パイロットとしてのプライド

ゴロウ・デラックス (2018年6月7日放送分)

ゲスト:鴻上尚史

1944年、太平洋戦争末期。「特攻隊」・・・爆弾を積んだ戦闘機で敵艦に体当たりをした「特別攻撃隊」。「十死零生」と言われた自爆攻撃。戦死者はおよそ4000人。

そんな過酷な状況の中、9回出撃し、9回生還した奇跡の特攻隊員がいた。そして、その方は2年前まで生きていた。

第300回課題図書 『不死身の特攻兵 ~軍神はなぜ上官に反抗したのか~』  鴻上尚史著

Photo 奇跡の特攻隊員の生涯。彼が亡くなる2ヶ月前のインタビューを掲載した一冊。この本は、16万部を超える大ヒットを記録。

人気劇作家である鴻上さんが、なぜ特攻隊の本を書こうと思ったのか?
昔からあった戦争もののドラマや映画を観て育ってきた鴻上さんは、特攻隊についても興味があった。たまたま、一冊の本の中でまだご存命である特攻隊員がいるという記述を見かけ、テレビ局を通して実際にお会いする機会を与えられお話を聞くことに。

佐々木友治さん(当時21歳)は、陸軍航空隊初の特攻隊「万朶隊(ばんだたい)」の唯一の生存者。佐々木さんは北海道出身で、夢はパイロットになって空を飛ぶこと。北斗機甲師団に入団後は、優秀なパイロットだった。

ある日、恐ろしい戦闘機が現れる。
九九双軽」の先端に三本の槍のようなものが取り付けられ、通常500キロしか搭載できない機体に800キロの爆弾を搭載した改造機。体当たりをするしか攻撃方法がない「死の戦闘機」。

Photo_2

万朶隊の隊長である岩本益臣大尉が、上層部には言わないで現場の整備兵たちに爆弾を落とせるよう指示。その改造された戦闘機に乗って生還したのが佐々木さん。佐々木さんの父は、日露戦争で白襷隊の一員で生還。息子に「死ぬと思うな」と伝えていた父の言葉が心にあったという。そして、一流パイロットとしてのプライド。戦争で命を落とすのは仕方ない。しかし、死ねという命令に従うのはおかしい。佐々木さんの胸の内にあった、一人の人間としての考えは当然の権利だと思う。

一度目の突撃から生還しても、戦死とされ「軍神」扱い。二度目は、「死んで来い」と上官に言われる。地元では戦死とされていたので、すでに佐々木さんのお葬式が執り行われる。その後も何度も生還してくる佐々木さんに、上官の圧力は続く。

吾郎 「もうこれすごいよ・・・怖いよ。ねぇ、山田くん、逃げちゃうよね」
親太朗 「ダメ、もう怖いね(汗)」

親太朗くん、癒しだわ(笑)

終戦を迎えて地元に戻るも、盛大な自身のお葬式を二度も行われた場所に戻るのは辛かったと後に語る佐々木さん。国のために戦った人が生きて帰ってこれたことに肩身の狭い思いをする。戦争ってなんなんだろう。

佐々木さんが9度の出撃で生還できた理由。
九九双軽はとても良い飛行機なのに、それに乗って自爆したくなかったという飛行機に対する想い。一度の搭乗で大好きな飛行機を壊したくない。きっと、佐々木さんと同じようにパイロットとして飛行機に対する愛情を持っていた方もいただろう。それでも、上官に背けなくて特攻で命を落とした方がたくさんいたのだと思うと本当にやるせない想いです。

最後の鴻上さんのお言葉。
軍隊ってブラック企業だと思うんですよ。そんな組織に対して、これだけ戦った人がいたと思うだけで勇気が湧くじゃないですか。その一番の原動力が空を飛ぶのが好きだったというのが、組織への武器になり得たんだってことですね

この言葉を噛みしめて聞いていた吾郎さん。そう・・・彼も理不尽な芸能界で戦っているんですよね。それは、佐々木さんと同じくただただ仕事が好きなだけ。私には、吾郎が佐々木さんと同じく強い人に思えます。まさしく、勇気をもらえますね。


お知らせ
吾郎さんの舞台のチケットが発売になりました。まだ、一般発売前ですがいつものように掲示板を設置しました。掲示板で問題があるようでしたら考えますが、チケットが高額で転売されるのは、新しくスタートした吾郎さんの舞台で起こってほしくないという一心で設置しましたので、利用される方は必ずマナーを守ってくださるようお願い申し上げます。

掲示板はこちら。(ブログのサイドバーにも設置しております)

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やりたいことを貫く

ゴロウ・デラックス (2018年5月24日放送分)

ゲスト:太田哲雄

アマゾンは、南アメリカ大陸のおよそ30%を占める世界最大の熱帯雨林。そして、今、世界で最先端の美食の地。昨年の世界ベストレストラン50の中で、アマゾンが広がる中南米ペルーのレストランが5位と8位にランクイン。そんなアマゾンには、500万を超える多種多様の生物が存在する。魚は4500種類以上、果物は3000種類以上の「食材の宝庫」。

第298回課題図書 『アマゾンの料理人』  太田哲雄著

Photo 高校卒業後、料理人を目指し数々の星付きレストランで修行。そして行き着いたのがアマゾン。いままで出会わなかった食生活と食材の数々が、料理人の人生を変えてしまう。一流レストランを渡り歩いた著者が、何故アマゾンに魅せられたのか。

著者の太田さんは、イタリアはミラノの一つ星レストランや世界ベストレストラン一位の店でシェフとして働いたあと、ミラノの富豪のプライベートシェフをしていたという輝かしい経歴。

【価値観を変えたアマゾン料理】
・ マタマタの煮込み (アマゾンに生息する亀)
・ アマゾンのハチミツ - 水のようにサラサラ
・ カピバラのスープ

メニューだけ聞くと、少しグロテスク(汗) でも、どれも臭みもなくあっさりしているらしい。

アマゾンの人たちは、必要最低限の分だけ狩りをする。鉄砲の力でねじ伏せて捕まえるのではなく、弓矢を用いて食の大切さを大事にする。最先端の一流レストランでは、クリエイティブな料理を出すことで廃棄する食材の量がすさまじく、それを見ていて違和感を感じていた太田さん。アマゾンへ魅了されたのは、そういう経緯があったんですね。食の発展のためには、クリエイティブな料理も必要であり、要はバランスだというお話には納得させられました。

スタジオで、太田さんにアマゾン料理を教わって実際に作ってみる吾郎と外山さん。なんか、ちゃんとセットが作られていてエプロンまでして番組のワンコーナーのよう(笑) 吾郎さん、可愛いheart

