナイト称号も得て、晩年は領主になりお城で暮らしていたという話を木村先生がテンションあがって話す様に、吾郎が・・・

吾郎 「先生、ルーベンス好き?」

と言い当てるのが素敵(笑)

次のロココ主義時代に入ると、男女の戯れを絵画に表現する作品が多くなる。
名画ファイル その③
ぶらんこ』 - ブランコを後ろでロープで揺らしている年老いた男性が、実はブランコに乗っている若い女性の夫。そのブランコの前にいる若い男性が、妻の不倫相手である間男。ここで、また吾郎が・・・

吾郎 「先生、あまりロココ好きじゃないでしょ?」
木村 「なんで、わかるんですか(笑)?」

吾郎さん、美術絵画だけでなく木村先生の様子も鋭く観察できているようです。さすがですね(笑)

時代は新古典主義に。
名画ファイル その④
教科書に掲載される偉人たちの肖像画 - 『アルプス越えするボナパルト』 ナポレオンが皇帝に選ばれる前の時代で、実際の様子よりも自身も馬もかっこよく描かれていた。その背景には、皇帝になるためのアピールがあったという。『モーツァルト』の肖像画にいたっては、彼の死後に描かれたもので本人の内面性があまり感じられない画になっているそう。

印象派時代
名画ファイル その⑤
タヒチを描いた作品を描き続けたゴーギャン - パリを離れタヒチで生活して若い愛人を持っていたゴーギャン。ホームシックにかかり帰国したくも、セルフプロデュースで死んだことにしていたため戻れなかったというエピソードが。彼の死後、作品は傑作として評価される。

名画ファイル その⑥
ムンク『叫び』 - ここに描かれている人物が叫んでいるのではなく、彼は周りの自然を貫く叫びに耳をふさいでいる様子を描いたもの。

最後に、親太朗くんが枠だけを持ってきて自ら『叫び』を実演(笑) 吾郎さんが「(絡むのが)めんどくさい・・・」と言っているのが(笑) 消しゴムはんこは、木村先生を『叫び』のモデルにしたもので、素敵な額縁に入れて進呈。吾郎が、「木村先生と一緒に絵画鑑賞をしたい」と言っていたので、TBSさんは番宣で入れ込んだ東京美術館で12月14日まで主催している「黄金のルネサンス」に、木村先生と吾郎さんで鑑賞する特番でも組んでくれたらいいのに(笑) とても興味深い絵画の歴史解説でした。

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コメント

kazuyoさん、おはようございます。
今回のゴロデラ面白かったですよね。最初は「西洋絵画かぁ」と、あまり造詣がないもので興味の対象ではなかったのですが、解説付きで見るのがあんなに楽しいなんて!ぜひ、吾郎ちゃんには先生と一緒に美術館巡りしてほしいですな。
また木村先生のキャラも良かったですよね?毎回思うのですが、最初緊張気味で表情も硬かったゲストの方が、徐々に笑顔になり饒舌になっていく感じがもう、本当に素敵なホストぶりなんだろうな~と感心します。
先生と吾郎ちゃんは気が合いそうですよね?番組が進むにつれて「ちょっとオネエ気味なの??」という感じの木村先生でしたが(笑)ナイスキャラですね!

先日のスマスマでは否定的な意見ばかりが出揃いましたが、私としてはkazuyoさんのコメントを否定するというわけではなく、「私は不愉快だったんだけど、皆さんはどうなんだろう。楽しめたのかな?」と思って覗いたときに、皆さんのコメントを読むことで「やっぱりそうだよね」とか「そういう考え方もあるのね」など、一緒に考えることができるのが楽しいところかな~と思っておじゃましています。
でも、やはり全否定はめげますかね?ごめんなさい(苦笑)

