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映画監督と役者

祝、「ゴロウ・デラックス」放送200回記念!

オープニングにMCのお二人からも、放送200回においてのコメントがありました。
外山 「吾郎さん、実はですねぇ、「ゴロウ・デラックス」、今夜でなんと放送200回です」
吾郎 「すごいですね。「Goro's Bar」超えた(笑)!」
(二人で拍手)

今週は、放送200回記念にふさわしい、内容の濃い充実した放送となりました。

第二百回課題図書 『リップヴァンウィンクルの花嫁』  岩井俊二著

Photo SNSで結婚相手を見つけた主人公の七海が、出会いと経験を繰り返す中で生まれ変わっていく現代の嘘(ゆめ)と希望と愛の物語。今作品でも、原作、演出など多岐に渡る分野を自ら担当した映画監督、岩井俊二。1988年からミュージックビデオなどを中心に活躍。その後テレビドラマを経て映画の世界へ。1996年に大ヒットした『スワロウテイル』を初めとする数々の作品で、監督のみならず原作小説から脚本、編集までもを手がける異色の映像作家。

スタジオに放送200回記念として、吾郎に花束を持ってきてくださった岩井監督。この番組で花束を頂く側になることはないので、とても嬉しそうな吾郎。岩井監督は、SMAPが出演したNTT東日本のCMで何度か一緒にお仕事をされています。

今回の課題図書の作品に関しては、ご自身で脚本にして映画を撮られたわけですが、脚本にするに至って小説との大きな違いは主人公の内面心情を詳しく書かないこと。そのぶん、すべて映像で表現するわけですね。ある意味、見ている人に想像力を高めてもらう。映画での主人公七海の結婚式は一見穏やかで幸せそうなシーンだが、実は七海は結婚相手に両親の離婚を隠し、式に出席する親族を代理のエキストラに頼んでいた。小説では、そのときの七海の心情が事細かに描写されているが、映画ではいっさいその台詞は流れない。そんな結婚式の主人公の心情が描かれた箇所を、吾郎と外山さんが朗読。

この小説を書かれたきっかけは、岩井監督がとある居酒屋に入ったら、隣の席に結婚式の帰りのような一見家族のような4人組がいて、「どちらからいらしたんですか?」というような会話が聞こえ、ネットで調べてみると実際に結婚式の代理サービスのようなものが存在していることを知って書いてみようと思われたのだとか。ほんと?!と思いネットで検索したら、かなりの数の代行サービスがあって驚きました(笑)

と・・・そんな話をしているところに、ひょっこりとブースの外から覗いている人が(笑)? 岩井監督の後輩、ご友人であり、今回の映画にもちょっとした役で出演している紀里谷和明さんがトークに加わってくれます。

映画監督、紀里谷和明。もともとは写真家として活動。その後、数々のアーティストのミュージックビデオを手がけ、さらにはCM、映画と幅広い分野で活躍中。最新作『ラスト・ナイツ』(2015)では、ハリウッドに進出。岩井監督とは、2009年に公開された映画『GOEMON』の撮影現場で知り合ってからの仲。こちらも、SMAPとはシングルCDらいおんハート』(2000)のジャケット写真でお仕事をご一緒しています。

岩井監督へのサプライズとして突如一日前に出演オファーを受けて来てくださったということで、お二人の良い関係が想像できます。岩井監督は、物静かで落ち着いた雰囲気なのは知っていましたが、紀里谷さんは見た目のクールな感じから同じような方だと思っていたら・・・良い意味でチャラ男だった(爆) どちらも、違うタイプで女性にモテるらしく、なんとなくわかるなぁと(笑)

紀里谷さんは、今回役者として参加していかに役者が監督が何も言わないと不安になるのかわかったと(笑) 監督の立場としては、あまり「良かったよ!」と言うのも嘘っぽくなるのもあって言わないそうですが、吾郎もここで本音が(笑)
吾郎 「終わったあと、結構、監督のこと気にしますよ、役者さんって」
紀里谷 「でしょ(笑)?」
岩井 「あぁ・・・やっぱり」
吾郎 「ちょっと「良かった」とか言ってほしいですよ(笑)」
紀里谷 「だから、OK!とか言うタイミングも、ちょっと間を置いてOKって言うとやっぱり不安みたいですね」
吾郎 「そりゃ、不安ですよ!」
紀里谷 「でしょ?」
吾郎 「きっと考えているけど、もう物理的にいかなきゃいけないとか、時間がないとかで妥協してOKになってるのかなぁとか・・・「OK」の声でわかるもん。監督喜んでるのかどうかなんて」
岩井・紀里谷 (笑)
外山 「いやだぁ~(汗)」
岩井 「あぁ・・・そっかぁ・・・って、今ここで(笑)」
紀里谷 「いまごろかいっ(笑)!」

話していることは、映画撮影のときのエピソードで深い話なのに漫才のよう(笑) 岩井さんも紀里谷さんもとても素敵な監督で、役者としての吾郎の観点からの話を興味深く笑顔で聞いておられる様子に、もっと良い男三人衆のお話を聞いていたかった。

どうやら岩井監督は、以前、脚本家の山田太一さんが「ゴロデラ」に出演されたときに、「テレビ界は原作ものばかりを映像化するのではなくて、オリジナルで勝負するべき。そうでなければ脚本家がやる気がなくなる」という話をされたのを見ていたらしい。岩井監督曰く、「逆に、小説家や漫画家の方があれだけのストーリーを書かれるのなら、監督もされたらいいと思う」とおっしゃってて、なるほどなぁと思いました。だったら、自分の原作を勝手に脚色されて不愉快な思いもしないで済むし、自分のイメージでキャスティングもできますもんね。