教わる料理は、ペルーの伝統料理『セビーチェ』という魚介類のマリネと、鶏と唐辛子のペルー風シチュー。大雑把な感じかと思えば、盛り付けはさすが元一流レストランのシェフ。センスがあります。そして、料理は本当に美味しそう。食べてみたい。

太田さんは、今後ペルー料理を日本で伝えていきたいとのこと。そのうち、日本でペルー料理のレストランが増えていくといいですね。


ゴロウ・デラックス (2018年5月31日放送分)

ゲスト:春風亭一之輔

落語には、本番の前のフリートークのことを『まくら』という。
今回は、春風亭一之輔さんの『まくら』を「ゴロデラ」のスタジオのオープニングで拝聴することに。
一之輔さんの奥様が、「吾郎さんに恥をかかせるな」と送り出してくれたお話でした(笑)

第299回課題図書 『いちのすけのまくら』  春風亭一之輔著

Photo_2 古典落語に現代風のアレンジを加え、見るものを一気に引き込む話芸。2012年には、34歳で異例の21人抜きで真打昇進。落語の実力もさることながら、「まくら」のうまい魅力を兼ね備えている。旬な話題や、日常をテーマにした「まくら」だけが綴られている一冊。 

実際に「まくら」を話されている映像が流れますが、これは落語を苦手と思っている人も普通に楽しめますね。

一之輔さんは、普段電車に乗ったときに変な行動をしている人がいたらメモを取ったりして「まくら」の題材に取り入れているそう。

落語との出会いは、学生の頃に浅草演芸ホールの寄席にふらっと立ち寄ったのがきっかけ。自分だけ見つけた大人の空間にワクワクし、寄席に出てみたい!と思ったそうですが、自分が好きなものに出会うときってこういうなんでもない日常からなのかもしれない。

多忙を極める一之輔さんの一日に、番組が密着したらしく・・・
一之輔 「ほんと迷惑(笑)」

笑いました(笑)

一之輔さんは、寄席の舞台に立つ前に必ずお客さんの入り具合や年齢層などを袖からチェックされるらしい。
吾郎 「僕もよく見ます

はい?! 今度から席に座ったときから顔作らないとだわ(笑)(笑)(笑)

寄席に来られているお客さんの様子で、ネタを決めるというのは、観に来ているお客さんにまた来たいといかに思ってもらえるかにも繋がっているんですね。落語をやるだけでなく、瞬時にその場の空気を読む能力が備わっているのも一之輔さんの人気の秘密かもしれない。

ワンマン落語ではなく寄席の場合、全員がトリの人に繋げるようにする。自分だけが笑いをとってもいけない。箸休めの役割を敢えて選ぶときもある。寄席はひっくるめてひとつの舞台。う~ん、奥が深い。落語の楽しさが見えた気がしました。

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役者人生の転機

ゴロウ・デラックス (2018年5月17日放送分)

ゲスト:梶芽衣子

オープニングトーク
外山 「今夜は芸歴54年の女優さんがゲストでいらっしゃいます」
吾郎 「はぁい」
外山 「座右の銘、『媚びない めげない くじけない』」
吾郎 「まったく僕にないですよね(笑) まぁ、立ち直りも早いですけどね」

吾郎本人が気づいているのかわからないですが、実は吾郎はとても強い人だといつも思ってます。

第297回課題図書 『真実』  梶芽衣子著

Photo 映画のような激動の71年間の人生を綴った一冊。

10代の頃にモデルでデビューした梶さんは、自らお芝居がしたいと思ったわけではなくスカウトされて芸能界入り。17歳で映画に初出演した際には、周りから「できない分からないは言うな」と言われ、とにかく見よう見真似で役者の仕事を始める。

デビュー7年目には、婚約者との別れを決意。映画『女囚さそり』が大ヒットとなりスケジュールがいっぱいになり、結婚したら仕事を辞めるというのが婚約者との条件だったため別れることに。別れる際に婚約者に言われたことは、「誰とも結婚するな」「死ぬまで仕事を辞めるな」だったそうですが、仕事を辞めるなはいいとして結婚するなは横暴すぎるでしょ。なんで別れる相手にこんなこと言われなきゃならないのよ(笑)

クールなヒロイン役を演じることが多かった梶さんは、35歳のときの3か月間NY留学が俳優人生の大きな転機となった。NYブロードウェイの役者さんたちはオーディションで役を取り、ひとつの公演が終わると別のオーディションがあるときまでバイト生活。そんな本場の舞台役者の日々の生活を目の当たりにして、人生観も俳優としての心構えもすべて変わったそう。吾郎にも少しの間海外留学を経験してほしいと思うのは、やはり世界を見てきてほしいと思うから。今なら、個人のお仕事の合間にできるんじゃないかなぁ。

以降、梶さんはクールビューティな主演だけでなく、いろんなキャラクターの脇でも積極的に仕事を受けるようになる。吾郎自身も、主演にこだわらずに面白いと思う役は受けてきたけど、結果「やらなきゃよかったなぁ」と思ったことは一度もないと断言。その話を聞いた梶さんが、2010年の映画『十三人の刺客』での吾郎を大絶賛! とてもありがたい言葉を受けて、それでも三池監督がすごかったと自分よりも監督や周りの共演者の良さを話す吾郎の男前のこと(笑)

三池監督からオファーを受けたときは、自分は十三人の一人の役だと思っていたし、明石藩の残酷な殿を演じることになっても深く考えず楽しく演じさせてもらったと話す吾郎。トップアイドルが最後、首を切られるなんて昔は考えられなかったと言う梶さんは、吾郎の殿はとても怖かった、一番光っていたと話してくれました。本当に多くの方が、この役を演じる吾郎を褒めてくださったんですよねぇ。吾郎も言っていたけど、ここが吾郎の役者としてのひとつの良い転機だったと思う。

梶さんは、28年間続いたドラマ『鬼平犯科帳』の「おまさ」を自ら志願してドラマに出演させて頂いていてとても思い入れのあった役だったので、最後の収録が終わった打ち上げでは涙が止まらなかったそうです。役者として、そんな役に出会えるって幸せですよね。

最近は、誘われてロックを歌うようになった梶さん。ステージに立つと観客から元気をもらえると。それは吾郎も同じだと大きく同意。
梶 「吾郎さん、お歌はやめてないんでしょ?」
吾郎 「もちろん、もちろん」
梶 「もう、絶対続けてね!