投稿: けいこ | 2014/12/13 09:51

kazuyoさん、こんばんは。今回の「ゴロデラ」は美術の授業みたいで楽しかったです。今まで、教科書などでみたことはあっても、その絵画の奥深いメッセージは、わからなかったので、発見できて得した気分になりました(笑)モナリザは私も、「美」の象徴だと思ってたのでビックリしたのと、モーツァルトも本人の死後書かれたものなんて知らなかったし、もしかして、ベートーベンやバッハなんかもそうなのかなと木村先生にもっと詳しく聞きたくなりました。木村先生、ルーベンス好きなんですね(笑)熱く語ってるのが、なんか可愛かったです。それを見抜く吾郎ちゃんの観察力も凄い(笑)ロココは嫌いなのは、なんとなくわかるかも(笑)「ムンクの叫び」は、叫んでるのではなく、耳をふさいでいるという木村さんの説明でなるほどsign01って思いました。確かに、叫んでるインパクトの方がつよいけど、メッセージを読み取っていくと、耳をふさいでるように見えます。一番衝撃だったのが、ナポレオンでした(笑)まんまと騙されてた(笑)なんかこういう発見も面白いですよね。絵画は感想をただ言うのではなく、見てこの絵画に含まれているメッセージを読み解く、木村さんのこの言葉とても深いなぁって思いました。吾郎ちゃんも、絵画好きなので、きっと話あいますよね(笑)是非、一緒に絵画巡りの特集組んでほしいなって思いました。絵画の奥深いところが知れて、絵に込められたメッセージをどんどん木村さんから聞きたくなりました。新しい発見連続の「ゴロデラ」面白くて、知識がまた増えましたhappy01あと、昨日の私のコメントで、kazuyoさんが傷ついていないか心配です。大丈夫ですか?もし、傷ついてたら謝ります。ごめんなさい。

投稿: さおり | 2014/12/13 20:50

artけいこさん
名画を美術展で鑑賞するとき、色が綺麗だなぁという具体的な見方もありますがなんとなくある作品の前で立ち止まってじっと眺めてしまうことがあります。それが、木村先生のいうような歴史を考えてのことではなく、どこか惹かれるものがあるから。でも、こうやってそれぞれの絵画の背景のことを知ると、さらに絵画鑑賞は楽しめるんだなぁと思いました。吾郎は、もともと絵画鑑賞も好きな人だと思うので、是非、美術館巡りはしてほしいと思います。できれば、過去に「レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密」という特番でイタリアロケに行ったようにヨーロッパを巡ってきてくれると街にとけこむ美しい吾郎も堪能できて一石二鳥なんですが(笑) 木村先生のキャラも良かったですよね。オネエ気味というのも、話し方もあるとは思うのですが・・・吾郎と話が合いそう(爆) 「スマスマ」の件ですが、めげてません、めげてません(笑) それより、いろんな意見を聞かせてもらって本当にありがたいなぁと感謝しているぐらいです。たとえ反論があっても大歓迎ですよ。そうでなければ、ブログなんてやってません(笑) どうぞ、今後も率直なコメントを残してくださいませ。


artさおりさん
西洋美術史家という職業があったことさえ曖昧だったので、木村先生のどういう仕事なのかというお話も興味深かったですね。絵画とはその作品の背景を知って楽しむものであるというのを知って、いままで見てきた名画をちゃんと知った上でじっくり見直したくなりました。「名画の嘘」という斬新なタイトルではあっても、その内容は実にしっかりした研究のもと絵画の楽しみを教えてくれているんですね。今回、30分の番組でざっと500年の名画の歴史を遡るというのでも、ちゃんとそれぞれの時代の見どころを押さえてくれて視聴者が楽しめるように仕上げてくる「ゴロデラ」のスタッフに改めて尊敬の念を感じずにはいられません。このスタッフでやはり吾郎を美術館に飛ばしてほしい(笑) 吾郎の素直なコメントと感性は、「美」を愛でるにはふさわしい人だと思うので。「ゴロデラ」の完成度を見ていると、やっぱり「スマスマ」と比べてしまいますよね(苦笑) 「スマスマ」の記事に対するさおりさんからのコメントですが、まったく問題ないです。お気遣いありがとうございます。コメント入れてくださったことに大感謝です(笑)!

投稿: kazuyo | 2014/12/13 22:37

今回のお客様や内容おもしろそうですね。吾郎ちゃんと美術合いますよね。ご自信も興味がお有りで楽しそう。前に日テレさんでたけしさんの番組でイタリアにダビンチの絵の番組でレポートしていらっしゃる番組に出演されていらした時も本当にお似合いでしたのでTBSさんにも是非吾郎ちゃんと木村先生で番組作って頂きたいですね。

投稿: ピカチュウ | 2014/12/15 01:22

artピカチュウさん
なかなか、また今までにない企画で楽しかったです。絵画鑑賞にそんなに興味がなくても、こうやって解説付きで語ってもらうと興味がわいてくる人もいるのではないでしょうか。たけしさんの番組で案内人としてイタリアに飛んだ吾郎は素敵でしたよねぇ。ショパンの特番もそうだったし、ナスカの地上絵の吾郎さんの案内役もとても良かった。忙しいとは思うのですが、また海外ロケ番組に出演してほしいなぁと、今回の「ゴロデラ」を拝見して夢を馳せました(笑)

投稿: kazuyo | 2014/12/15 14:28

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