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前代未聞の無言の主人公

タイムリーなゲストが続く「ゴロウ・デラックス」。スタッフさんが、とても頑張ってくれているのが伝わりますが、それは番組企画だけでなくゲストの方への出演オファーも同じで、今回のゲストの方も尽力してくれたもよう。

1991年のデビュー以来、これまでの著書は200冊以上。1997年に『鉄道員(ぽっぽや)』で直木賞を受賞したのを始め、数々の文学賞を受賞。2007年からは、直木賞選考委員も務める日本を代表する作家のひとり、浅田次郎氏。

MCのお二人も少し緊張とのこと。イメージ的には、大物作家さんで口数が少なくて怖そうというイメージは確かにあります。しかし、この番組でのお話を聞くのは我らが吾郎さんと、ナイスアシストの外山さん。ゲストの方に気持ちよく話してもらう術は、今回も鮮やかでした(笑)

この番組では、毎年恒例になっている直木賞・芥川賞を受賞された作家さんをお招きする企画がありますが、選考委員の作家の方からお話を聞くのは初めて。今年の直木賞受賞作品は、恩田睦さんの『蜜蜂と遠雷』。浅田先生曰く、「音楽という字では表すことのできないものを果敢に挑戦して小説にした作品」と言わしめたもの。これは、恩田さんがゲストで来られるときが楽しみです。

賞の選考会場は、毎年、料亭「新喜楽」で芥川賞が一階、直木賞が二階で行われる。毎年、少なくとも二時間ほどかけて論議を交し合い選考するらしいですが、部屋に直接入るのではなくまず控室に全員が集まってから選考する部屋に移動する・・・つまり、「前室」みたいなところで世間話を交わしてから始まるらしく、そこでは作品の話はいっさいしないのが暗黙の了解。

浅田先生から、とても深いお話が聞けました。
浅田 「直木賞作家の場合は、一生『直木賞作家』と言われる。作家の人生の中では、かなり重たいものなんですよ。その人の作家人生を決めるっていう緊張感は、選考委員会の会場にはありますよね」
浅田 「デビューしても、(作家として)もう大丈夫だとは思わなかったですね。今だって思ってないです。なんの保障もないですから。だから、書き続けなければいけないっていうのは、自分で怖いんでしょうね。文学賞の受賞は励みになるけど、信じていいものなのかと思ってしまう。自分から小説を取ったら、何も残らないという怖さがある。読み書きができなくなったら何の取柄があるんだろうと考えたら、なんにもない。これを教えてくれたのが直木賞」

吾郎が神妙に聞いていたけど・・・ここで、ふと思ったのは、SMAPの場合は、ずっと『SMAP』と言われる。もちろん、それはとても名誉なことでそれぞれが誇りに思っていると思うけど、個人となっても肩にかかってくるものはとても重いもなのではないかと思った。アイドルグループとして頂点に立った人気者だけではないものがSMAPにはある。だから、ファンも熱いわけだけど、もしかしたら吾郎にとっては『SMAP』という冠を外しても、役者として今後やっていけるものが自分の中にあるだろうかと考えるとても大事な時期なのではないかと思いました。SMAPは永遠に残るものだけど、役者個人としての稲垣吾郎も今後は応援していきたいと、浅田さんの言葉で考えさせてもらった。

今回の直木賞受賞発表人は浅田先生。受賞作品が決まったあとにトイレに立ち、戻ってきたら決まっていたと(笑) 7年前も発表の役を務めた浅田先生は、7年前のことを忘れていたらしくとても楽しそうに話されていた。最初の怖い雰囲気はどこへやら、とてもお茶目な作家先生であった(爆) 

浅田先生の執筆中の書斎の写真が番組で紹介されましたが、畳敷きに大きな文豪机に着物姿。想像する作家らしい風景。でも、ご本人が言うには、畳で文豪机は360度資料が置けて便利。胡坐となると着物が一番楽なのが理由だそうで、本当は洋食を好んでコーヒーが好きらしい(笑) 出かけるときは、着物から普通の服に着替える。じゃなきゃ、ご近所さんに「あまりにも作家らしい」いでたちを見られるのは恥ずかしいのだとか(笑)

第二百三十五回課題図書 『黒書院の六兵衛』   浅田次郎著

Photo 江戸時代末期、大政奉還により江戸幕府が新政府へ江戸城を明け渡す期日が迫る中、場内に無言で座り続ける正体不明の六兵衛。日経新聞に連載されていた当作品が文庫化された作品。