私たちファンからも、「吾郎さん、役者だけでなく歌も続けてね。そしてライブでファンの前に出てきてください!」とお願いしたいです。

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小説の「書き出し」

ゴロウ・デラックス (2018年5月10日放送分)

ゲスト:根本昌夫

外山 「吾郎さん、最近ブログとかTwitterとかやられてるじゃないですか」
吾郎 「まぁ、やってますよ」
外山 「文章書くの楽しいですか?」
吾郎 「楽しいですよ」
外山 「ブログとかで文章読んでて思ったんですけど、小説家デビュー狙ってません?
吾郎 ?!?!?!

小説、吾郎さんにトライしてほしいんですよねぇ。確かに吾郎のブログの文章は光るものがある。文章を書くには才能とセンスが大事。吾郎なら狙えます(笑)

今回のゲストは小説家ではなくて、小説家になる人たちを育てる方。この番組にゲストで来てくださった今年の芥川賞受賞お二人の講師をされていたということで、番組に来て頂きました。

第296回課題図書 『【実践】小説教室』  根本昌夫著

Photo 元々は、文芸誌の編集長として多くの作家を指南。そんな根本先生流の小説の書き方をわかりやすく教えてくれる一冊。現在、12もの小説講座を持つ大注目の講師。

教え子の若竹千佐子さんと石井游佳さんのお二人が、芥川賞W受賞。若竹さんに関しては、100%受賞すると思われたそうで、それだけ太鼓判を押されるってすごいですね。

実際に、根本先生の小説講座をVTRで紹介することに。授業内容は、生徒が自由に小説を書き、それを事前に読み批評しあう「合評」が中心となる。思っていた以上に、ここはこうしたほうがいい、これは間違っているのではないか、というのを遠慮なく討論しあう。これで、心が折れたりはしないんですかね(笑) ある程度は、自分の文章の癖というのを良い意味で批評してもらうのはいいのかもしれない。

根本先生曰く、「小説とは、読者の数だけ読み方が異なり、様々な読み方に幅広く耐えられるものが良い小説

なるほど・・・オリジナリティは大事だけど、自分よがりの文章は小説では通用しないんですね。私には無理だ(笑)

小説で一番大切なのは「書き出し」。ここで、いっきに読者を引き付けられる一行を書けるかが大事。根本先生から、吾郎と外山さんに収録一週間前に実は宿題が出されていました。テーマは、「ラブストーリー」と「ミステリー」。プロットだけを考えておいてもらって、スタジオで実際に「書き出し」を二人に書いてもらうことに。

実例の紹介。
優しいサヨクのための嬉遊曲』 島田雅彦著 - 「待ち伏せは四日目に入った。
恋愛もサークルもうまくいかない男子学生の混沌とした日々を描いた恋愛小説。ミステリー?サスペンス?と思いきや、想い人の女性を同じ場所、同じ時間で待ち続ける主人公の独白。

吾郎は、島田さんの作品は好きで20代の頃、よく読んでましたよね。これも、とても好きな作品だそうです。

背負い水』 荻野アンナ著 - 「真っ赤な嘘と言うけれど。嘘に色があるならば、薔薇色の嘘をつきたいと思う。
30代の女性主人公と3人の男たちの恋愛小説。女も男もさまざまな嘘をつく。それこそが、この小説のテーマ。

では、吾郎と外山さんの実践スタート。小説の書き出しを書いてみよう。
テーマ① ラブストーリー
外山 - 「「肉じゃがのじゃがいもは、固いほうが好き?それとも崩れてるくらいドロドロに煮込んだほうが好き?」と彼女が聞いた。

根本先生からは、直しなしのセンスありをゲット。

吾郎 - 「「美しいダイヤモンドだって気づかぬうちに汚れてしまっているものなんだよ」 私の体温によって微かな熱を帯び、日々の生活の中で少しずつ油膜が付着してしまったネックレスを、彼はそっと私の首に手を回し後ろ髪に隠されたその留め金を探りあて、自分のものと一緒に洗剤を入れたコップへ一気に沈めてみせた。 二つの輪っかがガラスの底に到着したことを知らせる小さな振動を確認すると、私は呟いた。「それって、なんだか恥ずかしいよ・・・」 ガラスの向こう、青く滲む水の中で漂う二人のネックレス。

先生の直しとしては、ところどころ説明文が多すぎるので思い切り削っていくことをアドバイス。出だしだけでなく、続きを吾郎を書いてみたと思うのですが、出だし自体は、「美しいダイヤモンドだって気づかぬうちに汚れてしまっているものなんだよ」なんですよね。それだけ書けば、おそらく直しなしだったと思います。

テーマ② ミステリー
外山 - 「冬に露天風呂に入ると、家に帰りたくなる。だから、来たくなかった。

根本先生は、この出だしだけでタイトルも『女子アナ温泉殺人事件』とつけられて、ベストセラーになると(笑) 

吾郎 - 「なだらかな曲線を描く額の麓にある漆黒の瞳は、先端までメリハリのある横顔の印象の中に静かに存在している。 彼女の美しい横顔に見惚れている時間が僕は好きだ。 しかし、そんな物静かな彼女からは想像も付かない過激な一言に僕は一瞬で凍りついた。 「あなたは美しき世界からきたクソ野郎ね」

映画の宣伝(笑)(笑)(笑)
根本先生からは、いくつか単語に直しが入り、やはりこちらも余分な単語を省いてすっきりさせるようアドバイス。

吾郎の場合は、とにかく情景を説明する文章をなんでも書いてみる癖があるのかな? そして、ミステリーよりも恋愛小説のほうが向いている気がする(笑) 吾郎は女性を美しく表現する。そういうタイプだと思うので。

実際に直してもらうと、自分の文章の癖がわかっていいですよね。「面白い」と吾郎が言っていたので前向きに挑戦してみてほしいなぁと。現代小説よりも、純文学とか書くほうがいいのかもしれない。いつか、「稲垣吾郎」とクレジットされた本を手に取ってみたいものです。

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クローズド・サークルとは?