紀里谷さんは、「原作ものは撮らないわけではなくて、あくまで原作に自分のカラーを出していきたい。そうでないと作品がつまらないものになる」とおっしゃっていて、これが原作ものをオファーされた監督としての本音だろうなぁと思いました。映画が好きな吾郎にとって、実に楽しい収録だったのではないでしょうか。是非、お二人には吾郎さんで作品を撮ってほしいですね。


TBSの吾郎の深夜番組は、2004年の4月「吾郎の細道」に始まり、番組タイトルから企画からと思考錯誤しながら12年間も続いているバラエティ番組です。吾郎が言ったように、いままででは2004年10月からスタートして4年半も続いた「Goro's Bar」が一番長い期間で放送されたんですよね。この番組で、吾郎はお笑い芸人さんたちと初めて一緒にガッツリ仕事をするようになって、戸惑いながらも吾郎らしさがうまく出ていた番組だったと思います。いまだに、この「ゴロバー」の復活を求める声もあるぐらいですが、それを軽く超えてしまって「ゴロデラ」は全国放送ではないにしても5年間も続いている番組になりました。TBSには、何度もいろんな挑戦を繰り返して続けてくれていったことに本当に感謝ですね。その感謝の意味を込めて、番組にはやはりできるだけ感想を送るのが、今後も吾郎の番組が続いていく鍵になると思います。現状、いろいろ大変な時期にさしかかっているので、是非、声を出していってほしいなぁと思います。

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コメント

Kazuyoさま

200回記念をお祝い出来るなんて夢のようですね。始まった当初、番組としてのクオリティーは高いのに本離れが加速していて殆ど話題にもされず、毎年の改編期にはやきもきしましたね。放送地域が限られていることもありますが、吾郎さんファンの公式に寄せる感想も少ないと聞いた時には愕然としたものでした。膨大な数の新刊書、既刊書(雑誌、写真集、コミック)の中から毎回1冊を選び番組に取り上げる作業をしているスタッフの努力に頭が下がります。そして、その本を毎週読み、本の内容を深く理解して現場に臨む吾郎さんと外山さん、ハンコを彫る山田くんにも敬意を表したいですね。特に吾郎さんは、半端でない忙しさの中、深く読み込んでいるのがそのコメントでよく分かります。

そういう努力が周囲に認められ、編集者、作家さん達の注目を集めるような番組に成長したのはただただ嬉しいです。

今回も200回記念に相応しい豪華なゲストと何時までも聞いていたいような濃い内容で素晴らしかったですね。和気あいあいな雰囲気の中にも、今、映画界、テレビドラマが抱えている問題点が浮き彫りにされて、関係者の多くが共感したのではないかと思いました。

岩井、紀里谷、両監督と吾郎さんのお仕事を期待しつつ、要望と感想は出して行こうと思います。

番組放送後、ブログに感想を上げ続けてくださるKazuyoさんには感謝の言葉しかありません。こういう地道な努力が実を結ぶのだと信じています。以前吾郎さんが、自分の唯一の冠番組なので、どうしても守って行きたいというような事をおっしゃっていましたが、出版界の為にも本を愛する視聴者の為にも、全国放送になり、500回、1000回と続いていって欲しいと強く願っています。

投稿: さやか | 2016/03/26 11:30

関西でも見れていたのはゴロバーまでかな……… 川田亜子さんの自殺に「うそ………だよね………?」と思ったりもしました ゴロバーがきっかけで女性芸人さんとのお仕事の幅も広がりましたしね………

関西で見れないのが本当に寂しいです………(ノ_・。)

投稿: Yuppy | 2016/03/27 00:26

movieさやかさん
TBSさんは、「ゴロバー」が終了してからの迷走を経て(笑)、建て直しとチャレンジ精神でよくぞ「ゴロデラ」に繋げていってくれたなぁと思います。バラエティ色が強く、視聴者参加型の番組構成から一新してのブックバラエティ。吾郎さんには向いているとは思ったものの、番組としても初の試みに近いのでどうなるかと思っていましたが、吾郎の柔軟な適応力には感心しかりですね。まず、どんな方ともうまく対応できる吾郎には、ゲストをお呼びしてじっくり話す番組が成立することと、忙しいスケジュールの中で課題図書を読み込んでくる「宿題」(笑)をしっかりこなしてくる吾郎の番組への姿勢が成功した理由でしょうか。お相手が小島さんから外山さんに代わったのも、個人的には良かったと思っています。小島さんはとても頭の回転が早くてきぱきと番組を進行される方ですが、そのおかげで吾郎があまり話さないときも多かったので。外山さんの吾郎にときに任せてしまう姿勢はとても好きです(笑) 今回の監督お二人とも、自分が演じる側としてのコメントを適所に入れ込んでいた吾郎。そして、和気藹々と番組が進んでいくのが心地よいですね。6年目に突入した大事な番組なので、なんとかファンの応援で番組を継続、そして全国放送にもっていけるサポートになればなぁと思います。


movieYuppyさん
やはり、「ゴロバー」はいわゆるお茶の間の一般の方たちにも深夜に気楽に見れる番組として、よくできていた番組だったんですよね。共演者たちから「オーナー」と呼ばれて慕われていた吾郎。「ゴロバーカンパニー」が、視聴者に受け入れられていたように思います。関西では、「ゴロバー」まででしたね(苦笑) やはり、関西は芸人さんが出演すると放送しやすいのかな。ブックバラエティという良質な番組は、なかなか関西では放送してもらうのは厳しいのですが、諦めずに要望は出していきたいと思います。

投稿: kazuyo | 2016/03/27 00:28

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