« 皆で描く地図 | トップページ | 第157回芥川賞受賞作品 『影裏』 »

自然との共生

ゴロウ・デラックス (2017年9月28日放送分)

ゲスト:安藤忠雄

オープニングトーク
外山 「さて、今夜はですね、あの表参道ヒルズを設計された方がいらっしゃいます」
吾郎 「よく行きますよ。気持ちいいじゃないですか、なんか。吹き抜けになってて。渋谷近辺はテリトリーなので(笑)」

渋谷の街を歩いていれば、吾郎にあたる・・・のかな(笑)?

第二百六十七回課題図書 『安藤忠雄 仕事をつくる~私の履歴書~』 安藤忠雄著

Photo_6 建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞をはじめ、その受賞歴はまさに前人未踏の領域。代表作品は、表参道ヒルズ東急東横線渋谷駅など身近な建築物にとどまらず、世界でも活躍。精力的に世界を飛び回る著者の半生を綴った一冊。

スタジオに入ってきてすぐ、「絶望的なセットやねぇ」と笑っていわれる安藤さんに、「僕ら、自慢のセットなんですけど」と答える吾郎(笑) シンプルで無装飾なデザインをされる安藤さんには、きらびやかすぎるよう。セットはまだしも、金ダルマがねぇ(爆)

安藤さんが今抱えているお仕事は、生まれ故郷である大阪に1件、日本全国で20件、海外で35件という超多忙なスケジュール。設計する作品には、安藤さんのこだわりが詰まっています。

表参道ヒルズ(2006)
長年、表参道のランドマークとして親しまれてきた同潤会青山アパートメントを建て替えたもの。歴史ある景観を守るため、ケヤキ並木の高さを越えないよう設計。建物前は、約7度の勾配になっているので、その坂を中に引っ張ってきたので、ヒルズの中は坂になっているらしい。さらに、昔のアパートメントの一部も残したデザイン。

Photo_2

安藤 「建築というものは、いかに周囲の環境をどう味方にするか。そして、そこにあったものを残すことも大事」

そんな安藤さんは、マネージャーはいずスケジュールもすべて自分で把握。それを聞いて、「(自分は)マネージャーに起こしてもらうので、甘えちゃいけないな」と反省(笑) さらに、内臓はほとんど手術でとられているけど、とても仕事に意欲的。先の希望を見ていると元気になれるそう。

安藤さんの人生は、建築家ながらなかなか面白い。
・ 17歳のときはプロボクサーを目指していた
・ 師匠は自分
・ 飲み仲間には、サントリーやアサヒビールの社長

Photo_3 高校卒業後、独学で一級建築士の資格を取得した安藤さんは、自分の足でいろんな有名な建築物を見て歩くのがモットー。
自分で事務所を立ち上げ独立するも、コンペには落選し仕事もこない。そんなときに、飲み仲間の社長さんたちから大きな仕事を受ける。それが、大阪天保山のサントリー美術館(1994)と京都のアサヒビール大山崎山荘美術館(1995)。同時期に頼まれた仕事は、同業者同士ということで波紋を呼んだらしいですが、当の社長さんたちは良いものを作ってくれたらそれでいいと言ってくれたそう。やはり、人の上に立って成功する人たちは、器が大きい。

Photo_4 安藤さんを一躍有名建築家として知らしめたのが、1974年の日本建築学会受賞作品『住吉の長屋』。コンクリート打ち放しという発想で、その後の建築家たちに多大なインパクトを与えた。窓や空調設備は一切無く、玄関や家の真ん中にある中庭に屋根がない。ちなみに、吾郎のマンションの中庭には水が張ってあって、キラキラして吾郎はとても気に入っているそう。

Photo_5 周囲の環境と共生するという安藤さんのこだわりは、すべての作品に一貫している。香川県直島の地中美術館(2004)は、瀬戸内の景観を守りたいという理由で、一度建てた美術館を地下に埋め戻すという徹底ぶり。『光の教会』では、依頼主と壁一面にくりぬいた十字架の型に窓を張りたくないと大激突。(結局、依頼主の意志が重要ではガラスは嵌められている(笑))

このデザインと同じ大きさで作った作品が、東京六本木の国立新美術館『安藤忠雄展-挑戦-』に展示されています。12月18日まで開催されているので、見に行けそうな方は訪問してみるといいかもしれないですね。

自然と共生することをモットーとしている安藤さんご自身は、便利なマンションに住んでおられるという終わり方もナイスでした(笑)

|

« 皆で描く地図 | トップページ | 第157回芥川賞受賞作品 『影裏』 »

コメント

Kazuyoさん、こんばんは😃🌃
安藤さんはボクサーだったという話は聞いていましたが、本当だったんだ、とびっくりしました!自分の道を切り開いてきた力強さと自信に清々しさを感じました。
表参道ヒルズは買い物ではなくトイレと休憩に使っている私です。吾郎さんにばったり会うなんてことないかな❗
熱海の花火大会で遭遇するより確率高そう?⁉
嬉しい🎵😍🎵ニュースの多い今日この頃ですが、電脳生活に慣れていない私は、まず学び理解しなければならない事が多く、実はアップアップしています。学習能力高くないので苦労しそうですが、頑張ります。新しい地図を描く仲間の一人になりたいから。

投稿: 葵 | 2017/10/04 19:41

building葵さん
安藤さんの建築士としての駆け出し当時がすさまじくて驚きました(笑) とにかく前に進んでみるという生き方は尊敬に値します。やらぬ後悔よりやる後悔を地で行く方ですよね。東京に行ったときに表参道ヒルズは行きましたけど、坂だったことを覚えていない・・・吹き抜けで広い空間だったのは印象に残っています。吾郎は、よく歩いて渋谷界隈を歩いているという噂は聞いていますが、本当に普通に出かけているんですねぇ。ファンの方で偶然、吾郎を見かけた人ってどのぐらいいるんだろう(笑) 独立してからの突然のSNS参入。ファンのほうが追いつくのが大変ですよね。少しずつ慣れて楽しんでください。慣れればどうってことないですよ(笑) 頑張ってください!