ゴロウ・デラックス (2018年5月3日放送分)

ゲスト:今村昌弘

今回の課題図書は、ミステリ。1841年に、エドガー・アラン・ポーの『モルグ街の殺人』で始まったと言われる犯罪をテーマとして扱う推理小説。

今回のゲストは、ミステリ界で最も注目されている新人作家。昨年デビューし、20年以上続く日本のミステリランキングで3冠を達成。東野圭吾の『容疑者Xの献身』以来13年振りとなり、デビュー作での3冠は史上初という快挙。

第295回課題図書 『屍人荘の殺人』  今村昌弘著

Photo ある映画研究部の合宿で、別荘に男女14人が集まる。その近くで行われていたフェスでテロが発生。混乱の中、別荘の中では不可解な殺人事件が起こる。2つの事件が重なるとき、想像し得ない事態へと発展する新感覚ミステリ小説。

評価ポイント① これまでミステリ界に存在しなかった新しいシチュエーション
なんらかの事情で登場人物が一つの場所から外に出られなくなる状況で起きる事件、クローズド・サークル現象。つまり、閉ざされた空間ということですね。例として、孤島、雪山の山荘、豪華客船の中で起こる事件。

今回の今村さんの著書『屍人荘の殺人』では、どういったクローズド・サークルなのか。番組の美術さんが頑張ってくれました(笑) ネタバレをしない程度に、作品と同じような状況を作り、殺された遺体はADさんが演じます(笑) そのセットに、吾郎と外山さん、今村さんで出向いてみることに。もちろん、「ゴロデラ」なので小芝居付きです(爆)

セットの部屋の外には、①「恐ろしい何か」が窓ガラスを叩く、(ここは、ネタバレを避けるため白いマスクを被ったスタッフたちが演じております(笑))、②外から助けが来ない、③外と連絡が取れないという状況。

外山さんが最初の殺人現場を朗読。想像していたより生々しい。吾郎が「読んでいて怖くなった」と言っていた意味がわかりました。

評価ポイント② 誰にでも分かるミステリ
初めて本格ミステリを読む人や、あまり読書をしない人にもわかりやすいように、ミステリの専門用語が丁寧に説明されている。

今村さんは、元は診療放射線技師をやられていたのもあり、患者さんにわかりやすく説明をするという経験が影響を受けているのが大きいということ。スタッフが今村さんのご自宅の書斎を訪問して、小説の書き方を取材。

もともと、ミステリばかりを読んでいたわけではない「理数系脳」をお持ちの今村さんは、大御所本格ミステリ作家である有栖川有栖先生や綾辻行人先生の本などを1か月100冊読むペースで読み漁り、構成を読みながらノートにメモして分析。自身の作品も書き終えてある程度時間が経ってから自分でダメ出しをして修正を重ねるという徹底ぶり。さすが、理系の方だなぁと(笑)

今村さんが吾郎を登場させてミステリを書くなら、これまでたくさん探偵や刑事の役をやってきた吾郎に敢えて被害者や犯人役をやってもらえれば面白いと。周りから慕われている男が、実は最後は犯人だったという結末。それも、恨みや欲からの殺人ではなくて、普通に見えるのに少しボタンをかけ違ったサイコパス。自白のシーンでは、淡々と語るような男。

いい! いいですねぇ(笑) 
吾郎 「書いてください!僕のイメージで書いてください」
外山 「それは、もう・・・(笑)」
吾郎 ??? 
今村 「映像化して稲垣さん出てきたら、「こいつ犯人や!」って(笑)」
吾郎 「(理解する)ばれちゃう(笑)」

最後に親太朗くんの消しゴムはんこコーナー。楽屋に3人が赴くと・・・血だらけの親太朗くん(笑) 置いてあった消しゴムはんこを紙に押してみると・・・
吾郎 「『恐ろしい何か』は言っちゃいけないんだから」
(画面では、りんごマークappleでモザイクが)

あっ、最後の最後に鏡に映ってますよ(笑)(笑)(笑) わざとですか、消し忘れですか? それとも、本当は違うものなのか(笑)

本格ミステリ作家である有栖川有栖や綾辻行人の「館シリーズ」は、一時期とても嵌ったので今村さんの『屍人荘の殺人』絶対買います。「恐ろしい何か」はわかってしまったけど(笑)

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狂気の女優魂

ゴロウ・デラックス (2018年4月19・26日放送分)

ゲスト:岩下志麻・春日太一

一度、番組に来てくださった時代劇研究家の春日さんが、大女優さんについての本を書かれたということで大特集です。

第293・294回課題図書 『美しく、狂おしく~岩下志麻の女優道』  春日太一著

Photo 岩下志麻さんは、1958年の17歳のときに女優デビューしたのち、小津安二郎監督の映画『秋刀魚の味』(1962年)や川端康成原作『雪国』(1965年)など数々の名作に出演。代表作となった『極道の妻たち』シリーズは大ヒット。

今回、岩下さんをテーマに本を書かれたのは、以前番組で取り上げた五社英雄監督の取材をしているときに、監督の作品に多数出演されている岩下さんは欠かせないだろうということでご本人に取材をお願いして実現したのがきっかけ。

岩下さんと吾郎は、「スマスマ」でのコント(ホストマンブルースですね(笑))で共演した過去がありますが、岩下さんはご自身で面白くなるような小道具を持参(笑) さすが、役をご自身でプロデュースされるだけのことはあります。岩下さんの役作りは徹底している。

はなれ瞽女おりん』(1977年)
盲目の三味線弾きを演じる際に、なるだけ日常で目をつむって過ごしてみることから暗闇に慣れるようにした。

吾郎 「そこまで、僕はしたことがありません」

どちらかと言うと、吾郎は頭で考えて役を自分のものにするタイプの役者さんだと思うので、それぞれでいいと思います(笑) 岩下さんは、ガッツリ役に入り込むタイプなので、現場で日常のことで話しかけられるのは苦手だそう。吾郎は、『笑の大学』のときに相手役の役所広司さんに、カメラ本番直前まで下を向いていたことに注意を受けたことがあるらしい。カメラが回る前に、二人の見つめ合う緊張感は作らないといけないというアドバイスは、いまでもよく覚えているのだとか。

卑弥呼』(1974年)
邪馬台国の卑弥呼を演じるための役作りのときは、霊媒師に会って卑弥呼の霊を自分に降ろしてもらうよう頼んだ。実際は、一緒に行った方が突然畳をかきむしった様子を作品の中で参考にさせてもらったのだとか。

鬼畜』(1978年)
夫の愛人の間にできた子どもたちを虐める役なので、現場では子役の子たちとは一切話さず冷たい態度を取り続ける。子どもたちは、本当に怯えていたらしく、効果抜群だったんですね(笑)

春日さんが選ぶ、岩下志麻狂気の女優道ベスト3
1. 人格を演じ分けた女優魂
悪霊島』(1981年)二重人格としてのふたつの女性を演じ分ける。これが、妖艶さのハードルが斜め上をいく自慰シーンで、ご自身が監督に提案したというから、女優さんって怖い(笑)

2. あの女優との演技合戦
疑惑』(1982年)
アドリブを入れ込むタイプの違う女優、桃井かおりさんとの女優対決。岩下さんがアドリブをまったく入れないにもかかわらず、毎回動じず演技を続けたというのが見もの。

