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職人のような人たち

ゴロウ・デラックス (2017年2月23日放送分)

ゲスト:山下澄人

第156回芥川賞受賞作家。作家と言っても、山下さんはもともとは脚本家である倉本聰さんが主宰する富良野塾出身の俳優さん。芥川賞受賞会見では、革ジャンを着ての登場で「出所会見」と言われたのだとか(笑) 最近の芥川賞受賞者の方たちは、キャラクターが濃い方が多いですよね(笑)

オープニングでは、恒例の吾郎からの花束贈呈。いかつい感じも受ける山下さんですが、とてもシャイな方でスタジオブースに座った後も、なかなか正面の吾郎を直視できずに下の方を向きながらトークされて見た目とはかなり違う方のようです。ちょっと緊張されていたのもあったのかもしれないですが、そんな様子を見て吾郎と外山さんがゆっくりとその緊張を解いていきます。

第二百三十九回課題図書 第156回芥川賞受賞作 『しんせかい』 山下澄人著

Photo 小説の舞台となるのは、富良野塾を舞台にした演劇塾。そこで俳優志望の主人公は、著者と同姓同名の19歳の山下スミト。演劇塾での二年間の生活と、【先生】との交流を描いた自伝的な青春小説。

山下さんの芥川賞受賞を知り、とても喜んでくださった倉本さん。いつもは、「難しくて、何が書きたいのかわからない」と言い続けていたけど、今回の作品は知り合いがたくさん出てきて面白かった。本当に嬉しいとコメントしてくださいました。そんな倉本さんが、今回の『しんせかい』のカバー表紙の文字を書かれています。

もともと、山下さんが富良野塾に入塾した理由は、新聞の広告記事に「無料」で演劇を教えてもらえるというのを知り応募。多くの人がオーディションに来た中で、たった20名ほどの合格者の中に入った山下さんは富良野塾の二期生。

富良野塾は、基本は富良野で自分たちで自給自足生活。丸太小屋から家具なども制作したり、畑で野菜を収穫したりと演劇の勉強の他にも共同生活をする大切さも学ぶ場所のようです。大変だったけど、とても楽しい二年間だったと話す山下さん。そこで得たものは、俳優業としても、そして物書きとしても多くのことを学ばれたんでしょうね。

課題図書を、山下さんと吾郎で掛け合い朗読もとても良かったですね。朗読した箇所は、倉本先生を怒らせたシーン。山下さんは、よく怒られたらしいですが(笑)、毎回とても悪いことをした気分にさせられたと懐かしそうに話されていました。19歳で富良野塾に入塾し、卒業後は俳優や劇作家として活躍された山下さんは、45歳のときに舞台を観に来ていた出版社の方に勧められて小説家デビュー。翌年には、すでに芥川賞にノミネートされ、今回の作品で4度目のノミネートで受賞。

山下さんは、原稿用紙やパソコンではなく、スマホのメモ帳に時間があるときに原稿を書いて進めていくという面白い手法。この方法が一番自分に合っているのだとか。喫茶店などでずっとスマホで書き残しているので、おそらく傍目には「あのおっさん、ずっとメールしてんなぁ」と思われていると思うという山下さんのトークに、大爆笑する吾郎が可愛かった。

今回の親太朗くんは、倉本聰さんの代表作『北の国から』の田中邦衛さん演じる黒板五郎の格好と物まねで山下さんの笑いを誘っていました。意外と怖いものしらずな親太朗くんは、この番組の癒しです(笑)

山下さんの話し方が誰かに似ているなぁと思いながら見ていたら、堤真一さんだ(笑) 同じ兵庫県出身なんですね。あまり目を合わせてくれないシャイな山下さんが、番組に出演してくださって吾郎のことをどう思ったんだろうというと・・・自身のTwitterで「稲垣さんは長年その道を歩いて来た寡黙で厳しいまっとうな職人のような人」と話されていた。同じ俳優というお仕事をしている山下さんからの、吾郎へのコメントがとても嬉しかったです。

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コメント

Kazuyoさま

恒例の芥川賞作家のご出演にこの番組の信頼度が伺われて嬉しいです。芸人の又吉さん受賞の時は大変な騒ぎだったのに俳優の山下さんの時は比較的静かに感じられたのは私の思い過ごしかな?

