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平和であるためのオンリーワン

ゴロウ・デラックス (2018年2月22日放送分)

ゲスト:大林宣彦

吾郎が「ゴロウ・デラックスをやっていて良かった!」と言うほど大ファンだという映画作家の方がゲストですが、ゲストの方も吾郎に会うのを楽しみにしてくれていたようです。

大林 「いやぁ、吾郎ちゃん。(吾郎とハグ)ようやく会えましたよ」

世に作品を送り続けて半世紀以上。歴史に残る名作となる代表作は、故郷である広島県尾道市が舞台となる『転校生』、『時をかける少女』、『さびしんぼう』の尾道三部作。今年1月には、第72回毎日映画コンクールにて映画『花筐/HANAGATAMI』で日本映画大賞を受賞。

「吾郎ちゃんが(花筐に)良い映画評を書いてくれた」と大林監督から感謝の言葉が。
吾郎 「ありがとうございます。作品を拝見して、「体感型映画」というか自分が作品のキャストになった気分にさせてくれる」
大林 「今度、映画出て
吾郎 「ありがとうございます。決まりましたよ!」
外山 「うわぁ、楽しみ~(笑)」
大林 「こういう人でなきゃ、うちの映画はやれないの」

とてもありがたい大林監督のお言葉ですよね。是非、吾郎が出演する監督の作品が見てみたいものです。

第286回課題図書 『大林宣彦の体験的仕事論』  大林宣彦著

Photo 大林監督が映画に捧げた人生を振り返り、その仕事論・哲学を余すところなく語った一冊。

医者の息子として生まれた大林監督は、幼少の頃にはすでに自宅の納屋に映写機があり、さまざまなフィルムを繋ぎ合わせて編集して遊んでいたそう。「映画は、映画館で観る前に作っていた」名言ですね(笑)

映画に魅了され、大学在学中から自主映画製作を開始。1963年(22歳)には、自主映画がベルギー国際実験映画祭で審査員特別賞を受賞。アマチュア監督として注目を浴びた大林監督は、1964年(26歳)にCMディレクターの仕事を開始。1977年(39歳)に初の商業映画『HOUSE ハウス』の監督に抜擢され、デビュー作にして大ヒット。

当時、映画監督という職業はなく、黒澤明監督ならば「東宝株式会社の監督部」所属となっていた。大林監督がフリーにこだわったのは、映画会社に入社するには有名大学を卒業するのが必須。監督は、もっと自由な発想で映画が作れる監督になりたかった。格式高い作品ばかりの中、奇想天外な内容である『HOUSE』にGOサインを出したのは、当時の東宝の副社長、松岡功氏。この方は、あの松岡修造さんのお父様! 熱いのは父親譲りなんですね(笑)

それでも、同年代の人たちには大不評だった作品。当時作品を観てくれた10代の人たちが、監督となり今の映画界を引っ張ってくれているというのは感慨深いものがありますよね。作品によっては、スポンサーが降りてしまうこともあり、大林監督は自分の貯金を使ってでも最後まで作品を完成させた。それは、ひとえに「自分は映画を作る人間だから」。

しかし、映画『花筐/HANAGATAMI』のクランクインとなる昨年、ステージ4の肺がんで余命宣告を受けた。映画が作れないとはまったく思わなかったそう。この作品は、40年も前からあたためていた作品で、原作の檀一雄さんにお会いしたときに、檀さんが今の自分と同じくステージ4の肺がんにかかっていたというのも何かの縁だと嬉しくなったのだとか。

大林 「オンリーワンっていう言葉は、吾郎ちゃんたちが定着させた言葉ですけども・・・ある政治家が映画に興味を持ち始めてこう言ってますよ。「政治も経済もNo.1を願うから、No.2以下をやっつければ自分がNo.1で世界が平和だと思う。だから戦争は終わらない。いつまでもNo.1になろうと思ってる。でも、ゴッホとピカソは喧嘩しませんねぇ。モネとマチスもお互いの違いこそ面白がって、認め合って許し合って、違いを理解してお互いが一緒に育とうとしている。これは平和ですよねぇ。No.1じゃなくてオンリーワンになれば平和になれるから、これからは政治経済、芸術表現が三位一体となって世の中を作っていけば平和な時代を僕たちが作れるかもしれません」と」
吾郎 「お話を伺って、今、このタイミングでこの年で、まぁ、去年いろんなことがあって、今、大林監督の貴重なお話を伺えてすごい良かったです。昔から大ファンでしたけど、今、こうやってお会いすることに意味があるのかなぁと」
大林 「結びついていくのが僕たちの仕事で、世界中が結びつけばそれこそ平和になるわけですからね」

なんか、最後のオンリーワンからのくだり、いろいろ考えさせられました。憎しみ合うより理解して認め合う。深いなぁ。真剣な表情で監督の話を聞いていた吾郎さんも、素敵なオンリーワンだよ!

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