吾郎 「カメラマンさんがいて、監督さんがいて、もうカット割りを考えているのに、アドリブを入れていくっていうのは、基本的には僕はダメだと思いますけどね。あっ、アドリブ言ってきた・・・って、一瞬そっちの感情になるじゃないですか。別に桃井さんのことを言ってるわけではないんですけど(笑)、僕はアドリブする人はあまり好きじゃないです」

吾郎が言っていた、「作品は役者のものではなくて、監督のもの」という名言をまた思い出した。吾郎の中での役者とはという理論は、筋が一本通っていて揺るぎないと毎回、役者論を聞くたびにそう思います。

3. 禁断の映画制作秘話
魔の刻』(1985年)
禁断の母子愛を描いた作品。息子役を演じたのは坂上忍さん。まさに狂気の母親ですが、この作品は岩下さん自らが熱望した企画。

日常から離れた狂気を演じたいと思っている岩下さんは、狂気を自然に演じるということを心掛けているそうですが、ここで吾郎と二人で演じることの会話が弾んでいた。岩下さんも吾郎も、自分とは違う役を演じきることが楽しいんだろうなぁ。春日さんも、一人の人間として捉え心情を理解し、狂気を特別なものとして演じないのが岩下志麻という女優なんだと分析されています。

岩下さんが今、やりたいと思っている作品は、過去の栄光にすがりつく女優の悲劇を描いた『サンセット大通り』。
春日 「ここのお二人でやったら、きっとピッタリな感じしますね」
岩下 「あ~、ピッタリね。あの役ね!」
吾郎 「あの役があるんですか?」
岩下 「相手役の男役の記者の人間がいるんですよ」
吾郎 「光栄ですね。いつかご一緒させてください」
岩下 「そうですね。こちらこそ、よろしくお願いします」
吾郎 「その企画のとき、僕のこと忘れないでくださいね」
岩下 「今日、しっかり刻み込みましたので(笑)」

是非、岩下さんが次回やりたいという作品『サンセット大通り』、相手役は吾郎さんで(笑)

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大家さんとの素敵な関係

ゴロウ・デラックス (2018年4月12日放送分)

ゲスト:矢部太郎(カラテカ)

今回の課題図書は、お笑いコンビ「カラテカ」の矢部さんが描いた大家さんとの心温まるほのぼのした作風の漫画。

第292回課題図書 『大家さんと僕』  矢部太郎著

Photo 独特な大家さんと著者との関係。大家さんが洗濯物を取り込んでくれていたり、余った食べ物をくれたり、休日に二人でお茶に行ったり・・・挙句の果ては、二人で鹿児島旅行など大家さんと入居者の枠を超え8年も続いている。昨年、発売と同時に話題となり20万部の大ヒットを記録。

大家さんの二階に住まわせてもらうことになったのは、以前いたワンルームマンションでの番組のロケが続き、大家さんから更新を断られたどり着いたのが今の大家さんの二階の間借り。初対面で「ごきげんよう」という素敵な挨拶を受けて一目惚れ(笑)だったそうです。

吾郎が矢部さんを外山さんが大家さんを担当して朗読してくれた大家さんと矢部さんの関係は本当に素敵。
矢部さんの誕生日のサプライズケーキは、おはぎに仏壇のろうそく(笑) 大家さんの買い物は、すべて伊勢丹(たらこが二千円もし、ランチは一万円超え。いつも大家さんが支払ってくれるそう)。

二人のお出かけを「ランデブーheart」と称される矢部さんに、吾郎は「恋人みたいな関係でデートですよね」と。二人での鹿児島旅行で大家さんが一番行きたかった場所は、知覧特攻平和会館。若い特攻隊員のたくさんの写真に遺書。同世代だった彼らを追悼するために、大家さんは一度行きたかったのではないかということですが、そんな大切なことに矢部さんと一緒に行きたいと思ってくれた大家さんは、とても矢部さんを信用されているんですね。

番組に出演するにあたって大家さんに話したエピソードも漫画にして持ってきてくれました。大家さんは、普段ニュースや国会中継以外はあまりテレビを見られないのに、吾郎の写真を見せたら予想に反して反応が。

大家さん 「この方、ずっと好きよ。かわいいheart04 矢部さん、すごいわね。今が一番いいときですね」

(笑)(笑)(笑) 吾郎さんと会うことで、矢部さんは大家さん的には今、人生のピークを迎えているらしい(笑) 「ゴロデラ」が本の番組ということで、大家さんに好きな作家を聞いてみる矢部さん。

大家さん 「そうねぇ・・・芥川と太宰は顔がタイプだったわ。あとは、女学校の頃、通俗小説だけど菊池寛は殆ど読んだわ。素敵な文章を書くの。顔はブスだけど」

(笑)(笑)(笑) どうやら、大家さんは面食いらしい(笑) 

大家さん 「稲垣さん、太宰に似てる
吾郎 「嬉しい! 僕のこと知ってくれてるんですね」
矢部 「ほとんど、本当に(芸能人のこと)知らないんです。でも、(吾郎さんのことは)わぁ~、ずっと好き!って言って」
吾郎 「大家さん、僕とランデブーですよ」(カメラ目線)
矢部 「取らないでください、僕の大家さん(汗)」

大家さんは、吾郎の作家っぽい知的な男前のところがタイプなんだろう(笑) 外山さんが、矢部さんが間借りしているお部屋を訪問した際、部屋には大家さんから頂いた物がたくさんあった。どれも、とても高価なものだと伺える。でも、矢部さんが一番大事にしているのは、大家さんが郵便受けに入れてくれる直筆のお手紙。いままで頂いたお手紙を捨てずに全部保管されていて、二人の関係がとても良いのが伺えます。

04122mp4_20180418_001750870 今回、収録時には矢部さんが大家さんから頂いたティーカップで紅茶が出されていました。
吾郎 「これねぇ、絶対に矢部さんの部屋より僕の部屋のほうが合います」

大家さんが好きな紅茶の銘柄は、英国の「FORTNUM & MASON」。吾郎も伊勢丹でよく買うらしい。

矢部さんは、芸人さんなのにおっとりした方で優しい方なんだろうなぁというのが滲み出ています。きっと、大家さんは矢部さんのことが本当にとてもお好きなんだと思います。これからも、素敵な関係のお二人でいてください。

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吾郎のこだわり

ゴロウ・デラックス (2018年3月22日放送分)

ゲスト:Zeebra

今回のゲストは、慶應義塾大学の講師の方ということで襟を正す吾郎さんですが、オープニングでいきなりDJセロリさんのブースが映し出されHip Hopの音楽がスタジオに・・・

吾郎 「なんだ?!なんだ?!」

小芝居ありがとう、吾郎さん(笑)
そして、ラップを歌いながら飛び出てくるZeebraさん。すごっ(笑)!