山下さんはシャイな方だとお見受けしました。外山さんの朗読で嬉しそうな笑顔。吾郎さんとの掛け合い朗読では終わった後で山下さんの眼が潤んでいるように見えました。先生とのやり取りで当時の事を思い出されたのでしょうか。読み終わった後は、始めの硬さも取れて気持ちも解れていらしたのが分かるとても良い笑顔になっていて、毎回、ゲストの変化を見慣れていても、吾郎さん、外山さんのMC力には感心させられます。

朗読はいいですね。平面的な物が立体的になるというか、その情景が眼に浮かび、作品の世界に入りやすい。
「しんせかい」も読みやすそうだし、購入してみようと思いました。倉本さんのお話や富良野塾での生活等、普段なかなか聞けない話や写真、風景まで出てとても良かったです。あれだけ作家の方達が語ってくださる番組は珍しいですよね。ゲストが澱みなく作品に対しての想いや心情を語られる時、そこにはMCに対しての安心感、絶対的信服が感じられます。吾郎さんのゲストが話しやすいように誘導し、ゲストが話し始め終わるまでゆっくり待つ姿勢のタイミングがいつも見事です。今回も山下さんの表情の変化、スマホで下書きをしている事まで飛び出して、最後は山田くんの「北の国から」の五郎さんの出現に爆笑で終わりました。外山さん、山田くんもそれぞれ良い仕事をしていて、「ゴロウ・デラックス」では吾郎さんを助け、今では無くてはならぬ存在になっていますね。今回も見応え十分の内容に大満足でした。

Kazuyoさん、この場をお借りしてのお願いです。

「ゴロウ・デラックス」の放送が終わると毎回BOOK Bangさんが記事を上げてくれて、それがYahooニュースとしてYahooのおすすめ欄に掲載されます。きちんと内容を誠実に書いてくださっているので、ご存知無い方はぜひ読んで、コメントを投稿していただきたいと思います。twitterでは多くRTされているようですが、twitterをされない方達もいます。Yahooニュースは一般の人も読む人が多く、業界人もYahoo記事のコメントの多さでその記事に関心が有るか無いかを参考の一部にすると聞いています。「ゴロウ・デラックス」は放送される区域が限られているので仕方が無いのかもしれませんが、何時もコメント数の少なさが気になっています。コメントはとても良いものが多く、全国放送を望む声が多いです。この良質な番組を一人でも多くの方達に知って貰い、見ていただく為にも全国放送の要望は欠かせませんね。

Kazuyoさん、大切なブログに事前に断りも無く要望のコメントをさせていただき申し訳ありません。

投稿: さやか | 2017/02/25 15:23

Kazuyoさん、こんばんは。芥川賞は直木賞に比べると作品が難解なことも多く敬遠、してしまいがちでした。でも今回読んでみようかなという気になりました。朗読の部分がちょっと舞台稽古のようで素敵でした!ゲストの方とても緊張されてたようですね。それがまた新鮮で俳優さんなのにシャイなんだ、結構こういう人すきだな、と思いました。そろそろ俳優稲垣吾郎さんをみたいですね!なんかいいニュースないかしら、と首を長くして待っています。anan編集部にハガキも送っています!出来る限りの応援をしていいニュースを待ちたいと思っています。

投稿: 葵 | 2017/02/25 19:37

penさやかさん
確かに、又吉さんのときは朝のWSでも頻繁に大きく取り上げられていたし、もう一人の受賞者羽田さんが独特なのでいつもより話題になっていましたね(笑) 今回の放送を見る前に、山下さんのTwitterを拝見していたので、こんなにシャイな方だとは知りませんでした(笑) 吾郎も外山さんもとても丁寧に朗読していて、山下さんはとても感銘を受けられたみたいですね。「しんせかい」は、最初にタイトルを聞いたとき、大阪通天閣辺りのお話だと思っていたらそうではなかったんですね(笑) ご自身の実際に富良野塾で体験されたことを小説にされたということで、俄然興味が沸きました。しかし、山下さんは俳優さんでもあるのに、素の自分としてカメラ前に出られるのが苦手なんですね。確か、吾郎も実はそんなに好きじゃないという「異色のジャニーズ」なわけですが(爆)、とても聞き上手な吾郎はそんな方たちをも饒舌にしてしまえる。それも、とても自然に。これって、とてもすごいことなんですよね。
「ゴロウ・デラックス」という番組の存続と、全国放送への足掛かりとして「Book Bang」のご提案ありがとうございます。新潮社さんが読書好きの方たちのためにOPENした本の情報サイトなんですよね。(公式サイトは、こちらから→ http://www.bookbang.jp/) いろんな情報を提供していますが、毎週「ゴロデラ」が放送された翌日にはレビューをあげてくれます。それも、さすが新潮社さんで番組内容も簡潔にまとめていて非常にわかりやすい。そして、毎回Yahoo!ニュースでもこのサイトの記事をとりあげてくれる。Yahoo!のほうは、コメントが落とせるので見つけたら短いコメントでいいので書いていくのがいいですよね。最近は、本当にネットから何が(誰が)話題になっているかリサーチをしているみたいなので、できることはなんでもやっていくのがいいと思います。ちなみに、「Book Bang」でのTwitterへのRTは、「ゴロデラ」が群を抜いてRTされている数が多いのは圧巻です(笑) 皆さん、頑張っているのよね。