新聞連載は、毎回原稿用紙2枚半というものが何百回と続いていくので、その間に話が膨らんでいく。浅田先生はノートにあらすじを書いたりせず、想像力で書き進める。読者の方からの意見も聞いてストーリーが進んでいくので、新聞連載は読者との対話があってできあがっていくものというのが面白いですね。

吾郎 「ちょっと、映像になったところも見てみたいですよね」
浅田 「そうですね。(吾郎に)主人公で・・・」
吾郎 「あっ、よろしくお願いします。本当ですか? 先生がもう「僕」って言えばいいですから。「映画化したいんですけど、浅田さん」って言われたときに、「主人公は『ゴロウ・デラックス』で会った稲垣くんじゃなきゃ、やらないよ」って先生がひとこと言えば、絶対に僕はできます(笑)
浅田 「でも、台詞のない主人公ですよ(笑)?かってない役ですよ」
吾郎 「大変です。でも、役者としては、もうこれは役者冥利に尽きるというか」
浅田 「これは、しなの良さとか表情の良さとかが、よっぽどないとできないでしょうね」
吾郎 「難しい・・・でも、(主人公は)40歳前後ですから」
浅田・外山 (笑)

吾郎さん、自らもアピール(笑) よほど、本が面白かったんだろう。確かに、目の演技で定評のある吾郎には、うってつけの無言の主人公だと思う。是非、映画化の際には、よろしくお願いしたいですね(笑)

今回の吾郎さん、お髭が進化してました(笑) 少し伸ばしてみたというのではなくて、しっかり伸ばしている。そのまま、時代劇に出演できそうなぐらい。何かそういうお仕事?!と思うほど。それでも、吾郎だとダンディズムが伺える品の良さ。どう転んでもいいぐらい、どんな役でもできそう。

しかし、番組収録が進むにつれ、浅田先生の笑顔が増えていく。さすが、吾郎さん!という感じでした(笑)

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コメント

kazuyoさま
これを読んで、見た気になって、放送地域から送ってくるDVDを待っています。
本当にっ!しながよく…のところは、もうまるで吾郎ちゃんにあてがきしたんじゃ?というくらいじゃないですか?難しい演技でしょうが映像化されたらそれはそれは見ごたえのあるものになりそうでワクワクします。
チャンスがめぐってきますように。

全国放送への運動も広がっていますね。なかなか道のりは険しいでしょうが、私も頑張ります。Goro'sBarはあったのだから、諦めないっ
TVで吾郎ちゃんを見たい!
やはりツイッターで発信するべきなのでしょうか。私は、読むだけで自分ではしていません。でも、地元を盛り上げるためにはとか考えます。

投稿: まさみ | 2017/01/28 12:14

Kazuyoさま

毎回、素晴らしいゲストで、どんなお話が聞けるのか楽しみです。大御所の浅田さんが渋いお着物で登場された時は空気が張りつめて程よい緊張感に包まれました。

浅田さんの作品は以前から拝読させていただき、とても好きです。「黒書院の六兵衛」も吾郎さん、外山さんの朗読で、ほんの一部ではあるけれど、江戸城明け渡しの最中、江戸城の黒書院に一人座する六兵衛の姿が想像できる美しい文章に直ぐにでも読んでみたいという衝動にかられました。六兵衛の凛とした佇まい「誰なのだろう」と思わせる品の良さ。どうも上背のある美形の武士のようで、無言のなかにその品位を保ちながら座り続けるという様には浅田さんが主人公を吾郎さんに「どう?」と言われたわけが分かるような気がしました。ぜひ映像化して欲しいですよね。吾郎さんなら黙って座っているだけでも絵になるし、台詞無しでも持っている雰囲気と演技力でぴったりの役どころだと感じました。

浅田さんとのお話も実になるものでしたね。私はtwitterをやらないので、友人が教えてくれたのですが、文春文庫の編集者の呟きに「MCの稲垣吾郎さんのコメントや返しの素晴らしさに感動した」というのがあったそうですね。ゲストの作家の方達には本の出版社の編集者2~3人が収録現場に付き添うと聞いたことがあるので、現場で浅田さんと吾郎さんのやり取りを聞かれての呟きだったのでしょうね。私も浅田さんが「PCで小説は書かない」とおっしゃった時の吾郎さんの返しはお見事だと思いました。

以前ゲストで出られた佐藤愛子さんも今回の浅田さんも初めての御出演にも関わらず、書斎を撮影させてくださっています。これってこの番組が如何に信頼されているかの証ですよね。