投稿: kazuyo | 2017/10/05 02:35

Kazuyoさま

篠山さん、安藤さんとその道の巨匠と言われている方達のお話は魅力的で奥が深く、とても勉強になります。登場されるゲストが男女で番組進行中の様子が徐々に変わってくるのも見る楽しみの一つです(笑)女性ゲストは最初からMC吾郎さんと真っすぐに視線を合わせるのに対して、男性ゲスト、特に年を重ねた方は、初めはちらっと番組が終わりに近くなる頃にやっと目を合わせて話されているのが微笑ましい。男性の方が照れ屋さんなのでしょうね。吾郎さんのあの黒目がちな目で見つめられたらなかなか正視できないのでしょうか(私の個人的見解ですが(笑)

安藤さんが独学で一級建築士の資格を取り、世界的にも有名な建造物の設計をされていることへの努力と情熱も凄い事ですが、成功されている方の経歴等を読むと、必ず支援者、大きなバックの力があるんですよね。どんな優秀な人でも一人ではその偉業は成し得ないということを今回も教えられました。

自然との共生、素的ですね。光の教会は実物を見たくなりました。自然の太陽光とガラスを通して屈折して入る光の違いが見られたらいいのですが。

吾郎さん達の新しい取り組みも期待大ですが、そういう中、この「ゴロウ。デラックス」と「編集長稲垣吾郎」の内容の良さを再確認しています。稲垣吾郎にしかできない番組、稀有な存在のこの二つの番組をもっと、もっと応援していきたいと思っています。

投稿: さやか | 2017/10/05 11:44

kazuyoさん、こんにちは。安藤さんのつくる建築物はどれもインパクトあふれていて、建築物にたいする想い等も聞けて、また過去の意外な経歴、独学で建築を学ぶ等人生においても、自分の人生を責任をもって歩んでらっしゃるのが素晴らしいと思いました。一番心に残ってるのが、吾郎ちゃんの歌声がずっと皆の心に残るように、建築物も心に残る。心に残って、自分の仕事に誇りを持つという言葉が印象的でした。吾郎ちゃんも仕事に誇りをもってるし、楽しんでるのが分かります。私も、色々仕事や人生について考えてみようと思いました。吾郎ちゃんが「若い人に読んでもらいたい」というのも納得です。吾郎ちゃんのよくいく場所とか、マンションの話も聞けて良かったです(笑)中庭に水がはってキラキラしてる情景ってなんかいいなぁ~って思いました。無理なのはわかってるけど、吾郎ちゃんのマンション見てみたい(笑)きっと素敵だろうな。最後に、安藤さんのオチも面白かったです。

投稿: りな | 2017/10/05 16:05

buildingさやかさん
安藤さんの視線の先は、私も気になりました(笑) ちゃんと吾郎の目を見て話してくださっているときもあるのですが、外山さんのほうへ視線がすぐに戻ってしまう。普通、反対なんですけどね(笑) 隣の方の目を見るほうが断然難しいと思うのに、吾郎の視線は受け止めるには眩しすぎるんでしょうか。今、発売中の週刊TVガイドさんの「ゴロデラ」のカラー記事。吾郎の写真がとてもいいです! いえ、普通に男前すぎて辛すぎるレベルで(笑) まだ、未見の方は是非店頭で確認して購入して頂きたいなぁと。
吾郎のラジオ「編集長稲垣吾郎」が、今週からradikoでエアーフリーとタイムフリーのサービスが開始しました。これも、ジャニーズ事務所にいれば絶対にかなわなかったこと。未放送地域の方はプレミアム会員になると聴けるようになったことは大きいですね。この「ゴロデラ」もTBSさんのTverで配信してほしいと思い、TBSさんにお願いのメールを出しておきました。以前からのお仕事を、独立したからこそできることはドンドン取り入れていってほしいと思います。これは、舞台のDVD化も夢じゃなくなってきました(笑) ありがたいですね。


buildingりなさん
建築物って、頭で思い浮かぶものをちゃんと計算されたデザインで形にしないといけないんですよね。独学で一級建築士の資格を取って、世界で活躍されている安藤さんは努力と運の強さを持っておられるんでしょうね。どちらが欠けても一流にはなれない。吾郎もまた同じように努力と築き上げた人脈で、この世界で輝いている人だと思います。お話を聞いていて同意するところは多かったのではないでしょうか。吾郎さんのマンションは、「スマスマ」で間取りを教えてくれましたけど、なかなかに一人で住むには広くてお洒落な造りですよね。ひとりでも不便なことがないという吾郎。どの部屋もちゃんと綺麗にしているであろうことも想像できます(笑)

投稿: kazuyo | 2017/10/05 22:54

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 皆で描く地図 | トップページ | 第157回芥川賞受賞作品 『影裏』 »