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光と影のシンフォニー

今週の「ゴロウ・デラックス」のゲストは、光と影の詩人、影絵作家の藤城清治さん。御年91歳で今も現役。総作品数は3万点以上。繊細なタッチと奥行きある色使いのメルヘンな世界。影絵と言えば、この藤城さんが作る顔の黒い可愛い「こびと」の絵は、誰もが幼い頃から見たことがあるのではないかと。1989年には紫綬褒章を受章。

吾郎と外山さんで藤城先生のアトリエ訪問のVTRからスタート。藤城さんの仕事場はとても広く、蛍光灯の光が下から照らし出される大きな机。二人が仕事部屋に入ってくると、飼い猫ちゃんが机の上から飛び降りて驚く吾郎さん(笑)

藤城先生が製作を始めた頃には、デザインカッターなどはなかったためむき出しの剃刀刃でカットしていたのを今現在でもそのまま使用されています。直接、自分の手の平で感じながらカットできるのもいいのだとか。しかし、曲線などはカットしにくいと思うのですが、熟練した技ですよね。仕事場に用意されている500種類以上のカラーセロファンを組み合わせることで、色彩を表現。

第百九十一回課題図書 『藤城清治の旅する影絵 日本』 藤城清治著

Photo_2 北海道から九州まで、日本全国をスケッチして影絵に製作された作品集。元々、メルヘンで自分の夢みたいなものを影絵で表現していたのが、昨今、自然の素晴らしさを認識し、旅をしながら作り出した影絵がぎっしり詰まっています。幼少の頃より絵ばかり描き、18歳のときに初の個展を開く。太平洋戦争の時期で、絵の具がなく光と影でなら表現できることに気づき影絵を始める。終戦後、映画配給会社に就職し、人形と影絵の劇団『劇場ジュヌ・パントル』を結成。その活動が、NHKの目に留まり専属の劇団に参加。

「影絵に対する思い」を外山さんが朗読。光と影は自分の人生そのものだと語る藤城先生。
吾郎 「美しさって、全部光と影ですもんね。花を生けてても、朝の光と夜の光で全然違って見える」
美しさを追求する吾郎さんならではのコメント。そういう吾郎さんも、被写体になったときに光と影で撮られたフォトは眩暈がするほど美しい(笑)

NHK専属劇団では、「等身大ぬいぐるみ劇」・・・いわゆる、現代の着ぐるみ(笑)劇がNHKで放送され、キャラクターの「ケロヨン」が国民的人気者に。(ケロヨンって、ここから出てきたんですね。知らなかった(笑))

ここで、藤城先生の大きな作品が披露される。とにかく、葉っぱの形状がとても細かくて、当然全部手作業で1枚たりとも同じものがなくびっしり。これは、根気がいる作業だなぁ。とてもじゃないけど、普通の人なら投げ出しそうな工程です(汗) 作品は、どれも本当に夢があって、それでいて技術的にも素晴らしく、光と影の織り成す美しさにずっと見ていたくなる。吾郎も感嘆して、見つめていましたね。藤城先生は、そのどれも違う葉っぱ1枚1枚が人生そのものだと感じられるそうです。

作品の中のひとつ、「原爆ドームを描いたきっかけ」を吾郎が朗読。原爆ドームの前に立ったとき、自然に描きたい、描かなければいけないという強い衝動に駆られたのだとか。吾郎も、舞台『広島に原爆を落とす日』で原爆ドームを実際見たときに、同じように強いものを感じたと思うのですが、この作品を長い間ずっと見て何を考えていたのかなぁ。

最後の親太朗くんの消しゴムはんこは、藤城先生と、ご本人が「分身のようなもの」と言われていた「こびと」をはんこにしたもの。今回もとても喜んでもらえて、親太朗くん、良かったね。

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コメント

Kazuyoさま
こういう時期に藤城先生の影絵は潤いを与えてくれますね。見ている方も世の中の理不尽さを知らず、純粋に美しいものは美しいと思えた時代に戻れたような気がします。90才を超えてもなお制作に魂を注ぎ込む先生の迫力と作品に圧倒されました。若かりし頃のメルヘンの世界の妖精から、最近の自然を題材にした切り絵は先生の年齢と共に変化した心情を物語っているようです。

福島の原発を題材にした作品や、広島の原爆ドームの作品。切り絵を通して世に訴えかけるそのエネルギーに崇高な使命感を感じています。

最近の調べもしないで、無い事をまるで湯水のように垂れ流す新聞各紙、それに乗っかるテレビ局。貴方たちの使命はなんですか?と問いたい。90を越してなお、ご自身の使命を果たされる為に、真摯に作品と向き合う先生を見習って欲しい。

外山さん、山田くん、スタッフと外の喧騒から無縁のおおらかで善意の人々に囲まれて、少しでもリラックスしてお仕事ができる吾郎さんを願っています。彼の美意識、黒目勝ちの澄んだ瞳が、汚される事の無いよう応援するのみです。