pen葵さん
芥川賞と直木賞のどちらが文体的に難しいのかわからないのですが・・・直木賞のほうが長編小説、芥川賞が短・中編小説が受賞しているんですよね。このふたつの賞は、やはり文学的な作品が多いので、気軽に楽しんで読むというよりはじっくり読む作品が多いのかなぁと。そう考えると、やっぱり「本屋大賞」の作品は一般的には読みやすいのかもしれません。山下さんは、想像していたよりもシャイでとてもまっすぐな人だなぁと感じました。作家さんのいろんなエピソードを「ゴロデラ」で知ることによって、さらに作品に興味が沸きます。毎回、吾郎が役者としてのコメントも入れてくれるのも楽しみで、いろんな役を演じる吾郎がとても見たくなる番組でもあります(笑) とにかく、今は地道に基盤を固める応援をしていければなぁと思いますね。

投稿: kazuyo | 2017/02/25 23:28

kazuyoさん、こんにちは。革ジャンで会見ってホント出所会見みたいだけどワイルドでお似合いでしたよね(笑)山下さんは、ずっと伏し目がちで、緊張されていたんですが、吾郎ちゃんの優しい笑顔と話し方でまた、外山さん接し方で、山下さんが少しずつ笑顔になったのが嬉しかったし、緊張で固くなってるゲストの心を和らげてくれるお二人は素敵ですheart04富良野塾は、無料で演劇以外のことも身につけ、それにはちゃんと意味があるのも素晴らしいなって思いました。確かに、農作業や大工などは素人は大変だったかもしれないけど、自分たちで作ったものって完成した時に、凄い愛着がわきますよね。そういう経験は大事だと思いました。映像でも詳しく紹介されていて、確かに見てるだけだと楽しそうですよね(笑)山下さんも楽しかったって仰ってましたが、きついけど楽しくもあったんだろうなって思いました。吾郎ちゃんが朗読してくれた倉本さんの言葉が心に残ってて、人気だけの役者じゃなく地に足の着いた役者になってほしいという想いは、ちゃんと山下さんに伝わってると感じました。親太朗くん、面白かったです(笑)いい仕事してますね(笑)心が和みましたcatface山下さんのTwitterの吾郎ちゃんへの言葉嬉しいですよね。さすが分かる方にはわかるんですね。とても素敵でした。吾郎ちゃんも実力のある地に足の着いた役者さんの一人なので、是非今度山下さんと共演して今度はもっとお話しして仲良くなるといいなって思いましたhappy01

投稿: りな | 2017/02/26 16:06

penりなさん
山下さん、どんだけシャイな方なの?!と驚きました(笑) とてもそんな風には見えないのですが、テレビのトーク番組で実はMCと対面で話す形のものって少ないんですよね。普通は、MCもゲストもカメラ正面に座る位置に設定するもの。作家さんたちが話したいことを無理なく引き出すには、この座る位置とMCの吾郎と外山さんの力がとても効果的になっていると思います。最初は、まったく吾郎のほうを見て話せなかった山下さんが、番組が進むにつれ吾郎の目を見て話す時間が長くなり、笑顔でご自身のことを話してくださる様子を見て「さすがだな」と番組と吾郎に感心しました。富良野塾というのは、まさしく「塾」の要素がたぶんに入っていて、演劇を「学ぶ」と同時に共同生活をすることによって劇団員の絆を深めていくことも大事にしているところなんですね。山下さんとはドラマや映画もいいけど、舞台で是非共演してほしいなぁと思いました。舞台の上で全力でぶつかり合うお二人が見てみたいです。そろそろ、吾郎さんには役者のお仕事のお知らせがほしいですね(笑)

投稿: kazuyo | 2017/02/26 23:48

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