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第154回芥川賞と直木賞

番組恒例企画となる今週の「ゴロウ・デラックス」は、芥川賞・直木賞受賞者企画第4弾。
前回同様に、全員の受賞者がスタジオに来てくださり、吾郎からそれぞれに花束が手渡されます。受賞されてからバタバタと忙しかったと三人の受賞者の方が口を揃えて話されるのを見て、受賞すると生活が変わるんだろうなぁと思いました。

第百九十六回課題図書 第154回芥川賞 『異類婚姻譚』 本谷有希子著
第百九十六回課題図書 第154回芥川賞 『死んでいない者』 滝口悠生著
第百九十六回課題図書 第154回直木賞 『つまをめとらば』 青山文平著

滝口悠生さんは、2011年に『楽器』で小説家デビュー。それから、わずか5年後の今年に芥川賞を受賞。本谷有希子さんは、21歳で「劇団、本谷有希子」を旗揚げ。その後、小説家デビュー以来、演出家と二束のわらじで活動中。青山文平さんは、今とは違う影山雄作として92年に『俺たちの水晶宮』でデビュー。その後、一旦活動を10年間休止し、復帰作『白樫の樹の下で』でいきなり松本清張賞を受賞。

今回、こうやってちゃんと全員で話すのは初めてという御三人。受賞を聞いた場所もそれぞれ。本谷さんは、候補にあがったと編集者から聞いたときは「賞は取れない」と聞いていたらしく、受賞の報告があって慌てて準備したので例の「靴下左右ちぐはぐ事件」が起きたらしい(笑) 滝口さんがその本谷さんを担当した編集者に会って「取れない」と言ったいわれを聞くと・・・本谷さんがお願いしていた仕事をやっていなかったのもあり腹が立って言われたのだとか。
吾郎 「滝口さん・・・それ、言っちゃっていいんですか(笑)?」
確かに(笑) と、言うか、腹が立っていたとは言え、そんなこと編集者が作家に言ってもいいのかという問題もありますが(爆)

Photo そんな本谷さんの受賞作『異類婚姻譚』を外山さんが朗読。滝口さんが好きな箇所は、仕事に行かなくなった旦那さんが揚げ物を理由もわからず揚げまくるシーン。今回の作品は、いつもの本谷さんとは違う感じの作品だと読み始めは感じたが、この部分で本谷さんらしいなぁと思われたのだとか。

Photo_2 次に、滝口さんの『死んでいない者』を吾郎が朗読。吾郎が読んだ箇所だけで、ものすごい登場人物の数。滝口さん曰く、長文の作品を書きたくて、登場人物を増やせば長くなるんじゃないかと思ったという冗談なのか本気なのかわからないエピソード(笑) 青山さんは、この作品を読んで「聖書」のようなものと感じたそう。つまり、どこから読んでもここから自分に戻れるという感覚が味わえるという独特な感想。

Photo_3 最後に、青山さんの『つまをめとらば』の男性二人の会話文を吾郎が朗読。
吾郎 「時代が離れていても、僕らと感覚が似ている」
青山 「今と同じにするために、この時代(江戸時代)を選んだ」
さすが吾郎。読みこなしています。
本谷さんの感想は、生きていくと女性は図太くなっていくものだけど、青山さんのこの作品はそんな女性に落胆せずに、淡い気持ちのまま頼って生きていくと描かれるところが嬉しかったそうです。吾郎が言うには、青山さんもこの作品も「フェミニスト」。いえいえ、吾郎さんもとっても素敵なフェミニストだと思います。だから、吾郎も男として読んでいて共感できたのかな(笑)

親太朗くんの消しゴムはんこは、三人の受賞したときのワンカット。三人それぞれを腰上から描いていて、これまた力作。「ゴロデラ」は、芥川賞を受賞された西村先生をお呼びしたところから始まっているので、この企画はとても嵌りますね。同時期の受賞者同士の感想を番組でコメントしてもらうのも恒例で、ここが「ゴロデラ」のひとつの見どころだと思います。

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コメント

Kazuyoさま

芥川賞、直木賞作家が一堂に会して、MCを交えて奇譚なく語り合う番組は「ゴロウデラックス」にしか出来ない事で、貴重な時間を堪能できました。きっと30分の枠に編集するのは大変だったのではないかと、内容を見ながら思いました。

夫々の小説のさわりの部分だけでも朗読して貰えると俄然興味が湧きますね。お互いの受賞作品を読んでの感想が、短い中にも納得させられるものがあり、さすが!と感じました。本谷さんの「異類婚姻譚」も、清水さんの「つまをめとらば」も、女性のたくましさが垣間見られて、いつの世も変わらないのかなぁと読んでみたくなりました。滝口さんの「死んでいない者」は、吾郎さんの朗読の所で思わず笑ってしまいました。親族が集まる唯一の場、冠婚葬祭で、同じような経験をしたことがあるので(苦笑)
今回も吾郎さんの自然体のMC良かったですね。しっかりと3作品を読み込んで臨んでいることがよく分かるのですが、余計な事は一切言わない。あくまでもゲストに語って貰う事に重きを置いてのMCは、作家さん、一人一人の個性も伝わって受賞作を読んでみたいという気にさせる素晴らしいものでしたし、すごい贅沢な時間を提供して貰って本好きにとってはとても嬉しかったです。

投稿: さやか | 2016/02/28 13:54

bookさやかさん
前回の芥川賞・直木賞受賞作家さん三方をスタジオにお呼びしたときも思いましたが、30分でまとめるのは短いからこそ難しいですよね。三作品をわかりやすく紹介するだけでも大変なわけですが、それぞれの作品の感想を受賞者の方たちにコメントしてもらうというのは素晴らしいと思うと同時に、なかなか貴重なものだと感じました。そこに、吾郎の朗読が入るなんて本当に贅沢ですよね。作家さんたちのコメントは、さすが物書きらしく独特で感性がとても面白いので、そこに吾郎のわかりやすい素直な感想が入るのもよく考えてあるなぁと思いました(笑) 今、舞台真っ只中の吾郎さんが、受賞作品をすべて課題図書として読み込んできているのだろうと思うとすごいなぁと。いまさら、大量の文章を記憶するなんてことはない日常生活の中でも一冊本を読む時間を作るのはなかなかできないことを考えると、吾郎の集中力と読解力に感心します。そして、「anan」の映画レビューのために毎週一本見ているんですね・・・すごい人だなぁ。

投稿: kazuyo | 2016/02/29 01:23

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