現在、ヒップホップダンスは中学校の必修科目となっており、昨年、慶應義塾大学で初のヒップホップ授業も行われ学問としての研究も進んでいる。Zeebraさんは、1995年に伝説のヒップホップグループKING GIDDRAのフロントマンとして活躍。日本語ラップのレベルを押し上げたヒップホップ界の重鎮。

第290回課題図書 『ジブラの日本語ラップメソッド』  Zeebra著

Photo 著者が30年にわたるラップ人生で培ったスキルを惜しみなく解説した一冊。

ヒップホップは物騒という印象があるけど、昔はロックも怖いというイメージだったというZeebraさん。新しいジャンルで挑戦するときに、他のジャンルに負けてはいけないと気合を入れなきゃいけないのがその理由ではないかと。なるほど・・・。

2011年頃、それまで風営法によって禁止されていたクラブの深夜営業が時代錯誤ではないかと疑問視された。Zeebraさんはクラブ文化のネガティブなイメージを変えるべく、夜にクラブを楽しむ人に向けマナーを守る訴えをするなどの活動を行い、渋谷区観光協会のナイトアンバサダーに就任。2015年に、Zeebraさんたちの活動によって風営法が改正され、朝までクラブが営業できるようになる。

アメリカの市場調査で、ヒップホップとR&Bの売り上げはロックを抜いて全体の25%を占めトップ。本場アメリカでは、いまや最も影響力のあるジャンルとなっている。

ヒップホップとは、歌唱法であるラップ、そしてDJやブレイクダンス、グラフィティアートの4大要素からなるカルチャーである。1970~80年代にかけて犯罪率が高かったニューヨークのブロンクスという地域が発祥地で、自己表現のために広がった文化。1979年に、初のラップレコードが商業的に成功を収め、80年代の中頃に、伝説的グループRun-D.M.C.が世界的にラップミュージックを広めた。同じ頃、日本でも近田春夫さんやいとうせいこうさんなどの多くのアーティストを輩出。

実際に、Zeebraさんが番組で日本語ラップの講義をしてくれることに。

Lesson1 魔法の言葉「韻」とは
例題の歌詞を見て実際どこに「韻」が踏まれているかを理解する。歌詞の行末の母音が同じなんですね。吾郎はよくわからなかったみたいですが、洋楽の歌詞をよく見たことがある人ならわかると思う。ラップに限らず、たいてい行末は韻が踏まれています。そう考えたら、日本語の歌詞って自由なんですよねぇ(笑)

Lesson2 単語で韻を踏もう
「ゴロウ」なら母音は「おおう」、もしくは「ゴロー」で「おおー」。それを聞いて、親太朗くんが「炎」を提案。Zeebraさんがそれを受けて、『この番組の司会はごろお。奴の中には燃え上がる炎』と即興で作ります。吾郎が考えたのは、『この番組の司会はゴロー。外山さん頼むよフォロー』 うまい(笑)! Zeebraさんも思わず、「そのとおり!」とお褒めの言葉(笑)

Lesson3 自己紹介ラップ
Zeebraさんの即興自己紹介のお手本のあと、吾郎も「吾郎」「炎」「フォロー」「今頃」の韻を入れてトライ。まずは歌詞を考えることに。最後の「今頃」を「こころ」に変えて「まごころ」としてできあがったのが・・・
この番組の司会はゴロー 内に秘める燃え上がる炎 困ったときは外山がフォロー ファンに届ける二人のまごころ
Zeebraさんのビートボックスをリズムに、吾郎さんが自己紹介ラップ。苦手なジャンルだとは思うけど(笑)、SMAP時代にラップ調の楽曲もあったのでなんとかクリアできるのはさすがです。

Lesson4 Zeebra先生 X ゴロウ・デラックスSPコラボ
実際に、スタジオで4人でZeebraさんの曲『Sweet Dreams』でラップコラボ。ノリノリの吾郎さん、乗り切れない外山さんを盛り上げつつ終了(笑)


ゴロウ・デラックス (2018年3月29日放送分)

第291回 放送8年目突入特別企画!作家の仕事場大公開SP!

吾郎 「旬な作家さんから大御所の作家さんたちからも、いろんな話を聞けるのは本当に楽しいですし、仕事場まで拝見させて頂いて作品以外を見させて頂くというのは本当に贅沢な時間ですね。でも、そこを見ると、また作品のヒントが隠されてるよね。それを紹介できるというのは、自分で言うのも変ですけど良い番組ですよね」

本当に、吾郎さんらしい良質な番組だと思います。番組改編期になると毎回ドキドキしながらの7年間でした。特に新しい一歩を踏み出す決意をした時期は覚悟しましたよ(苦笑) それでも続けていってくれる英断をしてくださったTBSさんには本当に感謝でしかないです。

今回のSPは作家さんたちの仕事場大公開SPということで、執筆にかかせないこだわりの道具やインスピレーションを掻き立ててくれる意外なアイテムなど、めったに見られない創作の秘密を改めてまとめて大公開。

Kodawai 吾郎 「面白いよね、作家さんの仕事場って。ここで執筆されているんだなぁっていうのが漂ってるよね。その辺が見れるのも、(この番組)ならではだと思うんですよ」
外山 「吾郎さん、こだわりのものってありますか?」
吾郎 「ペンもずっと使ってるよ、そう言えば。DELTAっていうメーカーの「ドルチェビータ」っていうイタリアのペンなんですけども。友だちにプレゼントして頂いて、G.I.ってイニシャルが入っている(実際の吾郎のイニシャルが入った画像が披露)」
外山 「お洒落ですね」
吾郎 「最近は、映画の撮影があったので、撮影現場が泊まりだったから、ちゃんと自分チの枕を持って行ったりとか(笑) 自分の家のマグカップを持って行ったりとか」
(枕はオーダーメイドだと聞いて・・・)
外山 「首、寝違えたりとかはないですか?」
吾郎 「(苦笑) 雑な聞き方するよね?」

吾郎 「台本のブックカバーは、ずっと使ってた。友だちに作ってもらった・・・まだ、5年ぐらいなんですけど」
これは、例のショップの方ですね(笑)