投稿: さやか | 2016/01/24 14:14

Kazuyo様 この回はただひたすら吾郎さんの瞳の輝き、紡ぐ言葉の美しさ、それを引き出す圧倒的な芸術にただただ見とれていました。
何もないところから生み出した光と影の芸術、おいくつになられてもひたむきに生き、素晴らしい芸術を作り出す藤城先生の芸術家としての生き方に圧倒されました。
この本の題材となっている広島、福島の絵の、何とも言えない絶望と希望のバランスがすざましい。
この時期に、この題材をもってきてくれたゴロウデラックスのスタッフは、いつもいつも、我々の心をも満たし、救ってくれるなと、感謝・感謝です。
ポポロの吾郎さんの発言に「芸能の世界で仕事を続けていくうえで」というくだりがありましたが、吾郎さんからも、藤城先生のような、芸能の世界で生きていくという、崇高な覚悟や強固な意思を感じました。
2月の、吾郎さんの舞台も、吾郎さんの大好きなお花で埋め尽くしたいですね。Kazuyo様も、色々手配いただく方々にも心から感謝いたします。

投稿: おとと | 2016/01/24 15:11

cloverさやかさん
まさに魂が込められたような作品ばかりですよね。そして、そこから人に与えるものは優しい。本来なら大きい作品を美術館で見るのが一番だとは思うのですが、思わず今回の課題図書をポチってしまいました(笑) それなりの値にはなっていますが、宝物のように大事に本棚に置いておきたいなぁと思って。メルヘン作品はメルヘンの、自然を描いた作品はまた違った趣きで。そしてどちらの作品にも共通して、葉っぱの表現にとても力を入れられているんですね。影絵は、最後に光を通すことで初めて完成する。とてつもない精神力が必要になる作品で、藤城先生がとても91歳とは思えないですよね。メルヘンから今の形の影絵に挑戦したのは80を過ぎてからと聞いて、自分もまだまだだなぁと感じました。何事も今からでは遅いということはないんですね。吾郎さんの黒い瞳もそう語っていた気がしました。


cloverおととさん
影絵を照らす光が満ちていた藤城先生の仕事場で、吾郎さんの瞳もいつにも増してキラキラしていてとてもきれいでしたね。吾郎の紡ぐ言葉は、その場かぎりの付け焼刃ではなくて、日頃から美しいものを愛でている人の言葉でした。いつも、自分の部屋にお花を絶やさない吾郎さん。美しいものを、なんのためらいもなく美しいと言葉にできる人。今月号の「ポポロ」ですが、グラビアもインタビューもとても良かったですね。舞台「No.9」の評判は吾郎の耳にも届いていることにまず嬉しく思いました。そして、ファンへのメッセージも何気に伝えてくれる方ですよね(笑) 「恋と音楽 FINAL」の幕開けは、二週間後となりました。楽しくて、観終わったあとに幸せになる吾郎さんの恒例のミュージカル。とても楽しみです。

投稿: kazuyo | 2016/01/24 23:09

あの有名な影絵のこびとさんは藤城先生の作品なのですね。本当にゴロデラスタッフさんには感謝ですね。心傷ついた吾郎ちゃんとSMAPファンを優しく癒してくれる内容に感謝。どうぞ事務所の横暴でなくなる事のないように。守りたい番組です。

投稿: ピカチュウ | 2016/01/25 01:16

cloverピカチュウさん
本日、注文しておいた課題図書である藤城先生の「日本」影絵集が届きました。思っていたより、装丁が豪華でなんだかいっきに見るのがもったいないほどの作品集です。付録のように切りえの原画が入っていました。興味がある方には、お勧めです。「ゴロデラ」の企画は、毎回とてもいいですよね。今回は、藤城先生のアトリエでの収録になっていましたが、場所を移してもいつもの「ゴロデラ」で安心します。大事にしていきたい番組ですよね。

投稿: kazuyo | 2016/01/26 00:29

美しさは、光と影。
語彙の豊富な吾郎さんは美しさを伝える言葉も素晴らしく言葉にうっとりしました。
もしも剛なら「スゲー、スゲー」と連発したでしょう。
それはそれで、剛らしく良いのですが、、

藤城さんの作業場に猫ちゃんがいて、驚きました。
あんなに繊細な作業をする場所に猫がいるなんて。
でも、美しく優雅な猫ちゃんが近くにいるからこそ、柔らかい作品が生まれるのかな。
芸術を生み出す人の心が美しく誇り高いものでないと人々の心を動かせないのではないかと思いました。
91歳の芸術家がみずみずしい感性で表現活動を続ける事に吾郎さんは刺激を受けたのかしら?
まだまだ藤城さんの半分も生きてないのですね。
40代でちょっとアクシデントがあっても、おかしくないか?
来年もSMAPのレギュラー番組が傷つくことなく続く事を心から祈ります。

投稿: ゆずこしょう | 2016/01/26 19:30

cloverゆずこしょうさん
吾郎が紡ぎ出す言葉は、いつもハッとさせられるほど美しい。そして、とても自然。いつも、言い慣れている感じがする(笑) それは人に対しても、物に対しても同じ。だけど、吾郎さんは自分の美しさをよくわかっていない(笑) いろんな方から「きれいな顔をしていますね」と言われたら、まず間違いなくいつも首を振って「いえいえ・・・」と謙遜する。絶対に世間で言われるほど鏡を見ていない人なんだろうなぁ(ヘアスタイルをチェックする以外は(笑))と思う。美しいものを見れば、掛け値なしに感動する。SMAPのライブで汗だくになって煌くライトの中歌って踊る5人は光。照明で落ちるシルエットは影。とても美しい。だから、SMAPのライブは感動する。今年、25周年ライブが予定どおり実現するといいですね。

投稿: kazuyo | 2016/01/26 23:20

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