ゲストの話をよく聞く、その作品を前もってきちんと熟読して的確な感想、コメントを述べる吾郎さんの弛まぬ努力と持って生まれた人心掌握術が相乗効果を生み出しているように思えます。浅田さんのトークが番組が終わりにさしかかる頃にはすっかりと打ち解けた様子になり、初めの頃とは違う笑顔になっていくのが素敵でした。何時も見慣れた光景ですが、売野さんの吾郎さん評・・・シャイで誠実で友達にしたいような男はゲストの皆さんが感じられているのかも知れませんね。そういう場面を見ているだけで、人はどうあるべきかを教えられているような気がします。本好きにとっては珠玉のような番組です。

投稿: さやか | 2017/01/28 14:49

今週は撮って出しでしたね。と言うことは最新の吾郎さんですね。
ひげは何のために伸ばしているのかなあ。
ここまで伸ばしているのをあまり見たことがないので、本当に何かの役ならいいのに。
浅田さんの本は何冊か読んでいるのですが、今回も書店で面白そうだから読んでみたいなと思ってました。
直木賞の選考の様子も聞けたし、今でも不安と言うことは、ある意味私たちと一緒だなと。
いつか浅田さん小説の映像化の時に、吾郎さんが出演できるといいですね。
今までの経験を重ねたからこそ出来る役もたくさんあると思います。寡黙な役、もってこいです。
難しい役こそ吾郎さんが生かされる役ですから。
あとは、ちゃんと今年芝居が出来ますようにだけです。
全国放送に向けて地道に頑張りましょう。記事になったことによって、みんなの闘志に火がつきましたから。

投稿: ゆっこ | 2017/01/28 14:59

kazuyoさん、こんにちは。浅田さんは、最初失礼ながら、少し、気難しい方かなと思ったんですが、そうではなくて、ユニークなお話をされたり(着物が恥ずかしくてとかほっこりしました(笑)でも浅田さんは着物で和風な感じですよね)笑顔が増えたりで、それは、吾郎ちゃんや外山さんが聞き上手なのとゲストを気持ちよく迎え入れてるからだろうなって思いました。浅田さんの話を真剣な眼差しで聞いてる吾郎ちゃんを見て、話している方は、こんなにも真剣に聞いてくれることはとても嬉しいことだろうなって思ったし、興味を持ってくれていることを実感できて楽しいですよね。浅田さんの話を聞いて、吾郎ちゃんも「SMAPの」ってずっと言われ続けるのかもしれない、これは誇りでもあるけど一方ではプレッシャーでもあるのではないかなと思いました。でも、SMAPも稲垣吾郎個人もこれからも輝き続けていくから、ずっと応援していきたい。私もそうSMAPのことや今の吾郎ちゃんのことと重ねながら聞いていました。六兵衛役いいですねぇ。時代小説って時代劇もそうだけど、言葉が難しくて調べながら読んだりすると勉強にもなるし、その時代の背景などがわかって面白いですよね(笑)確かに無口の役は難しいけど、吾郎ちゃんは、表情の演技や仕草で魅せることのできる俳優さんなので是非是非やってほしいです。佇む武士の姿の吾郎ちゃん、美しいこと間違いないですheart04今回、お髭も素敵で渋くてかっこいい吾郎ちゃんも良かったですhappy02畳の書斎も純和風でいいなって思いました。やっぱり日本人は畳に着物だなと再確認しました(笑)あと、浅田さんが親太朗くんのハンコを芸術として真剣に見てたのが素敵だなって思いましたhappy01

投稿: りな | 2017/01/28 15:56

Kazuyoさん,こんばんは。浅田次郎さんは作品がちょっと 浪花節的で?!あまり得意ではなかったのですが、ご本人は思ったより普通の方でした。なぜ全国放送でないのかな?要望を出し続けたいです。初歩的な質問ですが、同一の名前でハガキなどを出すより、名前変える方が良いのでしょうか?anan 編集部に要望 出そうと思い突然 疑問に思いました。メールやハガキの総数だけが大切なんでしょうか?これからたくさん要望を出していきたいと思っています!

