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小説の「書き出し」

ゴロウ・デラックス (2018年5月10日放送分)

ゲスト:根本昌夫

外山 「吾郎さん、最近ブログとかTwitterとかやられてるじゃないですか」
吾郎 「まぁ、やってますよ」
外山 「文章書くの楽しいですか?」
吾郎 「楽しいですよ」
外山 「ブログとかで文章読んでて思ったんですけど、小説家デビュー狙ってません?
吾郎 ?!?!?!

小説、吾郎さんにトライしてほしいんですよねぇ。確かに吾郎のブログの文章は光るものがある。文章を書くには才能とセンスが大事。吾郎なら狙えます(笑)

今回のゲストは小説家ではなくて、小説家になる人たちを育てる方。この番組にゲストで来てくださった今年の芥川賞受賞お二人の講師をされていたということで、番組に来て頂きました。

第296回課題図書 『【実践】小説教室』  根本昌夫著

Photo 元々は、文芸誌の編集長として多くの作家を指南。そんな根本先生流の小説の書き方をわかりやすく教えてくれる一冊。現在、12もの小説講座を持つ大注目の講師。

教え子の若竹千佐子さんと石井游佳さんのお二人が、芥川賞W受賞。若竹さんに関しては、100%受賞すると思われたそうで、それだけ太鼓判を押されるってすごいですね。

実際に、根本先生の小説講座をVTRで紹介することに。授業内容は、生徒が自由に小説を書き、それを事前に読み批評しあう「合評」が中心となる。思っていた以上に、ここはこうしたほうがいい、これは間違っているのではないか、というのを遠慮なく討論しあう。これで、心が折れたりはしないんですかね(笑) ある程度は、自分の文章の癖というのを良い意味で批評してもらうのはいいのかもしれない。

根本先生曰く、「小説とは、読者の数だけ読み方が異なり、様々な読み方に幅広く耐えられるものが良い小説

なるほど・・・オリジナリティは大事だけど、自分よがりの文章は小説では通用しないんですね。私には無理だ(笑)

小説で一番大切なのは「書き出し」。ここで、いっきに読者を引き付けられる一行を書けるかが大事。根本先生から、吾郎と外山さんに収録一週間前に実は宿題が出されていました。テーマは、「ラブストーリー」と「ミステリー」。プロットだけを考えておいてもらって、スタジオで実際に「書き出し」を二人に書いてもらうことに。

実例の紹介。
優しいサヨクのための嬉遊曲』 島田雅彦著 - 「待ち伏せは四日目に入った。
恋愛もサークルもうまくいかない男子学生の混沌とした日々を描いた恋愛小説。ミステリー?サスペンス?と思いきや、想い人の女性を同じ場所、同じ時間で待ち続ける主人公の独白。

吾郎は、島田さんの作品は好きで20代の頃、よく読んでましたよね。これも、とても好きな作品だそうです。

背負い水』 荻野アンナ著 - 「真っ赤な嘘と言うけれど。嘘に色があるならば、薔薇色の嘘をつきたいと思う。
30代の女性主人公と3人の男たちの恋愛小説。女も男もさまざまな嘘をつく。それこそが、この小説のテーマ。

では、吾郎と外山さんの実践スタート。小説の書き出しを書いてみよう。
テーマ① ラブストーリー
外山 - 「「肉じゃがのじゃがいもは、固いほうが好き?それとも崩れてるくらいドロドロに煮込んだほうが好き?」と彼女が聞いた。

根本先生からは、直しなしのセンスありをゲット。

吾郎 - 「「美しいダイヤモンドだって気づかぬうちに汚れてしまっているものなんだよ」 私の体温によって微かな熱を帯び、日々の生活の中で少しずつ油膜が付着してしまったネックレスを、彼はそっと私の首に手を回し後ろ髪に隠されたその留め金を探りあて、自分のものと一緒に洗剤を入れたコップへ一気に沈めてみせた。 二つの輪っかがガラスの底に到着したことを知らせる小さな振動を確認すると、私は呟いた。「それって、なんだか恥ずかしいよ・・・」 ガラスの向こう、青く滲む水の中で漂う二人のネックレス。

先生の直しとしては、ところどころ説明文が多すぎるので思い切り削っていくことをアドバイス。出だしだけでなく、続きを吾郎を書いてみたと思うのですが、出だし自体は、「美しいダイヤモンドだって気づかぬうちに汚れてしまっているものなんだよ」なんですよね。それだけ書けば、おそらく直しなしだったと思います。

テーマ② ミステリー
外山 - 「冬に露天風呂に入ると、家に帰りたくなる。だから、来たくなかった。

根本先生は、この出だしだけでタイトルも『女子アナ温泉殺人事件』とつけられて、ベストセラーになると(笑) 

吾郎 - 「なだらかな曲線を描く額の麓にある漆黒の瞳は、先端までメリハリのある横顔の印象の中に静かに存在している。 彼女の美しい横顔に見惚れている時間が僕は好きだ。 しかし、そんな物静かな彼女からは想像も付かない過激な一言に僕は一瞬で凍りついた。 「あなたは美しき世界からきたクソ野郎ね」

映画の宣伝(笑)(笑)(笑)
根本先生からは、いくつか単語に直しが入り、やはりこちらも余分な単語を省いてすっきりさせるようアドバイス。

吾郎の場合は、とにかく情景を説明する文章をなんでも書いてみる癖があるのかな? そして、ミステリーよりも恋愛小説のほうが向いている気がする(笑) 吾郎は女性を美しく表現する。そういうタイプだと思うので。

実際に直してもらうと、自分の文章の癖がわかっていいですよね。「面白い」と吾郎が言っていたので前向きに挑戦してみてほしいなぁと。現代小説よりも、純文学とか書くほうがいいのかもしれない。いつか、「稲垣吾郎」とクレジットされた本を手に取ってみたいものです。

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コメント

いつもゴロデラのレポをありがとうございます。
吾郎さんのブログは読みやすいし、ほんとセンスありますね。外山さんの書き出しもさすが言葉を伝える仕事されている方らしいシンプルでかつ続きを読みたい気持ちになります。
新しい地図ができてから、3人がSNSを始めてくれて本当に毎日充実したファン生活をおくることができ、幸せすぎてコワイ(笑)。やはり1.18が未だにトラウマです。
舞台の発表もありましたし、この幸せが長く続くよう応援がんばります。Kazuyoさまも無理のない範囲でレポを続けていただけますように。

投稿: マコトマ | 2018/05/13 10:25

ringマコトマさん
こちらこそ、マイペースのブログにコメント残して頂いてありがとうございます。吾郎のブログの文章は、まちがいなく優秀だと思います。日常を読者に伝えるという技と、文章の美しさが見事にあいまっていて、それでいてとても読みやすい書き方ですよね。写真のセンスも抜群だと思います。正直言うと、小説よりはエッセイ向きの書き手なのかなとは思うのですが、吾郎が書く小説というのを一度読んでみていものですね。きっと、何度も何度も読み直すと思います(笑) ブログだけでなく、Twitterでの3人の連携も楽しく、お仕事情報もいままでよりも数段早くファンに入ってくるのはとてもありがたいと思います。地上波テレビにはなかなか出れない縛りがあるのかもしれないけど、ミュージカルも決まったし今後が楽しみですね。

投稿: kazuyo | 2018/05/14 00:49

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