Tokei 仕事場でモデルガンがあると、毎回テンションが上がった吾郎(笑)
外山 「吾郎さん、コレクションしているものってありますか?」
吾郎 「コレクション・・・もちろん、ワインなんかもそうだし、時計もそうですね。僕、何気に時計してるの知ってます?」
外山 「えっ、自前なんですか?」
吾郎 「自前ですよ。特に好きなのが裏がシースルーで透けてるんですよね。若いとき、このお店の前を通っていて、いつかこの時計をしたいなぁって思ってたんですよ。そして、二年ぐらい前に購入して。時計は好きです、だから。初めて喋ったかもしれない。ブログに先書けばよかった」
外山 「ちょっと!」

03292mp4_20180403_030041887 外山 「長年、愛用しているものはありますか?」
吾郎 「それは、ソムリエナイフだよね。20年ぐらい・・・ドラマのスタッフが役名を刻印してくれたんだけど、空白を入れるのを忘れて『JOHSATAKE(ジョサタケ)』になってるんですよ。監督がそれはおかしいってことで、じゃあ「GORO INAGAKI」が使うよってことになって(笑)」

いろんなエピソードも聞けて、とても得した気分です(笑)

いままで放送された映像をそのまま流すだけでなく、SP用に仕事場の見取り図などの追加映像と共に編集された優秀なSPでした。こういうところが、「ゴロデラ」が良い番組だと思えるひとつです。改めて見ても、実に貴重な映像ばかり。これは、全国放送にしないとダメですよね(笑)


これで、やっと「ゴロデラ」のレポが追い付いたわけですが・・・AbemaTVでの新番組「7.2時間」が始まり、「72時間ホンネテレビ」もまだUPしていないし、加えて吾郎の単独番組レポも溜まったまま(苦笑) オリンピックシーズンだったので許してください。いつか、必ずあげてみせます(笑)

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第158回 芥川賞・直木賞作品

ゴロウ・デラックス (2018年3月8日 & 15日放送分)

ゲスト:芥川賞受賞 石井遊佳若竹千佐子/直木賞受賞 門井慶喜

「ゴロデラ」の恒例スペシャル企画がやってまいりました(笑) 芥川賞・直木賞受賞者全員がゲストの放送を二週に渡り放送。まとめてレポさせて頂きます。

芥川賞受賞の石井さんは、現在インド在住で日本語教師を務めるかたわらに執筆したデビュー作で受賞。若竹さんもデビュー作で受賞され、受賞作は50万部突破の大ヒット。直木賞を受賞された門井さんは、紆余曲折に満ちた宮沢賢治の生涯を父、政次郎の視点から描いた作品。

実際の授賞式には石井さんがインドから帰国できず、なんと今回の「ゴロデラ」初めて三人が揃うことに。「ゴロデラ」もってますねぇ~(笑) 授賞式当日に参加できなかった石井さんのために金屏風まで用意する周到さ(笑) そして、これまた恒例の吾郎からの花束贈呈。加えて、スタッフがカメラマンになりきり金屏風前の三人を撮影。至れり尽くせりですね(笑)

吾郎 「なに、これ?!コント?コント(笑)?」

受賞を聞いた瞬間も恒例の質問。石井さんは、インドで。若竹さんは河出書房の会議室で大福を食べながら(笑) 門井さんは、担当編集者さんたち30人ぐらいとビールを飲みながら・・・と各々それぞれ。

第288 & 289回課題図書 
第158回芥川賞 『百年泥』  石井遊佳著 / 『おらおらでひとりいぐも』  若竹千佐子著
第158回直木賞 『銀河鉄道の父』  門井慶喜著

おらおらでひとりいぐも』  若竹千佐子著
Photo 物語の主人公は、夫に先立たれひとり一軒家で暮らす74歳の桃子さん。自宅でお茶を飲んだり、病院に通ったり、おひとり様の老後を過ごす桃子さんですが、頭の中では故郷、岩手弁で語りかけてくる無数の話声が。リズム溢れる岩手弁と標準語を織り交ぜ、老いの境地を描いた作品。

著者である若竹さんも、岩手出身でご主人と死別され現在一人暮らしの主婦。音読するには難しい岩手弁で書かれた箇所を吾郎さんが朗読・・・かなりてこずっております(笑)

(朗読後)
吾郎 「すみません。一度『おしん』の父親役を演じたというのに」

いや、吾郎さん、あれは山形弁だはね~(笑)

岩手弁で書かれたのは、おばあさんの脳内をダイナミックに表現したかったのでご自分の出身地である方言を取り入れたのだとか。意味がわからなくても、言葉の厚みとか方言の温かみを伝えたかったという若竹さん。ご主人が8年前に亡くなり寂しくて家の中に閉じこもっているときに、息子さんが小説講座を探してきてくれて通い始めたのが小説を書くきっかけに。その小説講座には、場所は違えど同じ時期に同じ先生から教わっていたのが石井さん。

銀河鉄道の父』  門井慶喜著
Photo_2銀河鉄道の夜』や『雨ニモマケズ』などの児童文学や詩を残した作家、宮沢賢治。その生涯を、父、宮沢政次郎の視点で描いたもの。岩手県の質屋の長男として生まれた賢治は、幼い頃から病気になったり、家業を継がないと言ったりと、父は息子にハラハラしっぱなし。厳しくしようと思いながらも、結局息子への愛が勝り甘やかしてしまう子煩悩の父と息子の絆を描いた物語。

吾郎 「父と息子のラブストーリ-ですね」
外山 「吾郎さん、お父さん役なんて・・・」
吾郎 「いいこと言ってくれましたね。売り込みの時間ですよ」

最近、積極的な吾郎さん(笑) この番組で課題図書に選ばれた作品の映像化の出演を総なめしてください!