投稿: 葵 | 2017/01/28 18:12

cafeまさみさん
未放送地域で、知人に頼まれて視聴されているんですね。放送地域がもっと広まってほしいとは当初から感じていたけど、今年になってそれが切実になってきました。いままでのようにのんびり構えていたら、吾郎の姿をまったく見ないという人が多くなると思います。ここは、いかに緊急事態かをローカル局に訴えてください。もう、泣き落としでいいと思います(笑) 「ゴロデラ」は、とても質のいい番組で、放送地域が限られているのに長く続いている番組です。どれだけ評判がいいのかローカル局の方に理解してもらわないといけない。諦めないで要望を出していきたいですね。Twitterは、現在はリサーチだけで構わないと思います(笑) 特に、今はファンの間でもいろんな考え方があって酷い書き込みがあったり、違う意見の方のを見ているとしんどいので(苦笑) それよりも、各所に声を出してくださるようお願いします。


cafeさやかさん
浅田さんの着物姿は、出てこられたときの「圧」がさらにすごかったですね(笑) でも、とてもユーモアを持ち合わせた方でお話もとても面白かったです。今回の課題図書である「黒書院の六兵衛」は、ただしゃんと背筋を伸ばして座っているだけで存在感がある方に描かれていて、それでいて主人公。いったいどんなストーリーなのか、とても興味がわきました。吾郎も、最初は歴史小説でわかりにくい言葉もあったけど、どんどん引き込まれたと言っていたので面白い読み物になっているんでしょうね。これは、購入して主人公の六兵衛を吾郎のイメージで読んでみようと思いました(笑) 映画化されると、いままでなかった無言の主人公。これは簡単なようで、台詞があるより表現力が必要とされるとても難しい役だと思います。吾郎が「役者冥利に尽きる」というのもわかる。役者として新しい挑戦になると思うので、是非、吾郎に演じてほしいですね。逆に、吾郎にならなかったらものすごく残念に感じてしまいそう(笑)
Twitterでの編集者の方のつぶやきは見ていないのですが、次回のゲストの春日太一さんが、「稲垣さんは、驚くほど聞き上手の方だった」とつぶやかれていて、次週の放送がとても楽しみです。毎回、収録時間が長くなるのは「聞き上手」の吾郎さんが一因なのがわかりました(笑) 


cafeゆっこさん
収録した順と、放送順は往々にして逆になったりするみたいですが、タイムリーになるように放送時期をスタッフの方が調整されているんでしょうね。今回のお髭がどのようになっていくのか見るのも楽しみです(笑) 吾郎は、いままでにも少し髭を伸ばすことがありましたが、今回のはいままでにない感じでちょっと驚いています。役のためなのか、何かに目覚めたのか(爆) いつもは、SMAPとして戻るときにリセットしなければいけないのが、その必要がなくなるとこうなるんだ・・・というのだったら、それはそれで面白いですけど。この髭ひとつで、かなり「男」が全面に出てくる感じで・・・嫌いではない(爆) これからは、アイドルではなく役者としての貫禄をつけていってほしいです。


cafeりなさん
浅田さん、とても素敵な方でしたね。口数が少ないのかな?とか、ちょっと怖そう?とか思っていましたが、吾郎に誘導されていろんな面を出されていて親近感がわきました。吾郎のトーク術はすごいですね。これを、自然にやっているんだろうと思うと、年上の方のご友人が多いのがいかんなく発揮されているような気がします。それも、上品なご友人ばかりなので、吾郎の言葉遣いはとても丁寧で相手に不快感を与えないのが大きい。浅田さんの言葉を思わず深読みして、吾郎とSMAPの関係を考えてしまったのですが・・・正直に言わせてもらうと、個人的にはもうそこまでSMAPにこだわっていません。特に今年は、メンバーそれぞれがSMAPではなくて個人の力を試されるときだと思うので、SMAPにいてできなかった、表現できなかったことを全開にしていって輝いてほしいので。そうすることで、後に再びSMAPが集まったときの輝きがさらに大きくなると思う。ここは、敢えてSMAPは一度置いていくぐらいの気持ちで頑張ってほしいと思っています。踏ん張りどころですよ~。


cafe葵さん
なぜか、歴史ものには惹かれるので、今回の課題図書は必ず購入して読んでみようと思います。話題本は本屋さんやネットでも自力で探せますが、「ゴロデラ」を見ているだけで自分がいままで手に取らないであろうジャンルの本も読みたくなるので視野が広がりますよね。本好きの方以外にも作家の方の意外な一面ものぞける番組としてとてもいいと思うので、なんとか放送地域が広がってほしいです。「シネマナビ!」のほうは、同じ名前で出し続けても構わないと思います。一週間、一か月ごとに出すと熱意が伝わると思うので。

投稿: kazuyo | 2017/01/29 02:02

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