作家というとなぜか暮らしが貧しかった人を想像するが、宮沢賢治は質屋の長男に生まれたお坊ちゃま。東京に出てきたあとも、父親にお金の無心。お金を出せば賢治がダメになると思っても、最後にはいつも出してあげていたのではないかと門井さんは推測。・・・ダメ息子じゃん(笑)! 今後、宮沢賢治の作品を読むときの印象が変わりそう(笑)

門井さんが今回、宮沢賢治の父親に注目したのは、自分の息子たちのために購入した偉人本の漫画をふと読んだところ、父親は賢治を抑圧する悪役に描かれていたが、とても偉大な人に感じたので調べてみたところ面白いと思い小説にされたのだとか。作品を書くにあたって、集めた資料は膨大な数。門井さんは、いままで歴史小説を書かれていただけあって、調べるのがお好きなんですね(笑)

朝4時に一旦おきて子どもたちが起きる7時まで仕事場で執筆。子どもたちが学校に行くと、昼寝をして仕事場に戻り夕方まで執筆して、家に戻り家族と過ごし夜9時には就寝。そのルーティンをなぜかメモする若竹さん。それを見て、同じくメモする石井さん・・・と吾郎さん(笑) 「メモ地獄」のテロップ(笑)(笑)(笑)

百年泥』  石井遊佳著
Photo_3 物語の主人子は、インドのIT企業で働く日本語教師。インドにやってきてまもなくのある日、百年に一度の大洪水に遭遇。水が引いた数日後、会社に向かう橋を渡っていると川の泥の中からそこにあるはずのない思い出の品や行方不明になっていた人間が掘り返されるという不思議な物語。

今回の受賞作品は、どれも著者の経験や基盤になっているものばかりなんですね。石井さんも実際にインドで大洪水に見舞われた実体験が反映されています。作品は、日常と非日常が折り重なる奇妙な世界観が醍醐味。作品の中には、普通の世界が舞台のはずなのに、当然のように非日常的なことが起きる表現技法「マジックリアリズム」が随所に散りばめられている。

石井さんは、今回の作品は時間ができた三ヶ月の間に執筆したと聞いて驚く他のお二人。デビューが遅かったので、いままで書き溜めていた作品は100を超え、それを書きなおして次回出版する作品にできそうなのはあるらしい。

最後に、若竹さんが会いたい人を告白。その人物は・・・香取慎吾(笑) 吾郎が爆笑する中、消しゴムはんこ作品を持ってきた親太朗くんを慎吾に見間違える若竹さん(笑) いや、金髪だけど違うよ(爆)なぜか、吾郎が謝るという(笑)(笑)(笑)

素晴らしいオチ(?)で締めくくれました(笑) 

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違う世界はバラ色

ゴロウ・デラックス (2018年3月1日放送分)

ゲスト:岸惠子

女優であり作家の岸さんは、1951年18歳のときにスカウトされ映画『我が家は楽し』でデビュー。代表作は、1953年の大ヒット三部作映画『君の名は』。作品の中での岸さんの「真知子巻き」ファッションが社会現象を巻き起こすほどのブームに。

人気絶頂の最中、1953年24歳のときにフランス人のイヴ・シャンピ監督と結婚。女優生活からパリでの主婦生活になるも、18年後の41歳のときに離婚。その後、51歳でエッセイを出版。女優業と並行して作家活動を開始。2003年、71歳のときに初の小説を出版。昨年、2017年には菊池寛賞を受賞。

岸さんは、2000年に日本に帰国して女優業に戻られますが、43年間パリで生活されたと聞いて「憧れちゃいますねぇ」と吾郎。確か、何度も吾郎は時間があれば、一度海外に長期滞在してみたいと言っていましたね。パリはとても吾郎に合っていると思うし、行ってみたら人生観が変わる貴重な経験ができるとは思うけど・・・ファンとしては、まだまだ日本で活躍してほしいところ(笑)

第287回課題図書 『愛のかたち』  岸惠子著

Photo 主人公の女性は、化粧品会社のパリ駐在員。恋愛に疎かった彼女は、奇妙な弁護士のフランス人男性の出会いにより愛の不思議に身をゆだねていく。

この作品は、最後この愛がどこにいくのかは敢えて描かれていない。岸さんは、恋愛は常に移ろうもので、炎が一番燃え盛っているときを今回書きたかったそう。

吾郎 「この年になって恋愛するっていうことは、こういうことが必要なのかなって思って。ただダラダラお付き合いするとかではなく」
岸 「つまらないですよね」
吾郎 「僕はまだ独身なので・・・」
岸 「あぁ、そう?! もったいないわねぇ」

結婚は置いておいて、現段階で恋をしていないというのは確かにもったいないと思うぞ、吾郎さん(笑) いくつになっても素敵な男性でいるとは思いますが、今、そのヴィジュアルでヒロくんとばかり休日を過ごしているんじゃないわ(爆) 積極的に女性とのお付き合いも考えてください(笑)

作品の中の主人公とフランス人男性との恋は、岸さんの経験から書かれたものもあるようで、あぁ、外国の男性との恋愛だなぁと思いました。外国人って、本当にこういうこと普通に言うから(笑) でも・・・吾郎さんなら、きっと違和感なく言えると思うわ(笑)

岸さんが出演された映画『君の名は』は、三部作すべて大ヒットで、岸さん曰く松竹がそのおかげでビルを建てたぐらいだそう(笑) なんせ、国内で黒澤明監督の『七人の侍』よりも興行収入が上だったというからすごいです。

フランス人の旦那様は、映画人っぽくなく岸さんを普通の女の子として扱ってくれた包容力のある方で惹かれたそうです。でも、パリに移住すると家政婦さんがすべて家のことをしてくれて、自分は何もしないでいることに日を追うごとに辛くなってきたという岸さん。結婚するまでは、忙しく女優のお仕事をしていたらその違いに急には慣れないかもしれないですね。(私だったら、家事もしなくていいし、経済的に余裕があるのなら喜んで自分の好きなことに没頭して大満足だけど(笑))

一度、ご両親に会いに日本に帰国してくればいいという旦那様のお言葉で日本に行ったら、楽しい女優の仕事に舞い戻ってしまい、夫婦の間にすれ違いができてしまった。当時、日本からフランスに行くのに乗り継ぎで飛行機で50時間かかったというのなら、なかなか日本で仕事しながらフランスに住むというのは無理ですよね。

岸さんは、離婚されてから小説を書き始めたり、以前から興味があった危険な国でのルポなどとても活動的。お話を聞いていると、これではパリで平和でゆったりした生活は厳しかっただろうなぁと思いました。

しかし、パリにいる頃にアラン・ドロンやジャン・コクトーとの交流があったり、映画『麗しのサブリナ』のウィリアム・ホールデンとオードリー・ヘプバーンが家に遊びに来たりと華やかな社交生活をされていたのには驚き。さすが、旦那様が映画監督なだけのことはある。とても刺激的な生活とは思うけど、岸さんは自分で何かしたい人だったんだろうなぁ。

岸 「人生というものの中で、ある日パッと普通でないことが起こるんですよ、誰しも。それに知らん顔していると、平穏な昨日があり、今日があり、明日があるけど、パッと掴んじゃうともしかしたら地獄に突き落とされるかもしれないけど違う世界が見えてくる

吾郎は、新しい道を選んだわけで、それは、岸さんの言われる「違う世界」が見えてくると思う。断然、今後が面白い人生になるんじゃないかな。吾郎さん、今後の活躍を期待してますよ!

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